日本政府観光当局からリリースされた「訪日外客数(2017年2月推計値)」によると訪日中国人観光客数は50.9万人、訪日台湾人観光客数は34.3万人、訪日香港人観光客数は14.1万人を記録しました。
訪日中国人観光客以外の2国においては前年を下回る人数になっていますが、全体で見た場合、依然として中華圏からの訪日外国人観光客は、全体の約半数近くを占めることからインバウンド市場にとって最大のターゲットであることは間違いなさそうです。
中華圏インバウンドを集客・誘致するためにはいったいどのような手段が有効なのでしょうか?
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
中華圏インバウンドはネットへの接続率が高いことが特徴
中華圏の訪日外国人観光客は、その高いスマホ普及率を理由に、インターネットへの接続率が高いことで知られています。
中国の人口はおよそ13.5億人。スマホ普及率は79%となっており、スマホユーザー数はおよそ10.7億人と莫大な数になっています。
また、台湾では人口のおよそ82%にあたる1930万人、香港では人口のおよそ79%にあたる570万人がスマホを所有しています。このように中華圏からのインバウンドの間でのスマートフォンの普及率は極めて高いものであることが推測されます。
<関連>
iPhone vs Android:2016年版訪日国のスマホOSシェア率、普及率、ユーザー数まとめ
インバウンドマーケティングにおいて、集客施策をするのであれば訪日外国人観光客の生活にも密着しているスマートフォンのシェア率を把握しておくことは重要です。例えば、訪日米国人観光客向けスマートフォンアプリを作ろうとした際に、iPhone(iOS)とAndroid向けのどちらを先に作るべきか、またはダウンロード施策としてどちらに予算を割くべきなのか、などは各国でのOSシェアを把握していないと判断ができません。そこで、今回は各訪日主要国でのiPhone(iOS)とAndroidのシェア率の比較、そ...
さらに、Vpon Big DataGroupの資料によると、多くの訪日が見込まれる春節期間中のモバイル端末ログイン数は、2016年と比較した場合、中国で5倍の増加、香港で2.4倍の増加、台湾で1.3倍の増加を記録しました。 中華圏インバウンドにおいて、スマホなどモバイルデバイスへの依存度が年々高まっている ことがわかります。
これらの背景から、インバウンド市場では中華圏インバウンドを誘致・集客する際、オンライン上で効果的なアプローチが可能であることから「モバイル広告」が有効な手段として注目されています。
中華圏からのインバウンドにオンラインでアプローチ可能にする インバウンド向けモバイル広告を手掛けるVpon Japan
このような中華圏インバウンドをとりまくモバイル環境について注目をしたのがVpon Japanです。Vpon Japanは、日本市場に参入した台湾最大のモバイル広告プラットフォームVponの日本法人です。
台湾に本社を構えるVponは、現地開発者の良質なアプリトラフィックを中心に、台湾、中国本土への配信で4.5億人以上のユニークユーザーへの配信を実現しています。Vpon Japanにおいては、主に中華圏のインバウンドに対して、モバイル広告を通じて効果的にアプローチできるサービスを提供しています。
「Vponモバイル広告プラットフォーム」の資料をDLして詳しく見てみる
旅マエ・旅ナカ・旅アトのそれぞれに特化した中華圏インバウンド向けのモバイル広告表示が可能に
Vpon Japanの提供する中華圏インバウンドに向けたモバイル広告提供サービスは、「クロスボーダーモバイルマーケティングソリューション」と呼ばれます。このサービスの特徴とは、 旅マエ・旅ナカ・旅アトのそれぞれに特化した中華圏からのインバウンド向けモバイル広告の表示が可能になる 点です。それぞれに関して詳しく確認していきます。
最新インバウンドマーケティング!旅マエ・旅ナカ・旅アトとは?
先月末10月31日、インバウンド業界を盛り上げるニュースが発表されました。国土交通省は、今年1月からの累計訪日外国人観光客数が、10月30日に2000万人を超えたことを発表しました。このペースで行けば2016年は2500万人弱の訪日外国人観光客数を望め、東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年に4000万人という目標に向けて着々と増加しつつあります。しかしながら、訪日中国人観光客の伸びが鈍化していたり、為替相場に影響され日本円ベースでの訪日外国人消費額の減少などが騒がれており、...
旅マエ:類似行動ターゲティングで旅行前のインバウンドにアプローチ
旅マエにおけるモバイル広告の最大の目的は、旅行前の中華圏からのインバウンドに対して、旅行を喚起することです。日本国内の旅行・観光情報などをモバイル広告として掲載することで、訪日旅行前の潜在的インバウンドに対して、商品の購入や、旅行への関心を高めます。
また、ターゲットとなるオーディエンスを①出国頻度が高い旅行者②パスポート保持者に絞ることもできるため、効果的なアプローチが可能になっています。
昨年8月からは新たにタテ型動画広告配信サービスを開始も開始。日本の自治体、広告主は同サービスを利用して、これまでの静止バナーだけでなく、動画クリエイティブを利用した、ブランド訴求力の高い広告配信が可能になりました。
【旅マエ編】インバウンドで話題の旅マエ・旅ナカ・旅アトを徹底解説
年々、訪日外国人観光客が増えるにつれて、インバウンドビジネスに参画する企業も増えつつあり、それにともない、インバウンド業界におけるマーケティング手法が確立しつつあります。現在、インバウンドマーケティングにおいては、訪日外国人観光客の行動について「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」、すなわち訪日旅行前、訪日旅行中、訪日旅行後にフェーズわけをした上で、それぞれの段階ごとに適切なアプローチをすることが重要となってきています。今回は、その「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」のうち、 「旅マエ」 について徹底解...
