旅マエの中国人 他国と比べて「動画」「ブログ」活用PRが効果的!:最新の旅マエの情報収集&意思決定パターンを解説:Expediaが明かした中国人観光客の旅行先の選び方とは④

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中国人の間での海外旅行市場はどうなっているのでしょうか。UNWTO(国連世界観光機関)が発表した「World Tourism Barometer」によると、中国人観光客全体の2016年の海外旅行支出は総額で 26兆円 でした。2015年と比較すると 1兆円ほど増加 しており、世界全体の旅行支出額の 20% を占めるかたちになりました。中国人観光客は多くの国にとって重要視すべきターゲットとなっていることが把握できるでしょう。近年の中国人の海外旅行のスタイルを知るうえでExpedia Media Solutionsが興味深いデータを提供しています。今回は、この資料をもとに 中国人がどのように旅行先を決めているのか に関してわかりやすく解説していきます。


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中国人の半分はどこに旅行するかで迷っている?旅行先を決めるために何らかの情報が必要と回答した人も全体の60%超え

旅行先を決める時にどのような情報源を参考にするか(日本人・オーストラリア人との比較):Expedia Mediasolutions: ASIA PACIFIC TRAVEL TRENDS 2017より数値をグラフ化

旅行先を決める時にどのような情報源を参考にするか(日本人・オーストラリア人との比較):Expedia Mediasolutions: ASIA PACIFIC TRAVEL TRENDS 2017より数値をグラフ化

Expedia Media Solutionsの海外旅行市場レポートによると、旅行をしようと決めた後の 中国人の47%は、2つ以上の候補地のうちどちらに旅行しようか迷っている とのこと。この数字は同じく調査対象になったオーストラリア、日本と比較するとわずかに高い結果になっており、旅行先がすでに決まっていると回答した中国人の割合を凌ぐ結果に なりました。

また、旅行を企画する初めの段階においても、60%以上の中国人が旅行先に関する情報を必要としている 結果になりました。複数の旅行先のうちどこにしようか迷っており、観光地に関する何らかの情報を求める傾向にある中国人。旅行先を決めるにあたって、どのような情報源から情報を拾い、旅行先を選定しているのでしょうか。

中国人は基本的にネット上で旅行情報を収集している:知人・家族からの口コミ、中国現地の旅行代理店にも一定の需要が

旅行先を決める時にどのような情報源を参考にするか(日本人・オーストラリア人との比較):Expedia Mediasolutions: ASIA PACIFIC TRAVEL TRENDS 2017より数値をグラフ化

旅行先を決める時にどのような情報源を参考にするか(日本人・オーストラリア人との比較):Expedia Mediasolutions: ASIA PACIFIC TRAVEL TRENDS 2017より数値をグラフ化

中国人は基本的に インターネット上のリソースを使って旅行情報を収集 しています。中国人のうち 58%以上が「旅行サイト」を利用 しています。またOTAやサーチエンジンの利用傾向も比較的高い結果に。「雑誌」「テレビ・ラジオ」などインターネット以外の選択肢に関しては参考にしていると回答した中国人は比較的少ない結果になりましたが、「家族・知人(直接の口コミ)」が2番目にランクインしていることや、中国国内での団体観光の人気から「旅行代理店」経由の情報を参考にすると回答した中国人の割合が他国よりも多い 結果になっていることを考慮すると、オンライン上以外での情報発信にも注力していくべきであるということが言えるでしょう。いずれにしろ、旅マエ旅ナカにおいてインターネット上の情報に影響を受けやすい中国人。実際にどのようなサイトを閲覧しているのでしょうか。

旅行情報を集める際中国人はWeb上で何を参考にするのか:ポイントは「ブログ」「動画コンテンツ」の2つに

旅行先を決める時にどのようなWeb上の情報源を参考にするか(日本人・オーストラリア人との比較):Expedia Mediasolutions: ASIA PACIFIC TRAVEL TRENDS 2017より数値をグラフ化

中国人は旅行先を選ぶにあたって何に影響されているのか(日本人・オーストラリア人との比較):Expedia Mediasolutions: ASIA PACIFIC TRAVEL TRENDS 2017より数値をグラフ化

中国人が旅行情報を収集する際に、もっともWeb上で利用されているのは「OTA(オンライン旅行会社)のウェブサイト」 という結果になりました。70% の中国人は旅行の情報を集める際にOTAから配信される情報を参考にしています。加えて、観光口コミサイトやサーチエンジンの利用傾向も高い結果になりました。

しかし、上記の情報源は、同じく日本・オーストラリアでも高いものになっています。中国人特有のポイントとして特筆すべき点は、「ブログ」「ビデオ(動画コンテンツ)」を参考にする人が、同じく調査対象となったオーストラリア人・日本人と比較すると高くなっている点。 ブログに関しては中国人の 42% が旅行先を決める際に参考にしています。この数値はオーストラリアの場合16%、日本人の場合22%まで低下します。「ビデオ(動画コンテンツ)」に関しても、オーストラリア人では15%、日本人では9%のみが参考にしていますが、中国人の場合、この数字は 27%まで上昇 します。訪日中国人観光客に向けて情報を発信する場合、ブログや動画コンテンツを通じて行うことでより大きな効果が期待できるでしょう。

訪日中国人観光客が中国国内でよく見る人気のWEBサイト一覧・解説

中国はご存じのとおり、facebookやtwitterが閲覧できないほど非常に厳しいネット規制があります。中国国外のWEBサイトの検閲規制がかかっていたり、サーバードメインも現地法人がないと取得できなかったりと、様々な壁が存在します。

まとめ:訪日中国人を誘致・集客するなら上記のポイントを参考に

今回は、Expedia Media Solutionsの海外旅行動向レポートをもとに、「中国人がどのように旅行先を決めているのか」に関して解説してきました。中国人の半分は旅行の行先を迷っており、旅行先を決めるために主にWeb上の情報を参考にします。OTAから発信される情報や観光口コミサイト、サーチエンジンが主な情報源ですが、他国と比較すると中国人は「ブログ」「ビデオ(動画コンテンツ)」に影響を受けやすいという点は頭に入れておくべきでしょう。

<参照>


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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
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  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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