インバウンドプロモーションを実施する場合、ターゲットに応じて施策や媒体を効率よく組み合わせる(メディアミックス)にはどうすれば良いでしょうか?今回は事例も踏まえながら、インバウンドメディアミックスのパターン例 をご紹介していきます。
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インバウンドメディアミックスパターンその①:Wi-Fi同梱×訪日WEBメディア×SNS
1つ目のご紹介は、オフライン施策として 訪日外国人向けWi-Fiルーターへのチラシ同梱(以下Wi-Fi同梱)と、オンラインプロモーションである訪日WEBメディア、SNSをセットにしたメディアミックスプロモーション です。
確実に訪日外国人へ接触できるWi-Fi同梱をきっかけに、旅ナカでの来店や購入などのアクションを発生させる、さらにサービスの内容を詳しく伝える為に訪日WEBメディアや訪日情報を発信するSNSなどへ誘導し、興味喚起、情報拡散を狙います。
メディアミックス全般に言えることですが、各媒体で露出する際に統一感を出すことがとても大事 です。それはオンラインもオフラインも関係なくです。この施策では、Wi-Fi同梱でどこまでインパクトを出せるか(残せるか) が旅ナカでのアクション発生の鍵になってくきます。
ただ、チラシやクーポンで提供できる情報は限られていますので、少しでも興味をもった訪日外国人をオンラインへ誘導し信頼や限定感(日本だけ、冬の時期だけ)を与えてアクションの動機をつくることが訪日WEBメディアやSNSの役割となってきます。
各媒体のメリット・デメリットを把握し、組み合わせていくこと がインバウンドにおいてのメディアミックスでは大切になってきます。
インバウンドメディアミックスパターンその②:機内サンプリング×空港広告×位置情報配信
2つ目のご紹介は、航空会社とタイアップしての機内サンプリングを川上のプロモーションとして、国内空港の看板広告、位置情報を活用したスマホプッシュ広告と訪日外国人の導線を追っていくようなメディアミックスプロモーション です。
このような組み合わせでは、訪日旅行開始後から集中的にプロモーションを重ねていく形になりますので、旅ナカで訴求しても遅くはないサービスであるということが前提 になります。商業施設、免税店、飲食チェーンなどが良いでしょうか。
機内サンプリング部分は、飛行機搭乗直前に配布されるフリーペーパー、インバウンドクルーズ船客へのサンプリングなどに代えて実施も可能です。空港での広告に関しても、空港から主要都市への電車広告、エアポートバスを活用した広告なども代用できると思います。そして川下である最終部分でデジタルの力を活用し、スマホの位置情報を活用したプッシュ広告で店舗付近にいる訪日外国人旅行者を集客していきます。
このメディアミックスの特徴は、旅マエの外国人へのブランディングを実施せずに、訪日してくる外国人の旅の導線に添った広告展開で集中的に接触機会をつくり成約までもっていくという点 です。ただ、そこで重要になるのが広告のインパクトとやはり統一感ですので、ニーズを踏まえて心理的に印象に残る広告制作が鍵となります。
インバウンドメディアミックスパターンその①:DM×海外メディア×インフルエンサー
3つ目のご紹介は、1、2本目に紹介したような旅ナカでの集客目的ではなく旅マエでの認知度向上、興味喚起を第一の目的としたメディアミックス です。海外で訪日経験者など日本関心層に対してダイレクトメール(DM)を発送し、海外メディアや外国人インフルエンサーに紹介された記事や投稿を紹介する というものです。
ポイントは、ターゲット国の国内で信頼されているメディアやインフルエンサーを活用する ということです。
例えば、タイ人の訪日経験者にDMを送る場合、タイ国内で人気があり且つ信頼されている観光情報メディアや訪日メディアを活用します。またDM内で、タイで人気のインフルエンサーにも紹介されているサービスや商品であることを、自然な形でアピールできれば、さらにDM効果が拡大します。
まずは認知度を向上したい企業やタイ国内でもサービスを展開している企業におすすめのメディアミックス です。継続できればインバウンドの獲得にも効果が出ることが期待できます。
インバウンドメディアミックスパターン【番外編】:海外店舗×国内店舗×SNS
少し余談ですが、最近弊社へのご相談の中で海外一号店というワードを耳にすることが多いです。そこでメディアミックスという部分から少し離れるかもしれませんが、番外編として 海外店舗、国内店舗、SNSを活用したインバウンドプロモーション についてご紹介させていただきます。
海外一号店というのは、海外に自社サービスの営業拠点ができた といっても過言ではないと思います。インバウンド、アウトバウンドは両輪で発展させていく必要があるということもよく言われることですが、プロモーションの観点から見ても海外の自社店舗を活かさない手はないと思います。
具体的には、例えば、台湾・台北に海外一号店を出店したラーメン屋であれば、台北店に来た台湾人のお客様に日本の店舗の紹介はもちろん、「日本の店舗に来て頂ければ台北店で食べれないメニューがあるよ」など、訪日した際の来店動機を奮起することができます。また台湾、日本での共通ポイントやトータルの来店回数によるプレゼントなど様々な相乗効果を上げるキャンペーンを検討することも出来るのはないでしょうか。
そこで活躍するのがやはり SNS の存在です。キャンペーンの告知から来店した外国人の様子などキャンペーン展開次第では、海外店舗と国内店舗があるメリットを最大限に引き上げてくれる可能性があります。訪日リピーターの割合が高い台湾のような国だから成り立つという部分もあるかもしれませんが、ターゲットとする国に店舗があるということは、ない企業よりインバウンドの観点から見ても優位に立てる可能性があることは間違いないと思います。
まとめ
インバウンドメディアミックスのご紹介はいかがだったでしょうか?今回ご紹介した方法はごく一部の手法で、まだまだ様々なパターンが考えられます。ただし、メディアミックスプロモーションの実施で確実に集客できるということはありません。インバウンドプロモーションに共通して言えることですが、ターゲット層と自社サービスとの相性、また予算や実施時期なども考慮しプロモーションを実行していくことが大切です。
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