7月になり、一層の暑い日が続きますね。アクア関連のツアーアクティビティ事業者にとっては、繁忙期ではないでしょうか。
さて、本記事の読者の多くは、訪日関連自治体・事業者の方ではないかと思いますが、そんな皆さんの主要課題は集客ではないかと思います。
ということで、今回、弊社がツアー・アクティビティ検索エンジン『Liigo』を運営する立場として、様々な旅行サイトを知る立場として、全国のツアー・アクティビティ・ガイドコンテンツ企画者の方向けに、どういうサイトへ自社コンテンツを出すのが良いのか、広告出稿するのが良いのか、各サイトの特徴をご紹介したいと思います。
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- インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その1、Viator
- インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その2、Voyagin
- インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その3、KKday
- インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その4、アクティビティジャパン
- インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その5、ベルトラ
- インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その6、Yokoso Japan
- インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その7、KLOOK
- インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その8、JAPANiCAN.com
- インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その9、WOW! JAPAN Experience+
- インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その10、HUBER
- まとめ
目次
インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その1、Viator
- URL:https://www.viator.com/
- 対応言語:英語、日本語、デンマーク語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、オランダ語、ノルウェー語、ポルトガル語、スウェーデン語
- 月間サイト訪問者数:8,900,000人(2018/1-2018/6の平均値)
※Similarwebを参考に算出しております。
※言語ごとにアカウントが異なっており、英語を元に算出しております。
Viatorの特徴
Viatorは米国発のアクティビティ特化の世界最大プラットフォームです。対応言語も大きく分けて11言語と最も多く、日本と欧米諸国のユーザーが中心となっています。コンテンツは、比較的、単価の高い1dayツアーなどが多いです。
また、2014年にTripAdvisorグループの傘下に入っており、集客面も強くなっていますが、TripAdvisorグループによると、今後はよりTripAdvisor内にViatorコンテンツを入れたりと、より集客の連携を行っていくようです。
そのため、欧米系の訪日観光客をユーザーとするツアーアクティビティ企画者は、まずViatorへの掲載をお考えになると良いのかもしれません。
インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その2、Voyagin
- URL:https://www.govoyagin.com/
- 対応言語:英語、日本語、中国簡体字、中国繁体字、フランス語、インドネシア語、韓国語
- 月間サイト訪問者数:468,000人(2018/1-2018/6の平均値)
※Similarwebを参考に算出しております。
Voyaginの特徴
Voyaginは、日本発の体験特化型サイトですが、7ヶ国語対応と多言語対応が特徴的で、主にアジア圏のユーザーが多いサイトです。
コンテンツは割引チケットなどお得な情報が多いものが多く、電話やチャットによるカスタマーサポートもあります。2015年に楽天グループの傘下に入り、その後、集客力を強化してきています。
アジア、特に東南アジア向けの集客をお考えのツアーアクティビティ企画者は、こちらへの掲載をご検討いただくと良いのかもしれません。
インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その3、KKday
- URL:https://www.kkday.com/
- 対応言語:中国繁体字、英語、タイ語、日本語、ベトナム語、韓国語、インドネシア語、中国簡体字、マレー語
- 月間サイト訪問者数:3,580,000人(2018/1-2018/6の平均値)
※Similarwebを参考に算出しております。
KKdayの特徴
KKdayは、台湾発の体験特化サイトで、中国繁体字中心に9ヶ国語とこちらも多言語対応しており、ユーザーも台湾人を中心としつつも、アジア各国のユーザーが使っているサイトというのが特徴的です。
Voyaginとの違いといえば、台湾人ユーザーはKKdayの方が多く、またKKdayの方が比較的若いユーザーが多いという事だと思います。
コンテンツは、Voyagin同様、ツアー、チケット、レストランなど様々なジャンルがあります。 今年2018年に、HISから1050万米ドル(約11億4,800万円)の資金調達を実施し、より日本への送客強化をしています。
台湾中心としたユーザー獲得をお考えのツアーアクティビティ企画者には、サイト訪問者数も多いですし、おすすめの掲載先だと思います。
インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その4、アクティビティジャパン
- URL:https://en.activityjapan.com/
- 対応言語:日本語、英語、中国繁体字、タイ語
- 月間サイト訪問者数:322,000人(2018/1-2018/6の平均値)
※Similarwebを参考に算出しております。
※言語ごとにアカウントが異なっており、英語サイトの情報が出てこなかったため、日本語サイトのものを算出しております。
アクティビティジャパンの特徴
アクティビティジャパンは、HISグループのサイトでアクティビティに特化しています。言語は、最近増やしている傾向があり、4言語です。
