プロモーションならチラシより「うちわ」?The 5th Japan Vietnam Festival in Ho Chi Minh Cityからみる、ベトナム人が興味を持ったインバウンド集客のアイディア【現地レポート】

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2016年度は来場者数22万人を記録したベトナム最大級の来場者数を誇るジャパンフェス、第5回ジャパン ベトナム フェスティバル(The 5th Japan Vietnam Festival in Ho Chi Minh City)が2018年1月27日(土)1月28日(日)の2日間に渡って開催されました。

このイベントは、日本とベトナムが「手と手をとって」を合言葉に、日越両国の「相互協力」「共栄・共存」「未来創造」をコンセプトとした一大事業です。 今年は節目となる第5回目の開催となり、70を超える企業・団体が参加しました。その様子をレポートします。

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会場は観光客も多く集まる「9月23日公園」

会場は、ホーチミン中心部にある「9月23日公園(「南部抗戦の日」である9月23日を記念した公園)」。入場が無料ということもあり、 朝から非常に多くの人で賑わっていました。現地のベトナム人はもちろん、観光客や滞在している日本人もお祭りに気づいて集まって来ているようでした。

会場の入り口では、イベントTシャツを着た出展者が笑顔でチラシとうちわを配っていました。年中暑いベトナムでは、うちわは“役に立つ”効果的なチラシです。「知人に配りたいから」という理由で、少し多めにもらう方も見かけました。

チラシにはメインステージでのパフォーマンススケジュールと簡単な地図が載っていましたが、参加している企業の場所などの細かい情報が記載されていないため、来場者は歩きながら気になったところで立ち止まるという流れになります。

70を超える企業・団体で大賑わい

会場の入口付近で多くの人が集まっていたのが、親子で参加できるパッケージクラフト展。

▲親子連れが目立ちます

▲親子連れが目立ちます

▲お菓子のパッケージで作られた、見本のガンダム

▲お菓子のパッケージで作られた、見本のガンダム

お菓子のパッケージで作られた見本のガンダムを見た子ども達は、作り方を読み、説明を受けながら夢中になって取り組んでいました。

▲多くの子ども達が夢中に

▲多くの子ども達が夢中に

こちらはベトナムのスーパーでも販売しているヤクルト。ヤクルトのマスコットキャラクター「ヤックン」と一緒に写真が撮れるということで、小さな子どもを中心に人気でした。

▲ベトナムでもおなじみのヤクルト

▲ベトナムでもおなじみのヤクルト

▲日本の富士山と写真コーナー

▲日本の富士山と写真コーナー

世界遺産に登録され、世界でも有名な富士山と一緒に写真が撮れるということで、多くの来場者が写真を背景に撮影していました。

出展企業の中でも一番の盛り上がりを見せていたのは、イオン株式会社とポケモンGOのコラボブース。

▲ポケモンGO効果か、常に行列ができる

▲ポケモンGO効果か、常に行列ができる

イオンFacebookアカウントをフォローすると、ピカチュウのピンバッチがもらえるため、ブースの周りは常に20人程の列ができていました。

アンケート・SNSの登録による配布は、多くの企業が行っており、来場者も慣れた手つきで登録していました。

大阪名物「たこやき」も出店

会場には10店舗以上の飲食販売があり、作りたての食べ物を販売していました。

▲日本語表記はジャパンフェスならでは

▲日本語表記はジャパンフェスならでは

日本語で、「揚げイカ」の文字。値段は日本円にして300円と、ベトナムの物価にしては少し高めでした。 ベトナムには日本語を話せる人が多くいますが、読める人は少ないので日本語表記はジャパンフェス特有のものです。

▲ベトナムではまだ認知度の低い、たこやきを提供するお店も

▲ベトナムではまだ認知度の低い、たこやきを提供するお店も

親子連れに人気、日本のお祭りを体験できるブース

日本のお祭りを体験できるブースでは、たくさんの親子で賑わっていました。昔ながらの懐かしい笛や太鼓のBGMが流れていて、ベトナムの方々に日本のお祭りをイメージしていただけるようなブースだと感じました。

▲日本のお祭り体験コーナー

▲日本のお祭り体験コーナー

▲金魚すくい

▲金魚すくい

▲ヨーヨーつり

▲ヨーヨーつり

来場者が喜んでいた配布品

バイク大国のベトナムでは、 バイクに乗る8割以上の人がマスクを着用しています。マスクの色は黒が一番多いですが、若い女性はファッション感覚でカラフルなマスクを使っています。

そうした様子に目を付けたシャチハタ株式会社は、配布物に“ピンクのマスク”を選んでおり、多くの来場者が喜んでいました。

▲淡いピンク色のマスク

▲淡いピンク色のマスク

最新のVR体験も

「しながわ観光協会・しながわ水族館」では、VR体験ができるという珍しさから20〜30人程度の行列ができていました。

VR体験の内容は、品川区の有名な観光スポットを外国人女性とサンリオキャラクターのシナモロールと一緒に旅をするというもの。

▲VRメガネがもらえます

▲VRメガネがもらえます

体験するとスマホでVR体験が楽しめる「VRメガネ」がもらえます。 「VRメガネ」を持っていれば、記載のQRコードからYouTubeのリンクに飛び、どこでも360度のVR体験が楽しめるということで、特に子連れの来場者に人気でした。

▲ちょんまげのカツラをかぶる出展者

▲ちょんまげのカツラをかぶる出展者

ブース内は出展者が侍風の衣装で案内しており、観光客が記念写真を撮っている姿も目立ちました。

さらにアンケートに答えると、綺麗な風景写真のクリアファイルなどがもらえるため、来場者は積極的にアンケートに参加している様子でした。

▲アンケート謝礼は風景写真のクリアファイル

▲アンケート謝礼は風景写真のクリアファイル

来場者の様子

欧米人の来場者に話を聞いてみたところ、

「偶然通りかかったら、日本のお祭りがやっていたので思わず立ち止まったよ。日本で働いていた時に、多くの日本人に本当にお世話になった。彼らの細やかな気遣いには、いつも本当に感銘を受けていたので私も日本の素晴らしい魅力を多くの人に伝えたい。こういったイベントが世界中で開催されると嬉しいね」

と、イベントを楽しんでいる様子でした。

今後の出店にあたって

近年、世界的にSNSが主流になっていますが、今回のイベントでも出展団体はSNSを使ったプロモーションが多い印象でした。

ベトナム人は赤信号で止まるという文化が無いほど、せっかちな人が多いイメージです。そのため埋もれてしまいやすい紙媒体での宣伝ではなく、珍しい配布品などを用いて企業を印象付けることが重要かもしれません。

「The 5th Japan Vietnam Festival in Ho Chi Minh City」イベント情報

イベント名 The 5th Japan Vietnam Festival in Ho Chi Minh City
開催国・都市 ベトナム・ホーチミン
開催日 2018年1月27日~28日
会場 9月23日公園
対象 一般消費者、業界関係者
来場者数 22万人(2017年実績)
参考 http://www.japan-vietnam-festival.jp/index.html

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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