近年、日本各地で「スポーツツーリズム」が盛り上がりを見せています。この背景には インバウンド市場の急激な成長、インバウンドトレンドの「コト消費」化、さらには地方創生のためのインバウンド地方誘致 などがあると考えられるでしょう。例えば、日本でも最近ブームになったサイクリング。レンタサイクルの普及や日本ならではの風景・自然を楽しめるとして、瀬戸内・しまなみ海道や、先日第一弾の取り組みについてご紹介した中国地方のサクラプロジェクトを始めとして各地でモデルルートを作成、PRを進めています。
スポーツ文化ツーリズムアワード2016大賞受賞 世界的に人気を集める「瀬戸内しまなみ海道」が誕生した理由とは:総額7500億円のサイクリングコース、世界で最もすばらしい7大サイクリングコースにも選定 “サイクリングで地方誘客を” 中国経産局の「Cycling×Life Project」(サクラプロジェクト)第一弾、山口県でアイデアソンを開催
スポーツツーリズムとしてにわかに注目を集めているのが「ゴルフツーリズム」です。日本にはおよそ2,450のゴルフコースがあり、これは世界でも2番目のコース数で、日本は世界有数のゴルフ大国 だと言えます。この豊富な観光資源をインバウンドに活用できる可能性はあるのでしょうか?
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
世界のゴルフツーリズムによるインバウンド誘客効果は?
まず日本のゴルフツーリズムを考える上で、世界のゴルフツーリズム先進国がどれくらいの、インバウンドゴルフ来訪者(滞在期間中に1回以上ゴルフをプレーした人)を受け入れているのかを見てみましょう。

これによれば、世界各国のインバウンド・ゴルフ来訪者数は、少なくて年間4万人程度、最高で年間40万人程度、平均しておおよそ年間12~17万人程度 となります。インバウンド(その国への外国人来訪者)総数に対する割合は、おおよそ0.3~1.5%程度 となっています。
ゴルフツーリズムの日本インバウンドへのインパクト:500億円以上の市場規模の可能性
前項で解説したゴルフツーリズム先進国の数値から考えれば、日本も 訪日外国人観光客総数のおよそ1%程度 をゴルフツーリズムで呼び込める可能性があります。

政府の観光立国推進基本計画では、2020年までに訪日外客数4,000万人を目標としており、また、矢野経済研究所やニッセイ基礎研究所らによれば、2020年には、およそ3,600万人程度になると予想されています。
インバウンド担当者なら知らなきゃマズイ!観光立国推進基本計画が閣議決定 その改定内容を解説 東京五輪まであと3年 今後インバウンド市場はどうなる?各社の訪日外国人数予測レポート比較&まとめ
以上の数値から考えれば、日本でも2020年には、およそ36万〜40万人のゴルフツーリズムでのインバウンド誘客 が考えられます。40万人程度といえばインパクトが少なそうですが、その経済効果は意外と大きなものとなります。
まず、英国の実績によれば、ゴルフ目的のインバウンド外国人観光客の平均宿泊数は13泊程度になります。この内、7割程度をゴルフのプレーに費やすとすれば、インバウンドによるゴルフ利用者数(述べ)は、「36万〜40万人(ゴルフツーリズムでのインバウンド誘客)×13泊(英国基準平均泊数)×7割(ゴルフプレーに費やす日程の想定)=327万〜364万人」 となります。
ゴルフ場1プレーあたりの平均消費額を1万5千円程度とすれば、全体で490億〜546億円程度の市場 となり、無視できないレベルの規模感となります。日本全国の2,450コースに平均したとして、1コース当たりおよそ年間2,000万円の売上となります。実際の所、訪日外国人観光客に需要のあるゴルフコースが全体の10%程度だと仮定すると、訪日外国人観光客に人気のゴルフコースは、年間2億円以上のインバウンド売上 になりうるのです。
日本のゴルフコースのインバウンド受け入れ環境は?

冒頭でも触れたとおり、日本は世界でも有数のゴルフ大国です。コース数にして2,450コース、世界中のゴルフコースの中で構成率7.3%を占めており、ゴルフコース数ランキングではアメリカに次ぐ第2位となっています。 前々項でも触れた、ゴルフインバウンド40万人を誇る世界有数のゴルフツーリズム先進国であるタイは、このコース数ランキングでは20位選外になっていることからも、受け入れのインフラキャパシティーは十二分にあるといえるでしょう。
この続きから読める内容
- まとめ:インバウンドによる地方創生にも期待のかかるインバウンド・ゴルフツーリズム
- 日本の魅力ある商品を在日外国人インフルエンサーとつなげるマッチングプラットフォーム「trial JAPAN」
- 【インバウンド情報まとめ 2026年2月後編】訪日中国人数6割減でも「インバウンド全体としては好調」、観光庁 / 1月の訪日外客数359.8万人、韓国が史上初の110万人超え ほか
- 今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
訪日ラボ無料会員
登録すると…
50,000ページ以上の
会員限定コンテンツが
読み放題
400時間以上の
セミナー動画が
見放題
200レッスン以上の
インバウンド対策の
教科書が学び放題
\無料・1分で登録完了/
今すぐ会員登録する