コンテンツは、アクアスポーツ、山でのパラグライダーなど、アクティビティに完全特化しています。こうしたアクティビティの事業者には、おすすめの掲載先だと思います。
インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その5、ベルトラ
- URL:https://www.veltra.com/
- 対応言語:日本語、英語、中国繁体字、中国簡体字、韓国語
- 月間サイト訪問者数:1,820,000人(2018/1-2018/6の平均値)
※Similarwebを参考に算出しております。
ベルトラの特徴
ベルトラは、1991年にできた国内では老舗のツアーアクティビティ特化サイトで、5言語対応しています。ユーザーは、主に日本人の海外旅行ツアーですが、訪日観光客向けにも力を注いできており、コンテンツ数も言語に隔たりなく揃っています。
コンテンツは、比較的中〜高単価ツアー・アクティビティが載っており、今回ご紹介するサイトの中で最もバランスのあるサイトだと思います。コンテンツあたりの情報量も多く、詳細な情報もきちんと載っているのが特徴的ですので、ユーザーのノーショーも低く保てると思います。
安定・安心のサイトです。そうしたツアーアクティビティ企画者にオススメの掲載先だと思います。
インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その6、Yokoso Japan
- URL:https://www.yokosojapan-tour.com/
- 対応言語:英語、中国繁体字、中国簡体字、タイ語
- 月間サイト訪問者数:438,000人(2018/1-2018/6の平均値)
※Similarwebを参考に算出しております。
YOKOSO Japanの特徴
YOKOSO Japanは、KNT-CTグローバルトラベル社のサイトで、4言語対応しています。ユーザー層は、中年以上が多い印象で、そのためコンテンツも比較的高単価なものが多いです。
コンテンツは、バスツアーなどが多いです。こうしたバスツアーなどをお考えの事業者には、おすすめの掲載先だと思います。
インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その7、KLOOK
- URL:https://www.klook.com/
- 対応言語:英語、中国繁体字(台湾、香港)、中国簡体字
- 月間サイト訪問者数:4,280,000人(2018/1-2018/6の平均値)
※Similarwebを参考に算出しております。
KLOOKの特徴
KLOOKは、香港発のツアーアクティビティサイトであり、大きく分けて3言語対応のサイトです。 ユーザーは、香港人中心にアジア各国にまたがっており、月間サイト訪問者数もアジア圏最大級です。
コンテンツは、VoyaginやKKdayと同じく、1dayツアー・アクティビティ、チケット、レストランなど様々揃えており、KLOOKにしかないお得な割引があったりします。
同社は、アクティビティ市場の中でもとりわけ勢いのある会社の一つで、2017年時点で1億米ドルの資金調達を実施しており、そのうち6000万米ドル(約68億円)をKlook Japanの事業拡大や日本の旅行会社との連携強化に使うとしており、日本での展開を加速させています。
香港人中心としたアジア各国のユーザー集客には、サイト訪問者数も多いですし、こちらおすすめだと思います。
インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その8、JAPANiCAN.com
- URL:https://www.japanican.com/
- 対応言語:English、中国繁体字(台湾、香港)、中国簡体字、韓国語、タイ語
- 月間サイト訪問者数:500,000人(2018/1-2018/6の平均値)
※Similarwebを参考に算出しております。
JAPANiCAN.comの特徴
JAPANiCAN.comは、JTBグループの訪日向け旅行サイトであり、大きく分けて5言語対応しています。ユーザーは、中年以上が多い印象で、そのためコンテンツも比較的高単価なものが多いです。
コンテンツは、訪日サイト全般としての機能があるので、観光情報〜ホテル〜体験コンテンツまで多種多様です。上記をターゲットユーザーとする事業者には、おすすめだと思います。
インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その9、WOW! JAPAN Experience+
- URL:https://exp.wow-j.com/en/
- 対応言語:日本語、英語
- 月間サイト訪問者数:データなし
WOW! JAPAN Experience+の特徴
WOW! JAPAN Experience+は、DOCOMOが運営する訪日向け情報サイトWOW!JAPANが、体験のシェアリングエコノミーを提供するTABICA(ガイアックス社)のコンテンツを英語翻訳して提供しているサイトです。2言語対応しています。
コンテンツは、主に個人が企画するツアー・アクティビティのものが多く、地域の文化を知れるコンテンツがたくさんあります。こうしたコンテンツをお考えの事業者は、おすすめだと思います。
インバウンドで注目のツアー・アクティビティサイト:その10、HUBER
- URL:https://huber-japan.com/
- 対応言語:英語
- 月間サイト訪問者数:80,000人(2018/1-2018/6の平均値)
HUBERの特徴
HUBERは、訪日観光客と個人ガイドをマッチングするプラットフォームで、お友達のようなカジュアルな出会いとガイド付観光を提供するというコンセプトのサイトです。対応言語は英語のみです。
コンテンツは、主に個人が企画するツアー・アクティビティのものが多いですが、WOW!JAPANと比較すると、都会のレストランを案内するものであったり、より若い方向けのサイトという印象です。 また、HUBERには、チャットボット機能があり、今後はそれを活用した最適な観光プランとガイドマッチングの提供を進めていくように思えます。
こうしたコンテンツをお考えの事業者は、おすすめだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ツアー・アクティビティには、思っていたより様々なサイトがあるという印象ではないでしょうか。また、それぞれのサイトごとに違いがあります。
ツアー・アクティビティ企画者の方は、集客強化に向けて、これらの情報を活用いただけると幸いです。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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