『うちの魅力、動画で投稿して下さい』宇都宮、高崎、前橋、水戸市 外国人を対象にYoutube上でインバウンド動画の投稿コンテストを開催 

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インバウンド対策の中で、地域のプロモーションとして有効とされるインバウンド動画ですが、ただ動画を作るだけでは駄目で、その動画に多くの人がアクセスしてもらうこと、そして実際に動画を見た観光客に訪れるというアクションを起こしてもらうことが重要 になります。

そういった意味ではこうしたインバウンド動画を、多くのフォロワーを抱え影響力を持つインフルエンサーに作成してもらうというのは効果的な方法とも言えます。宇都宮、高崎、前橋、水戸からなる「北関東中核都市連携会議」は、同市の魅力を伝える動画を外国人に撮影・作成してもらい、Youtubeに投稿してもらえるような取り組み を進めています。これを見ていきましょう。

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宇都宮、高崎、前橋、水戸は外国人による動画コンテストを実施

「北関東中核都市連携会議」は関東三県の宇都宮、高崎、前橋、水戸の四市長が新たな連携策などを話し合うものです。この連携会議が1月31日に群馬県高崎市市役所において開催され、宇都宮、高崎、前橋、水戸の4市は、2018年度は外国人に同市の魅力を伝える動画を作成してもらい、その動画に関してのコンテストを開催する ことを決めました。

作成した動画は、動画共有サイトのYoutubeに投稿してもらい、その内容、アクセス数、再生数などを元に審査を行います。募集自体は3月から開始となり、審査期間は2年ほどと時間をかけて審査を行います。動画の審査に関しては、市が推薦したアーティストなど民間の審査員が行い、最優秀賞には50万円相当の旅行券、各市の市長賞には25万円相当の旅行券 が贈られます。

インフルエンサーによる動画作成というプロモーション

通常、動画制作として思い浮かぶのは動画制作を専門とする企業に動画制作を依頼するというものですが、宇都宮、高崎、前橋、水戸市からなる「北関東中核都市連携会議」は、外国人に動画を制作してもらい、それをYoutubeに投稿してもらう という試みを行います。

このように外国人に直接動画制作を依頼するケースでは、そもそも伝えたい魅力を外国人にとっての母国語に翻訳する必要がありませんし、外国人でしかわからない魅力的なポイントは何か?と頭を悩ませる必要もありません。また、すでにYoutubeチャンネルでファン獲得をしているインフルエンサーに動画を作ってもらえれば、例えば日本の自治体が、新規で外国人ファン獲得をする手間もかかりません。

YoutubeとInstagram(インスタグラム)の特性の違い

インバウンド動画作成の上で意識しておいたほうが良いのは、動画を投稿するプラットフォームによるアクションの違い です。動画共有サイトとして圧倒的な知名度を誇るYoutubeの他には、多くの外国人が使用し日本でもユーザーが増えているSNSとしてInstagramインスタグラム)があります。

これらのSNSの考え方の違いとしては、Youtubeはいわばブログ記事で、Instagramインスタグラム)はニュース記事 と言えるかもしれません。

Youtubeは、ブログ記事のように人気になれば爆発的に拡散することがありますし、比較的長期間動画からのアクセスが期待出来ます。

しかしInstagramインスタグラム)は、ニュース記事と同様に話題性があるものであれば、短時間で驚くほどのアクセスを集めることが出来る反面、次々と新しい投稿がされていくため、すぐに新しい投稿に埋もれて忘れ去られてしまいます。 また、長時間の動画を投稿出来るYoutubeに対して、Instagramインスタグラム)の動画の長さは60秒となっているため、そもそも長々と観光地の魅力を語るのにはあまり向いていないと言えるかもしれません。

そういった意味では市の魅力をしっかりアピールする必要があること、審査機関2年をかけるということなどからも、今回の動画コンテストのプラットフォームとしてYoutubeを選択したのは正しい判断と言えるでしょう。

インバウンド動画は作るのがゴールではなく、作ってからがスタートライン

インバウンド動画だけに限った話ではありませんが、こうしたインバウンド対策で忘れてはいけないのが、「作ったら終わり」「作ればそれで訪日外国人が来てくれる」わけではない ということです。インバウンド動画は言葉で説明せずとも、見るだけでも意味が推測しやすいPR手法ではありますが、こうした動画を制作した際は、動画の説明文をしっかりと各言語で作成しておく、また可能であれば各言語ごとランディングページを作成し、動画からサイトへのリンクをつけておくことが重要になります。また各言語でついたコメントや質問には、その都度その言語で回答する努力が必要です。また、あくまでもインバウンド動画作成はそこから始まる動画で出てくる風景などへの問い合わせへの入り口に過ぎないということも忘れてはいけません。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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