2018年必ず話題となるアクティビティ5選:ウェルネストラベル、サスティナブルツーリズム、ナイトアクティビティ…あなたはいくつ知っていますか?

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昨年11月上旬あたりから、Booking.comなどがあるPriceline Group Inc、Expedia Inc、TripAdvisor Inc、といった巨大OTAが一堂に株価下落になり始めました。

その後、少しづつ戻りつつありますが、これを意味するものは、おそらく投資家に、これらの会社が今後、成長鈍化するものと思われたことであり、エアチケット・宿泊施設といった観光予約サイト業界のコモディティ化(=どれも似たようなものになってきている) があるのではないかと筆者は考えています。

今後、これら巨大OTA中心に、一層新たな領域への進出加速が見込まれると思います。その一つの大きな動きは先月の弊社記事でも述べましたが、チャットボットや音声検索などの機能的な転換 だと思います。そして、もう一つは、民泊、そしてアクティビティへの領域拡大です。

「OK

昨今、様々な地方自治体・宿泊施設・航空会社等が集客や新たな収益を求め、独自にその地域や施設ならではのツアー・アクティビティを企画することが多くりました。一方で、その企画したツアー・アクティビティをいかに知ってもらうかが、多くの地方自治体・宿泊施設等にとっての悩みどころではないかと思います。弊社でもツアー・アクティビティを含む旅行・おでかけ検索エンジンという立場から、地方自治体・宿泊施設・航空会社からの集客相談を受けることが多くなってきました。今回は、そうした ツアー・アクティビティを検索す...

昨今、海外では、以前ご紹介したようなAirbnb Tripや大手OTAのアクティビティ開始以外に、香港のアクティビティサービスKlookは6千万ドル(約67億円)、ドイツ・ベルリンのガイド紹介サービスGetYourGuideは7千5百万ドル(約84億円)とスタートアップの動きも加速してきています。

海外ではアクティビティ活用は既に主流?!時代への適応は海外事例にアリ!

初めて行く旅先やもう何度も行ったことのある街、そういった旅先しか味わえない体験を提供するアクティビティサービスが世界中でいま、注目を浴びています。例えば、日本でも浸透してきた民泊世界最大手のサービス「Airbnb」は、2016年11月17日に新サービス 「Trip」 を公表しました。「Trip」は、人を原動力とすることでリスティングの概念を広げ、シェアするサービスで、現地の情熱や文化、アクティビティ、他の旅行客や現地の人々との交流など、よりローカルな体験をシェアする というものです。こうい...

その他、米国・サンフランシスコ発のローカルアクティビティサービスで、創業当初からGoogle前CEOのエリック・シュミットやTwitter共同創設者兼CEOのジャック・ドーシーらがエンジェル投資家として参画しているPeek Travel Incもここ一年の間に、サイトデザイン・コンテンツ数共に大き大きく変えており、その勢いがよく分かります。

そうしたアクティビティ市場の動きを踏まえ、そうした旅行者がどのようなアクティビティに参加しているのか?世界視点から見た、注目のアクティビティ を紹介したいと思います。


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世界のアクティビティ

2018年必ず話題となるアクティビティその①:健康旅行(Wellness travel)

近年、ますます世界各地で健康増進が進められている中、ウェルネス旅行が一つの流行にもなってきています。2016年時点の世界市場は4,890億ドル(=55兆円)の世界市場であり、2017年末までに6,790億ドル(=77兆円)に成長する と予測されています。(参考:Global Wellness Institute 記事)

例えば、皆さん、ヨガ旅行 をご存知でしょうか?これは、ヨガをしにわざわざ海外旅行へ行くというものです。世界で一番幸せな国と言われるブータンでは、Yoga Retreats と題したヨガ旅行が最近流行っています。以下のサイトの様にヨガ旅行専用のサービスまであります。


(参考:BookYogaRetrats 公式サイト)

