地理的には実はさほど遠くないロシア。昔から少なからず交流が深い国ではありますが、日本政府観光局(JNTO)の発表によると2016年に日本を訪れたロシア人は54,800人で、前年2015年と比べると0.8%増といった伸び率となっています。
民族構成としてはロシア人、100以上の非スラブ民族(ウクライナ人、チェチェン人、タタール人など)で構成されています。宗教別では、ロシア正教、イスラム教、仏教、ユダヤ教で構成されています。
日本については歴史的遺産、ショッピングなどに関して大きな関心を持っており、4人に1人は伏木(富山県高岡)や小樽(北海道)などの港から入国します。飲食店がロシア人向けのインバウンド対策をする上でのポイントとは何なのでしょうか?
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
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ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
ロシア人の食事に対する考え方
- 食事に関する極端な嗜好はなくほとんどなんでも食べるが、食材が何だか良くわからないものは口にしたがらない。
- 食事は基本的に複数人で楽しんで食べるものという意識が強い。
- 家庭料理、おばあちゃんの手料理に対する愛着、憧れが強い。
- イスラム教徒とユダヤ教徒が存在するが、ソ連時代を通じた宗教活動の禁止によって、食の禁止事項への意識が薄れている。
ロシア人の食事の際のマナー
- ナイフとフォークを使う。
- 音を立てて食事をすることはマナー違反とされる。
- グラスに酒を注がれた場合は最後まで飲み干す。飲み残すのは縁起が悪いとされる。
ロシア人に好まれる日本食
- しゃぶしゃぶの人気が高い。日本牛の霜降りよりも赤身を好む。
- 天ぷらや寿司の人気も高まっている。回転寿司は目で見て選べるため好まれている。
- 和食の味付けに関しては、他のヨーロッパ系の人に比べて抵抗感が少ない。
- ロシアのくるみソースに似ているという理由で、ゴマだれの味付けが好まれる。
ロシア人に嫌われる食事内容
- 甘い味付けの料理が嫌われる傾向がある。(すき焼き、きんとん、卵焼きなど)
- 中華料理全般、ごま油をつかった料理が苦手な人もいる。
- 納豆、ウニ、ホヤ貝、コノワタなども嫌われる。
- 生卵は食べる習慣がないため嫌われる。
訪日ロシア人観光客に喜んでもらうには?
- 黒パンを非常に好むため、黒パンを提供すると喜ばれる。
- ヨーグルトなど乳製品を習慣的に食べるため、提供すると喜ばれる。
- 夕食時の飲み物にウォッカを勧めると喜ばれる。
- 食事の提供前に食べられない食材について確認をすると良い。
訪日ロシア人観光客への情報提供の仕方
- 日本料理については食べ方、どういった料理であるのかを説明してあげるとよい。
- 宗教上の戒律によって「食べてはいけないもの」がある人もいるため、料理に含まれる食材・含まれない食材(豚肉、牛肉など)について丁寧に説明する。
<参考>
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
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- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
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- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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