Reiselivsmessen Oslo 2018はノルウェー国内で開催される、旅行業界と旅行好きを結ぶイベントの1つで2002年から毎年開催されています。これまでにベルゲン、スタヴァンガー、ベストフォードなど60の地域で開催されています。2016年の来場者は40,000人、2017年には42,000人を超え、ノルウェーを代表する大規模なイベントへと成長しつつあります。
毎回世界各国から出展者が集まり、会場内はノルウェー国内、クルーズ、スパなどの28のカテゴリーに分かれ、120もの国々がイベントのために趣向を凝らしたプロモーションを展開しています。
インバウンド対策なにから始めたら良いかわからない?
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
「Reiselivsmessen Oslo 2018」には日本の旅行代理店も参加
その中には日本の旅行業界も参加しており、MIKI TRAVEL、 JAPAN NATIONAL TOURISM ORGANIZATION (JNTO (日本政府観光局))、 JAPANSPESIALISTEN/JTB NORWAYの3社がブースを出展していました。
日本のブースは他国のブースより高く掲げられたJAPANのフラッグが目を引き、常にたくさんの来場者でブースが賑わっていました。遠く離れた日本に興味を持っている人がたくさんいることに嬉しくなります。
会場全体のブースでプロモーションしている商品は、旅行商品以外にもあり、現地の名産品や食べ物、民族衣装の着付け体験、伝統舞踊、歌など様々な形で展開されています。日本のブースの担当者に話を聞いたところ、日本の自然や文化に関する質問を多く頂いているとのことでした。
パンフレットには日本の歴史や文化を紹介するものや、福岡や大阪などの都市を紹介するものなど多岐に渡っていました。中でも日本の交通網を記した地図が人気でした。
また、熱心にパンフレットを見ていた若いカップルに、日本について知っていること、興味が有ることを聞いてみたところ、書道や着物など日本独特の文化・風習を体験してみたいと話してくれました。
2018年必ず話題となるアクティビティ5選:ウェルネストラベル、サスティナブルツーリズム、ナイトアクティビティ…あなたはいくつ知っていますか
昨年11月上旬あたりから、Booking.comなどがあるPriceline Group Inc、Expedia Inc、TripAdvisor Inc、といった巨大OTAが一堂に株価下落になり始めました。その後、少しづつ戻りつつありますが、これを意味するものは、おそらく投資家に、これらの会社が今後、成長鈍化するものと思われたことであり、エアチケット・宿泊施設といった観光予約サイト業界のコモディティ化(=どれも似たようなものになってきている) があるのではないかと筆者は考えています。今後、...
近年では観光地を周る旅行だけでなく、自身で体験しながら旅行するというのがコンセプトになって来ているようです。
「Reiselivsmessen Oslo 2018」の出展で見られた工夫:体験型展示で来場者の心をつかむ
他国のブースはエンターテインメント型のブースも多く見受けられました。イタリアのブースではイタリア製品で作ったパスタを来場者に振る舞ったり、カナダのブースでは本物のオオカミの毛皮に触ることができたり、モロッコのブースは宮殿をイメージした特徴的な造りでつい入りたくなりました。
アメリカのブースはラグジュアリーな長距離バスの展示・見学など多様なプロモーションで来場者を引き付けていました。このような体験型のプロモーションは、実際に体験した人がSNSやブログを通じて発信することで、年々来場者が増えるきっかけになっているそうです。
会場内では出展者による歌や踊りなども随時行われ、常に多くの人々で賑わっています。
会場の中央ではアメリカのブースによる楽器と歌によるジャズの生ライブが開催されました。素敵な歌声と音楽が会場に響き、ゆったりとした雰囲気に包まれました。
初めて見るインドネシア舞踊はとても幻想的で、インドネシアまで本場の舞踊を見に行きたくさせます。
「Reiselivsmessen Oslo」の来場者の傾向とは?
来場者の多くは、疑問に思うことはスタッフに質問するなど、出展者と来場者とでコミュニケーションを多く取っている印象でした。
また、ノルウェーは家族との時間を大切にする文化があるため、気に入った商品を見つけてもその場で決定せずに、パンフレットを家に持ち帰り家族と話し合ってから決めるケースが多いです。このような傾向からノルウェーの旅行パンフレットには写真が多く使われています。
(一方、台湾を始めとしたアジア圏では対照的にすぐ捨てられてしまう傾向が)
パンフレット配布、本当に効果があると思いますか?日本の企業・自治体が失敗しがちな3つの台湾向け残念インバウンドプロモーション事例
台湾向け訪日サイト「ラーチーゴー!日本」を運営するジーリーメディアグループ(吉日媒體集團)代表の吉田皓一です。こちらのコラムでは、ふだん台湾で見た事、聞いた事の中から、皆様に有用な情報を整理し、共有して行きたいと思います。台湾では、1年を通じて日本の企業や自治体がさまざまなプロモーションを行っています。それらが奏功し、台湾から日本へ来る観光客はいまだに伸び続けています。いっぽう、プロモーションの中には効果が曖昧で、KPIが不明確で、効率の悪いものもあります。 皆様の台湾におけるより良いPR...