弊社の周りでも、ちらほらこうしたヨガ旅行に行く人もいます。

2018年必ず話題となるアクティビティその②:サステイナブルツーリズム(Sustainable Tourism)

サステイナブルツーリズム(Sustainable Tourism)とは、人と自然との持続的な共存を考える旅行 です。以前から欧米中心に注目されていますが、環境保護への認知が広まり、近年より注目の傾向にあります。

弊社提携先のViatorでも、下記の様なツアーなどが最近伸びている様です。


(参考:Viator 公式サイト)

尚、オランダに本社を持つBooking.comでは、Booking Booster Program(ブッキング・ブースター・プログラム)と題したプログラムで、Sustainable Tourismのスタートアップ企業を支援しているようです(2018年も行うようです)。

このような地球環境に配慮した企業の動き、そして、それを活用する観光客の嗜好の変化はとても素晴らしいですよね。より伸びてほしい分野です。

2018年必ず話題となるアクティビティその③:クルーズ観光

クルーズで様々な国を渡り歩く、といった大きな航海を意味するクルーズ観光も然り、いつもよりちょっと豪華にクルーズディナーを、海からの美しい街の景色を堪能する市内クルーズ観光、といった身近にクルーズを楽しむというものも最近、欧米中心に人気が出てきており、マーケットとしても注目を浴びています。

Viatorでも下記のようなアクティビティがNew Yorkで流行っているようです。


(参考:Viator 公式サイト)

また、弊社提携先であるベルトラでも、大型クルーズ船で来日する訪日観光客が増えており、shore excursionまた寄港地からの送迎に人気が出ているようです。

2018年必ず話題となるアクティビティその④:変わったアクティビティ(空でディナーを)

これまで紹介した3つは最近市場として注目を浴びているアクティビティですが、世界には変わったアクティビティもあります。その一つが『Dinner in the sky(空でディナーをするアクティビティ)』です。

それ専用のサービスサイトまであり、なんと、食事以外にも結婚式まで行うというアクティビティもあるようです。


(参考:Dinner in the sky 公式ページ)

日本のアクティビティ

2018年必ず話題となるアクティビティその⑤:ナイトアクティビティ

日本では、ナイトアクティビティという 夜に星空を見に行くハイキング が流行っているようです。2017年に『じゃらん』が調査した国内旅行動向でも、『ナイトアクティビティ』が人気であるという記事を出しています。

ナイトアクティビティの中でも特に注目されているのが、『星空ナイトハイク』というものです。弊社提携先であるHISグループアクティビティジャパンでも下記の様なアクティビティを提供しています。


(参考:アクティビティジャパン 公式ページ)

まとめ

いかがでしたでしょうか。アクティビティ市場に注目があることは読者の皆さんもご存知かと思いますが、実際どの様なアクティビティがあるを見てみると、”こんなものが流行っているんだ!”とか、”面白いアクティビティもあるもんだなとか”、意外と知らない事も多かったのではないでしょうか。

こうした事から考えると、それを提供する側としては、その土地の魅力を活かしたアクティビティはまだまだ発掘しがいがあると考えています。

弊社は、旅行・おでかけ検索エンジン『Liigo』を開発していますが(2018年2月リリース予定)、この様な魅力たっぷりのアクティビティはじめ、ユーザーにぴったりのアクティビティを最短で見つけられるサイトを展開していきます。リリース直後は、プロダクト精度も未完成ですが、ぜひその成長を楽しみにしてください。日本の魅力を一緒に発信していけると幸いです。

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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

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  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

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この記事の筆者

Liigo Inc.

Liigo Inc.

Liigo Inc.のサービスディレクター。英国で生まれ育ち、大学院入学を期に来日した日系英国人。学生時代は環境分野を研究し、その後はIT、教育、エネルギー等多方面の分野に従事。現在Liigoでは事業計画からマーケティングを担当。世界の観光市場、アクティビティ(Things to do)市場の仕組み、最新の動向やLiigoの事業についてお伝えします。

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