以前の記事でもご紹介したように、欧米豪圏のインバウンド市場は、滞在日数が長いことや訪日旅行中の支出が多いこと、「コト消費」にお金を使うことなどを理由に注目されています。観光庁とJNTO(日本政府観光局)でも 2018年から欧米豪圏向けの訪日旅行プロモーションに本腰を入れていくようです。
なぜ今”欧米豪”なのかがよく分かる5つポイント:訪日旅行トレンドから読み解く欧米豪インバウンドの集客・誘致のポイントとは?
訪日中国人観光客を中心として東アジア出身の訪日外国人観光客が最も大きなターゲットでしたが、最近ではLCC増便やビザの要件緩和の影響で客数の伸びが急激であり、ミレニアル世代が多いことで知られる
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観光庁とJNTOが欧米豪圏インバウンド向けに大規模なPRを開始!
観光庁とJNTO(日本政府観光局)では、2018年2月6日から「Enjoy my Japanグローバルキャンペーン」を開始します。 これは、欧米豪圏の「頻繁に海外旅行に行くものの日本を旅行先として認知・意識していない層」を中心のターゲットとして訪日旅行をPRする企画 です。キャンペーンメッセージである「Enjoy my Japan」には、①訪日外国人観光客が自分にぴったりの日本の魅力を発見し、お気に入りの「My Japan」を満喫する②「私の大好きな日本(My Japan)を楽しんでください」という日本側の親しみを込めた歓迎の気持ちといった2つの意味が込められています。
「伝統」「料理」「自然」など7つの分野に分けて訪日旅行の魅力を紹介
「Enjoy my Japanグローバルキャンペーン」では、以下の 7つの分野に分けて訪日旅行の魅力をPR します。(カッコ内は、モデルとなる地域・観光スポットを指します。)
- Tradition:伝統文化や歴史的遺産・建築などを楽しむ(滋賀県・比叡山延暦寺など)
- Cuisine:食事やお酒を楽しむ(東京都・銀座の飲食店 鮨青木など)
- City:大都市の刺激・エンターテインメントを楽しむ(東京都の夜景など)
- Nature:豊かな自然を楽しむ(沖縄県・恩納村)
- Art:アートやデザインを楽しむ(香川県・・直島など)
- Relaxation:リゾートや宿泊施設での滞在を楽しむ(沖縄県・恩納村)
- Outdoor:アウトドアのアクティビティーを楽しむ(群馬県・みなかみ町など)
この観光庁とJNTO(日本政府観光局)が特定した7つの分野は、イギリス・フランス・ドイツ・アメリカ・カナダ・オーストラリアの6つのインバウンド市場において実施したアンケート調査をもとに作成されたものです。
PR動画をSNSや広告を通じて配信!訪日旅行を欧米豪圏にPR
「Enjoy my Japanグローバルキャンペーン」に際し、観光庁とJNTO(日本政府観光局)では、先述の7つの分野をもとに 訪日旅行の魅力を紹介する動画を制作・配信 しています。動画はデジタル広告やSNS、海外のテレビ局のCMなどを通じて海外に配信されます。ご紹介してきたように、観光庁とJNTO(日本政府観光局)では、欧米豪圏のインバウンド誘致を目的としたプロモーションを開始しており、その規模の大きさから本気度が伺えます。この背景にはいったい何があるのでしょうか。
欧米豪にとって日本はアジアトップの人気旅行先に!4割越えが訪日旅行を希望
日本政策投資銀行の「DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成29年版)」によると、欧米豪圏において訪日旅行の需要が増加しています。
同調査では世界中32の旅行先の中から「今後、どこの国・地域に旅行したいですか?」との質問を欧米豪圏出身の人々に行っています。41%の欧米豪圏の人々は日本を回答 しており、これは全旅行先(32個)のうち 6番目に高い数字 です。アジアに位置する旅行先の中では トップ であり、欧米豪圏での訪日旅行に対する関心度の高さがうかがえる結果になりました。
加えて、2016年の欧米豪圏の訪日外国人観光客数をみてみると、訪日オーストラリア人観光客は約45万人、訪日フランス人観光客は約25万人、訪日アメリカ人観光客は約124万人と いずれも史上最高を記録。 ほとんどの欧米豪圏のインバウンド市場は好調に推移しており、訪日旅行に対する関心の高さは、訪日外国人観光客数の増加にも直接つながっているようです。
まとめ:欧米豪圏で高まる訪日旅行への需要 観光庁・JNTOでも大規模PRをついに開始!
2018年2月8日より、観光庁とJNTO(日本政府観光局)では「Enjoy my Japanグローバルキャンペーン」を開始しました。これは、欧米豪圏の「頻繁に海外旅行に行くものの日本を旅行先として認知・意識していない層」をメインターゲットとして訪日旅行をPRする企画であり、訪日旅行の魅力を7つの分野に分けて、SNSやデジタル広告、海外のテレビ広告、特設サイトなどを通じて情報を配信します。今回の取り組みの背景には、欧米豪圏で訪日旅行の人気が高まっていることが関係 しています。「コト消費」との相性の良さや旅行支出が大きいことなどを考慮すると、欧米豪圏は日本のインバウンド市場にとって最優先で誘致すべきターゲットとなってくるかも しれません。
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<参照>
- 観光庁:観光庁Enjoy my Japanグローバルキャンペーンを始動! ~2020年に向けて、新たな「楽しい国 日本」の魅力を発信~
- 日本政策投資銀行:DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成29年版)
【6/11開催】欧米豪インバウンドに刺さる!“地域にどっぷり浸かる”ローカルイマーシブ観光とは?
本ウェビナーでは、株式会社movと株式会社大阪メトロ アドエラの共催により、欧米豪向けインバウンドをターゲットとした「ローカルイマーシブ “地域にどっぷり浸かる没入体験”の提供」をテーマに最新情報をお届けします。
2025年大阪・関西万博の開催を契機に、欧米豪を中心とした訪日外国人観光客が関西を中心に日本全国に訪れる機会が急増しています。
一方で、地域の受け入れ側には「英語対応が難しい」「どう関わればいいかわからない」「コンテンツや訴求方法がわからない」「対応できる人材がいない」といった課題も多く、せっかく外国人観光客が訪れても、地元に経済的な波及効果が十分届いていないのが現状です。
本セミナーでは、大阪メトロ アドエラが展開する欧米豪向けインバウンド事業「Osaka JOINER」をもとに“まち全体でインバウンド受け入れるスキーム”を通じた、インバウンドに関わる人と経済のパイを増やすための可能性を紹介します。
観光施策、まちづくりに携わる方にとって、明日から活かせるヒントが満載です。
<本セミナーのポイント>
- 欧米豪インバウンドに刺さる「ローカルイマーシブ観光」の実践例がわかる!
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→欧米豪インバウンドに刺さる!“地域にどっぷり浸かる”ローカルイマーシブ観光とは?【6/11開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】
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