来場者は、日本国内の移動方法について情報を求めている人が多いと感じました。日本の交通機関は英語に対応していないケースが多く、ローカルな電車や新幹線を利用する人は京都や奈良、東京といった定番の観光地間の移動に不安を感じているようです。
訪日客の5人に1人が鉄道の利用に不満:ホームの位置、切符購入方法など… 鉄道会社や自治体インバウンド担当者なら知っておきたい
2017年の訪日外国人...
「Reiselivsmessen Oslo」の来場者の目的は旅行だけではない
Reiselivsmessenは、旅行をテーマにしたイベントですが、中には交流するために訪れる人も多いそうです。会場近くに住んでいるという来場者に話を聞いたところ「ノルウェーの冬は寒く暗い時間が長く、多くの人が家にこもりがちになる。だから、今回のような大きなイベントには積極的に足を運び、沈みがちな気分を盛り上げている。」とのこと。
他にも「たくさんの人が集まる場所で交流を深め、旅行というワクワクするイベントを考えるだけで楽しくなる。そして来年のバカンスの予定も立てられるから一石二鳥なの。」という声もありました。
無料のコーヒーや休憩できるスペースも完備されているため長く滞在でき、会場の隅々まで見て回れる環境が整っています。
まとめ:ノルウェーから見た日本や世界の魅力を知るために
ノルウェーは多数の国から人々が集まるインターナショナルな国です。出展だけでなく来場者として参加することで、様々な文化が融合したノルウェーの人々に対するPR方法を探すヒントが見つかるかもしれません。
そしてあえて冬に開催するのもメリットがあります。ノルウェー人の多くは、夏に長期休暇をとり旅行に行く人が多く、夏の開催では人が集まりづらいです。しかし暗く寒い冬だからこそ、上述したように人が集まりやすくそこから新たな交流が生まれるなど明確なメリットがあるのです。
今後インバウンドで成功を収めるには、すでにレッド・オーシャンとなりつつある東アジアや東南アジアだけでなく、ノルウェーのような未開拓市場に目を向け先行投資していくことも重要になるかもしれません。
「Reiselivsmessen Oslo 2018」イベント情報
イベント名 | Reiselivsmessen Oslo |
---|---|
開催国・都市 | ノルウェー・オスロ |
開催日 | 2018年1月12日~14日 |
会場 | Telenor Arena |
対象 | 一般消費者、業界関係者 |
来場者数 | 4.1万人(2017年実績) |
訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果的なインバウンドプロモーションの資料を無料でダウンロードする
「インバウンド動画プロモーション」の資料を無料でダウンロードする
「インフルエンサープロモーション」の資料を無料でダウンロードする
<参照>
【7/16開催】【Next Food Vision 2025】食の最新トレンドを発信〜大型オンラインイベント〜※好評につき再放送※
外食店舗、支援サービス、業界のトップ企業が集結!
さらに、有名飲食店や外食産業を牽引する企業による特別基調講演も開催。
成功企業のリアルな戦略や、これからの外食業界を生き抜くヒントがここに詰まっています!
最新のトレンドを知り、トップ企業の成功ノウハウを学びたい方、
業界の最前線で活躍する企業とつながり、新たなビジネスチャンスを掴みたい方にぴったりのイベントです。
今こそ、業界の未来を共に創る一歩を踏み出しませんか?
皆さまのご参加をお待ちしております!
<応募者特典>
-
イベント登壇企業の各種お役立ち資料
※口コミアカデミー内でのアーカイブ配信は予定しておりません -
本イベントのアーカイブ動画(1週間)
<本セミナーのポイント>
- 有名飲食店&業界をけん引する企業の基調講演 - 成功企業の戦略や実例を直接学べる貴重な機会!
- 外食業界の最新トレンド&成功ノウハウが手に入る - 変化の激しい市場で勝ち残るための最前線情報をキャッチ!
- 外食業界を支える最新サービス&ソリューションの紹介 - 飲食業界の課題解決につながるアイデアが満載!
- トップ経営者や専門家が語る「成長の秘訣」と「業界の未来」
- 業界をリードする企業が実践するプロモーション戦略やDX事例を公開!
- 効率化や売上向上につながる最新ツール・サービスを知るチャンス
詳しくはこちらをご覧ください。
→【Next Food Vision 2025】食の最新トレンドを発信〜大型オンラインイベント〜※好評につき再放送※【7/16開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!