『スポット情報なんかよりアクセスの仕方が知りたい!』バンコクで北海道旅行セミナーを開催してわかった「旅直前・旅ナカ」訪日タイ人がほんとうに知りたい情報とは?

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新年明けましておめでとうございます。Gear8の山田です。本格的な冬を迎え、クリスマスや年末年始に日本で過ごしたタイ人観光客も多かったようです。タイは乾季とはいえ平均気温が27度前後。「寒さ」を体験しに自国と真逆な日本で極寒体験をしている写真がタイムラインに並びます。

タイ人の「旅行の計画は1年前から」と以前の自社メディア調査で発覚したので、「早いうちから情報発信」というのは旅前に決めてほしい宿泊施設や交通手段、観光施設に取っても重要なキーワードです。

【独自調査】訪日タイ人が日本旅行に”求めていない”こととは?データから見る訪日意向タイ人(=旅マエの訪日タイ人)の特徴とは

こんにちは。株式会社Gear8です。タイも乾季が始まり過ごしやすい季節になりました。とはいえ、日本の冬とは比べ物にならない暑さですが・・気温30度前後のタイでも、このシーズンはあちこちでダウンジャケットやマフラー、手袋が販売されるんです。もちろん、日本や韓国へ「冬旅行」に行く人のために売られています。 今回は、初めての日本旅行者も増えてくる冬本番を前に、「一年以内に日本に旅行したいと思っているタイ人」のアンケートから動向をみたいと思います。目次一年以内に日本旅行を検討しているタイ人の世帯収...

では、どのように行くのか(交通手段)、どこに泊まるのか(宿泊施設)、メインでどこに行くのか(観光施設)を決めた 旅行目前のタイ人が一番知りたい情報は一体何なのでしょうか。12月、タイバンコクで開催された北海道旅行セミナーでの質問から「旅直前&旅ナカ」の情報発信ポイントをまとめてみます。


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北海道セミナーには500名超えのタイ人が集合

12月16日にバンコクにて開催した北海道旅行セミナー。ホテルのセミナールームで2回にわたり開催され、500名以上のタイ が参加してくれました。イベントの集客のポイントは複数の地元情報発信メディアを掛け合わせたことによりしっかり集客につながりました。

セミナー中、気になるところにはスライドを撮影してすぐにシェア。具体的に旅行を控えている方々だからこそ、一般的なお勧めスポットよりも期間限定の割引情報や予約方法などに注目が集まっていました。

イベント会場前に出展していたブースには具体的な旅行行程に関する質問で行列ができるほど。

スポット情報ではなく、行程情報が欲しい

年末年始に「ニセコ」「小樽」「札幌」に行くことは決めたけれど、交通手段は何をお勧めしますか?』というような質問が飛び交います。実際に写真のような自身の行程表を持って弊社ブースまで来て、30分近く旅行相談をしていく人も多いです。

お子さんが小さい場合や荷物が多い場合、注意しないと年末年始はダイヤが変更になっていることがあることも視野に入れると一言に「アクセス」といっても様々な案内の仕方があります。

とある観光施設のサイトは、丁寧にタイ語翻訳されたページがありましたが、年末年始の営業時間変更については日本語で更新された「最新情報」のページにのみ記載がありました。

『せっかく行ってももししまっていたら・・』『行くのはいいけれど帰りの電車があるか不安・・・』と思ってしまったら、スケジュールから外れてしまう可能性も上がります。 すぐに調べたら他の人の経験談が出てくるような 有名観光地であれば別ですが、地方でタイ人に向けた集客を考えているのであれば悪天候時のアクセスについてや、営業時間の変更といった情報こそ「タイ語か英語」での発信をした方がチャンスロスしないと言えます。

予約しなくても入れるお店はどこですか?

交通手段、年末年始の営業時間についての質問に次いで多かったのは 飲食店の予約 に関してでした。移動時間のイメージが付きにくかったり、もともと気分で次第でプランを変更する可能性も高いこともあり、事前の予約はしないけど好きなものを食べたいとの事。また、予約手段として電話以外に連絡手段がない店もあるのも予約しない理由の一つです。

普段は予約なしでの入店が可能な店であっても、クリスマスや年末年始などで予約した方が良い店もあります。その違いはタイ人観光客にとってはわかりません。あえて、「今日は予約をしなくても入れます」や「予約をした方がベター、SNSのメッセージで受付可能」と発信して、日本にいるタイ人観光客が多いタイミングでリアルタイム状況を伝えることが集客のきっかけになるかもしれません。

タイ語でのリアルタイム配信は難しい!?

混雑状況やリアルタイム配信はタイ語スピーカーが社内にいないと難しい、そう感じるかもしれません。確かに、ライブで配信するには社内にタイ人かタイ語のできる人がいないと難しいかもしれませんが、すぐに伝えるべき情報を絞ってあらかじめ予想しておくことはできます。

定型文をタイ語翻訳して保存しておいたり、数字のみ変更すれば良いフォーマットを用意することでタイ語がわからなくても配信自体は可能 です。

また、運用代行パートナーを見つけタイ語での情報発信をサポートしてもらうのもベストです。情報発信頻度や内容に合わせて費用も異なりますので、予算に合わせて取り組むことも可能です。

単体ではなく、エリアで取り組んでいる二次交通情報や期間限定のイベントに関しては、インフルエンサー1名の活用も重要ですが、複数の地元情報発信メディアを組み合わせるのもポイントです。

冒頭で北海道セミナーのイベント集客に「地元情報発信メディア」の組み合わせを行った、と記載しました。北海道を例にとると、タイ語で北海道情報を配信しているのは自社のTrippinoHOKKAIDOを含めて10以上あります。運営元こそ違いますが、読んでいるのは「北海道に興味があるタイ人」。より便利な情報や旅行者の不満を解決でできる内容であれば、複数のメディアと連携し、「タイムラインでよく見る」という状況をつくりあげるのも重要です。

見落としがちな「旅ナカ」のタイ語配信ですが、私たちが海外旅行中によく調べることや、滞在中のホテルで調べること、知っておきたいと思うことを振り返ってみると旅行中に必要な情報が見えてきます。その中から特にタイ人観光客が気になっている点をピックアップしリアルタイム配信できるよう準備し、タイの大型連休、4月のソンクラーンに備え、タイ人観光客をお迎えしましょう。

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

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この記事の筆者

GEAR8

GEAR8

Gear8 Thailand マネージャー梅木雄太・株式会社Gear8プランナー山田瑞希の2名で共同執筆中。2016年にタイ現地法人を設立し日本国内外のWebマーケティングを行っています。「TrippinoHOKKAIDO」というタイ語で北海道情報を発信するアプリの開発・運用してきた実績から得た「訪日を検討中のタイ人」の特徴を発信します。

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