その商品名、翻訳しないほうが良いかも!?実は「ひらがな・カタカナ」は海外でウケる ミャンマー関連の動画制作で出張に行ってきたので、現地で気づいたことを紹介します!

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先日、ミャンマー関連の動画プロモーション撮影のために、10日間ミャンマーに滞在しロケ撮影を行ってきました。

■ミャンマー連邦共和国
国土:68万平方㎞(日本の約1.8倍) 人口:5,141万人 言語:ミャンマー語 主要産業:農業

今回は、海外ロケ中に感じた海外向けインバウンド動画プロモーション(言語展開)についてレポートします。


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インバウンド動画制作における言語表記について

昨今、様々なインバウンド向け動画が発信される中で、訪日観光客(ターゲット)伝わるクリエイティブとは何か?が見直され始めています。「面白い・バズる・話題性のある」動画から、訪日の可能性がある外国人に対して真摯に「本当に伝えたいことを伝える」といった方向性に戻りつつあります。

その「伝えたいことを伝える」インバウンド動画制作において、特に注目されていることの一つに「言語展開」があります。私が取り組ませて頂いている行政インバウンドPRでも、「言語展開」については、度々議題にあがる悩ましい問題です。

近年、多くのインバウンド動画において、言語展開は「英語」・「中国語」がメインとなっていますが、過去の記事で取り上げたように 訪日観光客の上位10位まで、ほぼ異なる言語の国から訪日している背景があり、英語・中国語での表記でもネイティブレベルでは伝えることができません。

インバウンド向けPR動画を作る上で、絶対に知っておくべき「映像文法」とは

現在、多くのインバウンド向け動画は、英語・中国語(北京語/簡体字)・日本語の3ヶ国語で展開されることが多くなっています。しかし、世界には多数の言語があり、英語・中国語(北京語/簡体字)をおさえたとしても、言語が伝わらない国々が多くあります。日本政府観光局(JNTO)による訪日外国人観光客数は、上位10カ国までの国が、それぞれ異なる言語を使用しており、それら一つ一つの国に言語展開することは様々な理由から難しく、インバウンド動画プロモーションの言語展開対象言語を限定せざるを得ない状況となってい...

その一方で、世界には多くの言語が存在し、それら一つひとつに言語を合わせて行くことも、様々な面で難しくなっています。

海外から日本を見て、”日本語”(カタカナ・平仮名)のビジュアル的インパクトを感じた

そんな悩みを抱えながら出発した今回のミャンマーロケ。現地で私なりの気付きがありました。ある日現地のスーパーマーケットに訪れた際、日本語を押し出した製品を多く見かけたのです。

中には英語・日本語のみの表記となっており、「内容が全く分からないのではないか」と心配になる商品も。現地のスタッフに確認した所、「パッケージのデザインを見れば内容は分かる。日本製品への信頼は厚く、日本語表記の製品は質の面もで安心があり人気がある」とのことでした。

そして驚きなのは、日本語の意味を理解できないミャンマー人の多くが「カタカナ」「平仮名」を認識して、日本を感じていたことです。 PRを行う際、海外各国へのローカライズも大切な要素でもありますが、やりすぎることなく”程よい”レベルで行い、”日本”の要素を残すことでそれぞれが日本を感じ、更には魅力を感じるのかもしれません。

さいごに。インバウンド動画プロモーションにおいての言語は?

訪日観光客向けインバウンド動画プロモーションにおいて、「言語展開」の問題はまだ当分続きそうです。あくまで個人的な見解ではありますが、各国訪日観光客に対して言語展開を手厚く行いすぎると、「まるで母国にいるように感じてしまう」恐れがあり、文化・言語などの異なる異国(日本)旅行に対する高揚感が失われてしまう可能性がある と思われます。

インバウンド動画プロモーション「日本に対するワクワク・ドキドキするような期待」に繋がる動画である必要があります。 訪日外国人観光客の視聴シーンに合わせ、確実に伝える場面とニュアンスで伝えた方が良い場面、それぞれの場面に合わせた言語展開を探っていく必要があるのかもしれません。

<おまけ>

様々な面で話題の「メイソウ(*)」もカタカナ表記でブランドを展開。

*訪日ラボ編集部注:「メイソウ(名創優品)」とは中国の雑貨店。「ダイソーっぽくてユニクロ風味、それでいて無印良品(ロケットニュースより)」と評されている。

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
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  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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この記事の筆者

Ad Arch

Ad Arch

Ad Arch(アドアーチ)株式会社 代表取締役兼プロデューサー 白川 裕喜。国内外での映像制作経験より、人種・国籍・文化を超えた理解を得るグローバルスタンダードな映像制作を拡げる試みを行っている。外国人映像クリエイターとの共同制作やインバウンド制作実績から得た事例、動画プロモーションのコツを発信します。

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