旅ナカ:シチュエーションターゲティングで旅行中の消費を喚起
旅ナカにおけるモバイル広告の最大の目的は、旅行中の中華圏インバウンドに対して、現地での消費を促進することです。訪日中の中華圏インバウンドに対して、割引クーポンなどお得な制度を提示することなどを通じて、十店舗に誘導。消費行動に結び付けます。
【旅ナカ編】インバウンドで話題の旅マエ・旅ナカ・旅アトを徹底解説
年々、訪日外国人観光客が増えるにつれて、インバウンドビジネスに参画する企業も増えつつあり、それにともない、インバウンド業界におけるマーケティング手法が確立しつつあります。現在、インバウンドマーケティングにおいては、訪日外国人観光客の行動について「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」、すなわち訪日旅行前、訪日旅行中、訪日旅行後にフェーズわけをした上で、それぞれの段階ごとに適切なアプローチをすることが重要となってきています。今回は、その「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」のうち、 「旅ナカ」 について徹底解...
旅アト:リターゲティングで旅行後もブランドイメージを構築
旅アトにおけるモバイル広告の最大の目的は、旅行後の中華圏インバウンドに対して、ブランドロイヤルティーを強化することです。訪日旅行後の中華圏インバウンドに対して、再びアプローチすることにより、対象製品などに関してブランド価値を植え付けます。
【旅アト編】インバウンドで話題の旅マエ・旅ナカ・旅アトを徹底解説
年々、訪日外国人観光客が増えるにつれて、インバウンドビジネスに参画する企業も増えつつあり、それにともない、インバウンド業界におけるマーケティング手法が確立しつつあります。現在、インバウンドマーケティングにおいては、訪日外国人観光客の行動について「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」、すなわち訪日旅行前、訪日旅行中、訪日旅行後にフェーズわけをした上で、それぞれの段階ごとに適切なアプローチをすることが重要となってきています。今回は、その「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」のうち、「 旅アト 」について徹底解...
ここで実際にVpon Japanの提供するクロスボーダーモバイルマーケティングソリューションを活用した中華圏インバウンドへのアプローチ事例をご紹介します。
Vponのモバイル広告ソリューション活用事例:American Express
上記の画像でもご紹介しているように、旅マエ・旅ナカ・旅アトに分けて中華圏インバウンドにアプローチしています。
旅マエでは、旅行への関心を高めるために中国人のうち5%のパスポート所有者をターゲットに絞り、ブランド認知度を高め旅行前の購入(ホテル予約や旅行サービス等)を促しています。
旅ナカでは、現地での支払いを促進するために地元商店の割引等を提示することで旅行客をオフラインから実店舗へ誘導し、AmericanExpressカードを使った購入に結び付けています。
旅アトでは、ブランドロイヤリティを強化するために、旅マエと旅アトの両方でAmerican Expressの商品に関心を示したオーディエンスを特定しリターゲティングにより継続的なコミュニケーションを図ります。
Vponのビジュアルダッシュボードは、リアルタイムデータを使用し最高のパフォーマンスを目指すための最適化をサポートしてくれます。そのため、的確な計画立案・ターゲットの選定が可能になるとのこと。
少なくともターゲットとする時期の4カ月前にキャンペーンプランニングをすることで効果的に中華圏からのインバウンドにアプローチが可能になるとのこと。
まとめ:中華圏インバウンド向けプロモーションにはモバイル広告を
今回ご紹介してきたように、中華圏インバウンド向けプロモーションにおいては、そのスマホ依存度からモバイル広告に焦点をあてると効率的にアプローチすることができるでしょう。
旅マエ・旅ナカ・旅アトそれぞれのフェーズに分けて適切な配信ができ、台湾で最も大きなモバイル広告プラットフォームVponは、現在のインバウンドプロモーションのトレンドを掴んだモバイル広告配信サービスです。
「Vponモバイル広告プラットフォーム」の資料をDLして詳しく見てみる
<参照>
- Vpon Japan:WEBサイト
- Vpon Japan のブログ:Vpon Japan 訪日観光客向け広告配信サービス 「旅マエ」配信でタテ型動画広告を開始
- エキサイト株式会社:エキサイトとVpon Japanが台湾向けインバウンド広告でコラボ
- Vpon Japan:2016年アジア太平洋地域におけるプログラマティックモバイル広告の統計&トレンド
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

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