懐かしの「一休さん」 中国で熱烈な人気でランクイン!国内外のアニメファンの声を反映した「訪れてみたい日本のアニメ聖地150」発表

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平成28年(2016年)9月16日に発足し、「クールジャパン拠点連携実証プロジェクト」の一角を担う団体として活動を行っているアニメツーリズム協会。理事長である富野由悠季さん(アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズの監督として有名)を筆頭に、角川歴彦さん(株式会社KADOKAWA 取締役会長)、坪井泰博さん(株式会社ジェイティービー 取締役)、夏目誠(成田国際空港株式会社 代表取締役社長)、藤田直志さん(日本航空株式会社 代表取締役副社長)とそうそうたる人物が名を連ねることから、インバウンド関連団体の中でも特に注目が寄せられています。

訪日外国人の聖地巡礼を促進!「アニメツーリズム協会」が発足 アニメの聖地88カ所を選定へ

ドラマや映画、アニメ・漫画のロケ地やモデルとなった土地を訪問する「ロケツーリズム」。そのなかでもアニメや漫画のモデル地となった場所を訪問し、アニメ内と同じアングルで写真をとったり、その世界に入りこんだような感覚を楽しんだりすることを特に「聖地巡礼」といいます。<関連記事>先日9月16日、アニメ・漫画の舞台やモデルになった「聖地」を認定し、アニメや漫画を通じて訪日外国人観光客誘致や地域の観光活性化を図る「一般社団法人アニメツーリズム協会」が発足しました。目次アニメツーリズム協会とは?「聖地」...

同協会は発足当初からWebサイト上で世界中のアニメファンから意見を募集しており、その声をベースにした「訪れてみたい日本のアニメ聖地150」が、平成29年(2017年)3月25~26日に開催された「AnimeJapan 2017」で発表されました。

アニメツーリズム協会が本格始動! 「君の名は。」の舞台・飛騨エリアで「聖地巡礼」を加速化するプロジェクト

アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズの監督として知られる富野由悠季さんを理事長に迎え、理事会にはKADOKAWAやJTB、日本航空の代表らが参加。さらには観光庁とも連携を図るという磐石の布陣で、平成28年(2016年)9月16日の発足当初から注目を集めているアニメツーリズム協会。平成28年(2016年)12月12日に、内閣府が公募していた「クールジャパン拠点連携実証プロジェクト」に参画し、アニメ作品に関連した「ロケツーリズム」(通称:聖地めぐり、聖地巡礼)の実証実験を行うことが発表されました...

国内外のアニメファンに人気があり、そして楽しめるアニメの聖地には、いったいどのような場所が選定されているのでしょうか。今回はアニメツーリズム協会による「訪れてみたい日本のアニメ聖地150」をご紹介します。

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国内外のアニメファンの声を反映した「訪れてみたい日本のアニメ聖地150」

「訪れてみたい日本のアニメ聖地150」はアニメツーリズム協会が特設サイトを用意して2016年7月から調査を行い、完成させたもの。日本語、英語、中国語(繁体字・簡体字)、タイ語、マレー語に対応し、国内外のアニメファンから意見を募集していました。

選定にあたっては、さらに「実際に国内外のアニメファンが訪れているスポット、ジャパンコンテンツ」「情報・文化に触れ、魅力を体感できる施設」などについても加味されています。単に「行きたい!」と言っている人の多さだけでなく、本当に足を運んで楽しめるかどうかも考慮されているようです。

150種もあるため、すべての作品を紹介することはできません。こちらの記事ではポイントのみを紹介する形になります。下記の「<参考>」にリンクがありますので、詳細な情報はそちらからご確認ください。

東京から足を運びやすい地域が、聖地になりやすい?

