外国人YouTuber 回転寿司のレーンにカメラ設置し店内を撮影→炎上 訪日客急増で増えるトラブル 今後は何に注意すべき?

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2017年の訪日外国人観光客数は2,869万人と過去最高を記録しました。多くの外国人観光客が日本を旅行先として選んでいる近年ですが、訪日外国人観光客の身勝手な行動で、日本人が迷惑を被るといったケースが増加しています。

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YouTuberが回転寿司屋の回転レーンにGoProを設置 店内の様子を撮影

日本在住の外国人YouTuber「TkyoSam」は、3月6日に 回転寿司チェーン「スシロー」の店舗の回転レーンにGoProと呼ばれるアクションカメラを載せて店内の様子を撮影する動画を投稿しました。GoProに笑顔で対応する来店者もいれば、怪訝そうな表情を浮かべる人もおり、調理スペースでGoProに撮影されていることに気づいた店員が上司に相談する様子も撮影されています。

訪日客の身勝手な行動に非難が殺到!スシローは法的措置を検討

ネット上ではこの動画に対し 「迷惑」「衛生的にどうなのか」などの非難が続出。動画はすでに削除される運びになりましたが、英ニュースサイトThe Daily Mailなど複数のメディアではいまだに閲覧可能となっています。今回の騒動に関してスシロー側は、

このたび当社店舗を利用された方が、ポータブルカメラを回転レーンに設置し、店舗内を撮影のうえ、その動画をインターネット上の動画共有サイトにて公開したことが判明いたしました。
​ 掲載された動画は、当社が撮影ならびに撮影許可したものではございません。
​ 撮影が行われた際、店舗におきまして十分な対応が行われておらず、お客様には、ご不快な思いと多大なご迷惑をお掛けしましたことを心よりお詫び申しあげます。
​ 当該店舗につきましては、回転レーンを含め、清掃及び消毒を終了しております。
​ 本行為は、衛生管理の観点ならびにご来店いただいたお客様のプライバシーの観点から許されることではなく、現在、警察当局に相談させていただいております。
​ 今後同様の行為がおこらないよう、各店舗への注意喚起を徹底するとともに、本件当該動画投稿者ならびに今後同様の行為を行った者に対しては、法的措置を含めた厳格な対応を検討して参ります。
​ お客様にご不快な思いと多大なご迷惑をお掛けいたしましたことを重ねてお詫び申し上げます。― 当社店舗において撮影された動画公開について あきんどスシロー公式サイトより引用

との声明文をだしており、法的措置も辞さないとのこと。YouTuberとしてはおふざけ半分で今回の動画撮影に至ったものだと思われますが、飲食店の衛生環境に厳しい目をもつ日本人からみれば、今回の行動は受け入れがたいものだったのかもしれません。近年、外国人観光客が増加している日本では、外国人と日本人の習慣や文化、考え方の違いからさまざまな問題が起きています。

海外ではあたりまえ でも日本では非常識? 観光客の身勝手な行動で劣化が止まらない厳島神社もその一例か

Twitterに投稿された、厳島神社の大鳥居の溝に硬貨が差し込まれている様子
▲厳島神社の大鳥居の溝に硬貨が差し込まれている様子:Twitterより訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:厳島神社の大鳥居の溝に硬貨が差し込まれている様子(https://twitter.com/riyusuisuiriyu/status/959751783676395520)

神之氣道師 黄龍 龍水 (熊野小僧)(@riyusuisuiriyu)さんのツイートによると、広島県廿日市市に位置する世界遺産・厳島神社の大鳥居が、倒壊の危機にあるとのこと。理由は大鳥居に賽銭感覚でコインを差し込む観光客が後を絶たないことです。上記のツイートの写真で把握できるように、大量のコインが大鳥居に差し込まれていることで木にひびが入り、腐食していることがわかります。海外の旅行サイトでは、「観光客にとって厳島神社で鳥居の柱にコインを差し込んで願い事をするのは一般的なことです。」と紹介しているケースも確認でき、外国人観光客が気にも留めず行っている行動により、日本の文化財がダメージを受けていることが把握できるでしょう。

観光公害で世界遺産「厳島神社 大鳥居」を失う恐れ、観光立国を目指す日本が直面する課題とは

以前の記事でもご紹介したように、JTBの資料によると、2018年の訪日外国人観光客数は 3,200万人 に達することが予測されています。2020年の東京オリンピック。パラリンピック開催時に 4,000万人 の訪日外国人観光客誘致を目指す日本では、ここ数年訪日外国人観光客数は順調に伸び続けています。こうした状況の中、大きな問題となっているのが 観光客のマナー違反などを指す「観光公害」。 世界遺産に登録される広島県廿日市市に位置する世界遺産・厳島神社でも近年「観光公害」が深刻化しているようです...

まとめ:やっていいこと・いけないことの線引きをはっきりと 訪日客急増は良いこと尽くしではない?

外国人YouTuberが回転寿司チェーン「スシロー」の回転レーンにGoProを設置し、店内の様子を撮影した今回の騒動は、訪日外国人観光客が急増している日本にちょっとした気づきを与えてくれるものなのかもしれません。今回ご紹介した例以外に、も訪日外国人観光客にとって当たり前の行動が、日本の文化財にダメージを与えたり、飲食店や小売店の営業を妨害してしまうケースは多く確認でき、今後は訪日外国人観光客に向けてあらかじめ「やっていいこと」「やってはいけないこと」の線引きをはっきりさせておくことが重要になってくるでしょう。

「観光公害」とは何か?京都の夜桜ライトアップ中止に見る実際の観光公害事例

近年日本を訪れる訪日外国人の数は急増していますが、その中でも、京都を訪れる訪日外国人の伸びは他県に比べても圧倒的です。平成27年度の京都観光総合調査によると、平成27年1月〜12月に京都を訪れた外国人の年間外国人宿泊客数は初めて300万人の大台を突破し、過去最高となる316万人を記録 しました。これは 対前年比+約73%(+133万人)の増加 となり、訪日外国人観光客1974万人のうち、約6.2人に1人が京都に宿泊していた ことになります。こうした状況は観光収入という面ではありがたいのは...

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<参照>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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