日本ではGoogleやYahoo!が特に利用者が多い検索エンジンとなっていますが、訪日主要国の検索エンジンのシェア率はどのようになっているのでしょうか。検索エンジン経由で旅行に関する情報を探す外国人は多く、以前の記事でもご紹介したように旅行を検討している中国人のうち約6割が検索エンジン、つまりインターネット検索を経由して旅行先を選定しています。こうした背景もあり、インバウンド業界に携わるマーケターにとって訪日主要国でよく使われている検索エンジンを把握しておくことは重要でしょう。今回は 東アジアの訪日主要国(中国・韓国・台湾・香港) の検索エンジン市場のシェア率をStatcounterの数値からご紹介します。
インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?
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<中国>百度(バイドゥ)の一強状態の中国:360捜索も近年シェアを伸ばしている模様
中国でもっとも利用されている検索エンジンは百度(バイドゥ)です。約83%の中国人が百度(バイドゥ)を利用 しています。残りの17%を分け合うのが、360捜索(360サーチ) 、捜狗(ソゥゴゥ) 、神马(シェンマ) などとなっています。中国政府から規制がかかっているGoogleやbingを利用している中国人は全体の3%にも満たない結果になりました。
<韓国>Googleが70%のシェアを獲得:韓国最大のネットサービス会社NAVER提供のエンジンが後を追うかたちに
韓国で最も利用されている検索エンジンは、Googleです。韓国人のうち67%はGoogleを経由してネット上で検索 をかけています。日本でもお馴染みのチャットアプリであるLINEの運営をしている韓国最大級のインターネットサービス会社「NAVER」が提供する検索エンジンも比較的多くの人が利用しています。NAVERをを利用する韓国人は全体の約25% となっています。そのほかは韓国第二位のポータルサイトである Daum 、Microsoftが提供する検索エンジン Bing 、Yahoo! なども使われているようです。
<台湾>Googleのシェアは約9割に:10人に1人の台湾人はYahoo!を利用
台湾で最も利用されている検索エンジンはGoogleです。約90%の台湾人がGoogleの検索エンジンを利用 しています。2番目に利用者が多いのがYahoo!の検索エンジンです。全体の10%の台湾人は同検索エンジンを利用しています。bing、百度、MSN、DuckDuckGoの利用者はそれぞれ1%にも満たない結果になりました。
<香港>ほとんど台湾と同じシェア率に:トップはGoogleで86%のシェアを占める
香港の検索エンジン市場は台湾と似ており、Googleが全体の9割近くを占め、それ以降はYahoo!、bing、百度と続きます。台湾・香港においてはほぼGoogleの一強状態といっても過言ではないでしょう。
まとめ:東アジアの検索エンジン市場 中国以外ではGoogleが主流
Statcounterのデータによると、東アジアでは、中国を除きGoogleが主要な検索エンジンになっている模様です。中国では規制がかかっている分、約83%の中国人が百度(バイドゥ)を利用しています。多くの訪日外国人は検索エンジンを経由して訪日旅行に関する情報を収集しているため、インバウンドを誘致・集客する際には各国の検索エンジン市場に関して理解を深めておくことは重要なことです。
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<参照>
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
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- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
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- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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