アニメ作品を作る際には、実際に存在する地域をモデルにすることが多くあります。ドラマなどの実写作品ならともかく、人間が描いたアニメにも現実の舞台(アニメの場合は特に「聖地」と呼ばれる)が存在するのはそのためです。

しかし、 制作会社は東京都に多いことから、聖地の場所には偏りがあると言われています 。「訪れてみたい日本のアニメ聖地150」のうち、 40ヶ所以上が東京 にあるにもかかわらず、四国地方は徳島県、香川県、愛媛県、高知県の4県を合わせても10ヶ所前後しかありません。取材にさけるコストには制限があり、遠方の地域は扱いにくいのかもしれません。

東北、九州地方の作品が少ないことからも同様の傾向が見て取れます。それに対して、東京から足を運びやすい神奈川県、埼玉県をはじめとした関東地方の各県や、長野県、静岡県は選定されている作品数が多くなっています。

京都府、広島県、北海道などはアニメファンを喜ばせる聖地が多い地域

そのほかの地域で、作品数が多いのは京都府(10ヶ所)、広島県(7ヶ所)、北海道(6ヶ所)など。以下にそれぞれの都道府県の選定作品を列挙します。なお、一部にアニメ関連の施設も入っています。

  • 京都府

    • 響け!ユーフォニアム
    • 一休さん
    • 【施設】京都国際マンガミュージアム
    • 「薄桜鬼」シリーズ
    • 暗殺教室
    • るろうに剣心
    • いなり、こんこん、恋いろは。
    • 幽☆遊☆白書
    • たまこまーけっと
    • 艦隊これくしょん-艦これ-
  • 広島県

    • 蒼穹のファフナー
    • かみちゅ!
    • この世界の片隅に
    • 艦隊これくしょん-艦これ-
    • たまゆら
    • 朝霧の巫女
    • 崖の上のポニョ
  • 北海道

    • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている
    • 銀の匙 Silver Spoon
    • 「純情ロマンチカ」シリーズ
    • Kanon
    • 天体のメソッド
    • 僕だけがいない街

京都国際マンガミュージアムは、平成18年(2006年)に開設された、日本最大規模を誇る漫画博物館。数十万点に及ぶ国内外の資料が所蔵されており、一般向けの展示企画、イベントも頻繁に行われています。

京都が日本を代表するポップカルチャーの拠点に?「MANGAナショナル・センター」の誘致などを掲げる指針案

京都市が平成29年(2017年)1月、アニメ、ゲーム、映画、映像などのコンテンツ産業に注力する「京都市コンテンツ産業振興に向けた指針」案を発表しました。同市は京都府の中心地であり、清水寺、金閣寺、二条城といった歴史的建造物があることでも有名。いわゆる京都らしさが感じられる地域です。今回の指針発表は、同市が伝統文化のみならず、現代文化の拠点にもなることを目指すということを意味します。こちらの記事では、この指針発表の背景や、今後の施策内容などを分かりやすくご紹介します。 現代文化の活性化、産業...

比較的新しい作品が多いなか、異彩を放っているのは1975~82年に放送された「一休さん」(聖地は京都府)。同作は中国で熱烈な人気があり、2014年にはその劇場版作品が公開されています。

未だに「一休さん」が好きで好きで仕方がないという日本人は、さすがに少ないでしょう。若い人はそもそも知らないかもしれません。しかし、インバウンド需要を考慮すると、こういった作品がランクインしてくる可能性があるわけですね。

広島県が聖地とされている「艦隊これくしょん-艦これ-」はブラウザゲームとして人気を博し、その後アニメ化が実現。同作に登場する「艦娘(かんむす)」は同作では日本の実在した艦隊を擬人化したキャラクターで、第2次大戦当時の日本と深い関わりがあります。

そのため、広島県のほか、青森県、神奈川県、京都府、長崎県も「艦隊これくしょん-艦これ-」の聖地とされています。このような作品なら、単独でも周遊旅行のプランが考案できるかもしれません。

 

まとめ:アニメ作品でインバウンド需要を創出!

アニメツーリズム協会が「訪れてみたい日本のアニメ聖地150」を発表しました。選定ヶ所の大部分を占めているのは、アニメ製作会社が多い東京都から足を運びやすい地域ですが、京都府や北海道、広島県といった地域も強豪です。

国内外をアニメファンを対象としたため、「一休さん」のような古い作品がランクインしているのも同調査の特徴。「一休さん」は中国で人気があり、近年、劇場版作品も制作されていました。

<参考>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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