※NAVER まとめは2020年9月30日をもってサービスを終了しました。
皆さんこんにちは、海外デジタルマーケティングLIFE PEPPERの都所です。今日は韓国No.1の利用者数を誇る検索エンジンNAVER(ネイバー)の機能と特徴を解説していこうと思います。
韓国の NAVER(ネイバー) は、韓国人が最も利用する検索エンジンです。ただ、私たちが馴染みのあるGoogleとは特徴が大きく異なり、韓国プロモーションの性質にも大きく影響を与えています。韓国向けのビジネスに携わっている企業さまは、必見です。
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- 韓国No.1の利用者数を誇る検索エンジンNAVER(ネイバー)の機能・特徴
- 韓国NAVERの機能・特徴その①:ポータルサイト型検索エンジン
- 韓国NAVERの機能・特徴その②:検索結果がカテゴリー毎に分割される
- 韓国NAVERの機能・特徴その③:強調されたリスティング広告
- 韓国NAVERの機能・特徴その④:関連語句予測の弱い検索システム
- 韓国NAVERの機能・特徴その⑤:多数プロモーションに活用されるアメブロ的なブログサービス
- 韓国NAVERの機能・特徴その⑥:実は韓国では「NAVER地図」が使われる
- 韓国NAVERの機能・特徴その⑦:Yahoo!知恵袋のような「知識iN」というQ&Aサービス
- まとめ
目次
韓国No.1の利用者数を誇る検索エンジンNAVER(ネイバー)の機能・特徴
韓国NAVERの機能・特徴その①:ポータルサイト型検索エンジン
NAVER(ネイバー)は、検索エンジンの中でもポータルサイト型と呼ばれる形式の検索エンジンです。トップページを見ると、検索窓だけではなく、様々なコンテンツが表示されているのがわかるかと思います。見た目だけで言えば、「Yahoo!Japan」に近い、いわゆる『ポータルサイト型』の形式ですね。
まずここでカテゴリーの豊富さが特徴的です。検索窓の下の部分に並ぶ韓国語が、各カテゴリーの名前を表しています。その数は50近くにも登ります。
韓国NAVERの機能・特徴その②:検索結果がカテゴリー毎に分割される
先ほどのカテゴリーはポータルサイト型であれば特に違和感のない特徴ですが、先にカテゴリーの話をしたのはこの二つ目の特徴が理由です。実は、NAVER(ネイバー)では ユーザーが検索した際の検索結果が「カテゴリー毎に表示」されます。
これは、純粋に全てのコンテンツの中から検索キーワードに合うコンテンツを表示するGoogleとは全く異なる特徴です。
プロモーションへの影響としては、SEO対策の仕組みが全く異なる ということが言えます。こちらを詳細に知りたい企業さまは「韓国 SEO」とご検索頂ければ、ライフペッパー執筆の別記事含め、ノウハウを手に入れられるような記事が公開されています。
韓国NAVERの機能・特徴その③:強調されたリスティング広告
検索結果関連で押さえておきたい特徴はまだまだあります。その一つが リスティング広告の表示方法 です。NAVER(ネイバー)の検索結果画面では下記の図のようにリスティング広告が表示されます。
Googleとは異なる点として、
- 背景が黄色く着色されている
- 表示個数が多い
という特徴があります。これは背景として、カテゴリー毎に検索結果が表示されることから、WEBサイトへの集客が非常に難しい ということが起因しています。
そのため、多くの韓国人はリスティング広告を経由してWEBサイトを見つけるという習慣がありますし、逆に企業もWEBサイトの集客数を増やす際はリスティング広告を利用するという習慣があります。
韓国NAVERの機能・特徴その④:関連語句予測の弱い検索システム
実は韓国NAVER(ネイバー)は、関連語句検索が弱い という特徴があります。どういうことか例を挙げて説明します。
例えば「群馬 グルメ」と「グルメ 群馬」という検索語句があった際に、Googleではどちらの語句で検索をしても検索結果に大差はありません。しかし、韓国NAVER(ネイバー)の場合は、語句の順番が違うだけでも大きく異なる検索結果が表示されます。
韓国NAVERの機能・特徴その⑤:多数プロモーションに活用されるアメブロ的なブログサービス
韓国NAVER(ネイバー)では、NAVERが提供している機能がたくさんあります。そのうちの一つがNAVERブログです。
NAVERブログは、誰でもブログサイトを立ち上げることができる、いわば日本のアメブロのようなサービスです。ただし普及度が日本と異なり、韓国NAVER(ネイバー)が発表したデータでは、検索したユーザーの母数に対して40%はブログサイトを閲覧している というデータがあるほど。
NAVERブログの豆知識としては、ユーザーが自分のブログサイトの日間PVを表示させるか、非表示にさせるのか選択できるという特徴があります。これによって、ある程度そのブログの運営主が、韓国でのSEOを理解しているかどうか、ファンが付いているかどうかが判断できます。
韓国NAVERの機能・特徴その⑥:実は韓国では「NAVER地図」が使われる
韓国人の愛用するマップサービスもNAVER(ネイバー)が提供しています。その名は「NAVER地図」。下記の図のがNAVER(ネイバー)で「NAVER地図」と検索した際の結果です。アプリダウンロードもでき、検索結果でも地図が表示されることが見て取れます。
韓国NAVER(ネイバー)の特徴として、とにかく韓国人の行動や文化にあった検索エンジンを作り、関連の機能を拡充していくという特徴があります。
韓国NAVERの機能・特徴その⑦:Yahoo!知恵袋のような「知識iN」というQ&Aサービス
こちらもかなり多用されているNAVER(ネイバー)の提供する Q&Aサービス です。仕組みとしては日本のYahoo!知恵袋とほぼ同じサービスですが、NAVER(ネイバー)の1カテゴリーとして登録されていることから、おそらく Yahoo!知恵袋よりはるかに使われてるサービスとなっています(Yahoo!知恵袋の利用者数が不明なため、正確なことは言えませんが、韓国では非常に高い認知度と利用者を抱えています)。
実は、日本企業でこのプロモーションをやっている企業は非常に少ないとは思いますが、知識iNインフルエンサープロモーション というプロモーション手法もあります。
上記の図はNAVER(ネイバー)で「知識iN」と検索した際の結果ですが、さすがNAVER(ネイバー)が提供しているサービスだけあって、特別な枠で「質問する」「質問に答える」といったボタンまでもが用意されています。
知識iNでは、ベストアンサーに選ばれたり、回答をたくさん繰り返すことによってランクが上がるという仕組みがあります。このランクが高い方たちに、自社商品をお勧めしてもらう手法こそが、知識iNインフルエンサープロモーション です。韓国国内では利用されているプロモーション手法ですが、日本ではステルスマーケティングに敏感な企業様が多いため、好まれづらいプロモーション手法かもしれません。
まとめ
韓国NAVER(ネイバー)は、韓国人のためにとにかくローカライズして作られた検索エンジンのため、Googleとは全く異なる性質を持った検索エンジンに成長しました。これが韓国でのスタンダードとなっているため、Googleがシェアを塗り替えるというのは、なかなか難しいと思われます。
また、韓国人のWEBを利用する層はほぼ皆NAVER(ネイバー)を使っているという強みを生かして、NAVERブログやNAVER地図、知識iNなど、周辺サービスまでも利用者数を広げています。
韓国でプロモーションをするためにはまず知らなくてはいけない知識のため、抑えておきましょう。
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「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
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