株式会社D2Cは「D2C訪日外国人インバウンドマーケティングセミナー」の第二弾として、「データと販売現場から探る、いま訪日外国人に人気の観光コンテンツとは?」を2018年7月23日(月)に開催いたしました。
180名定員の所、190名以上の申し込みをいただき、会場が満席になるほどの大盛況でセミナーを終えることができました。そこで、今回は本セミナーのレポートをお届けしたいと思います。
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リアルとwebの反響から見る「いま」訪日外国人にささる情報コンテンツ:ぐるなび加藤氏
本セミナーの第二部は、株式会社ぐるなび企画開発本部 企画部門 統括次長 加藤洋平氏による「リアルとwebの反響から見る「いま」訪日外国人にささる情報コンテンツ」というテーマで行いました。
株式会社ぐるなびは、訪日外国人向けワンストップ観光情報サービス「LIVE JAPAN」を複数の協力企業と主に運営をしております。「LIVE JAPAN」運営による蓄積された、飲食店や観光コンテンツを訪日外国人に刺さる表現の仕方や傾向をセミナーで解説しました。
訪日外国人向けワンストップ観光情報サービス「LIVE JAPAN」とは?
「LIVE JAPAN」は、訪日外国人に必要な情報や機能をワンストップで提供しています。東京の“今”が分かる「施設ガイドサービス」、訪日外国人の困り事やニーズに応える「便利機能サービス」、東京の楽しみ方や日本の文化などを伝える「情報コンテンツ」といった機能やコンテンツをWEBを通して発信しています。
各協力企業と連携をして、観光案内所で「LIVE JAPAN」のリーフレットも配っています。リーフレットにはQRコードが記載されていますので、そこから「LIVE JAPAN」に訪日外国人がアクセスし、観光案内所の周りの情報を取得しています。どうしても観光案内所では紙媒体が多くなってしまいますが、「LIVE JAPAN」のリーフレットを活用することで、紙の無駄遣いを減らすことができます。
外国人に「刺さらないもの」をいくら加工しても「刺さらない」
「LIVE JAPAN」ではこれまで、7,000本以上もの、飲食店や観光地の記事を書いてきました。そうすると「どのような記事の書き方をすれば、外国人に刺さるのか」などのノウハウが蓄積されています。
例えば、英語圏の外国人であれば、「おにぎりの開け方」や「日本での現金のおろし方、支払い方法について」などの実用的なコンテンツが人気です。他にも、韓国人であれば「韓国には無く、日本にあるものはあまり反応しない」とのこと。韓国人は「韓国にもあり、日本にあるものを好み、違いを楽しむ」という傾向があると加藤氏が解説。韓国はカフェ文化があり、日本でもカフェ巡りが人気とのこと。
このような形で「LIVE JAPAN」では刺さる切り口がノウハウとして、蓄積されているのですが、刺さる切り口よりも「刺さらない切り口」を大切にしていると加藤氏は力説していました。
というのも、7,000本以上も記事を書いて、わかった刺さる切り口は、以外にも噂で流れているようなことと、あまり乖離がなかったとのこと。例えば、台湾人であれば、親日なので、日本ではやっているもの、デザート、化粧品などを好む、中国では百貨店やドン・キホーテなどのディスカウントショップの情報が響くなどといったことです。
刺さる切り口よりも、「刺さらない切り口」をちゃんと把握して、皆さんが持っている資源を効率的に外国人にアピールするお手伝いをしていると加藤氏は解説していました。
訪日旅行販売とデータ解析のプロが本音トーク 人気の観光コンテンツやビジネス現場の実情:パネルディスカッション
セミナーの第三部は、株式会社ナイトレイ 代表取締役 石川豊氏、株式会社ティ・エ・エス 代表取締役 平世将夫氏、司会の株式会社D2C インバウンド事業部 部長 中西恭大氏の3人によるパネルディスカッションでした。会場の参加者から質問を受けて、答えるという形式で行われました。
株式会社ナイトレイは、訪日外国人がいつ、どこで、何をしているのかがわかる「inbound insight」というツールを提供しており、観光ビックデータを元に自治体や企業などに対してコンサルティング業務などを行っています。
一方、株式会社ティ・エ・エスは今年で39年目になる東南アジアの訪日旅行会社であり、近年では「zekkei japan」という、桜や紅葉、雪景色、神社仏閣、そして日本にこんな場所があったのかと驚くような幻想的、ロマンティック、絵画のような絶景スポットを紹介する訪日インバウンドメディアの運営したりしています。
Q.注目の観光コンテンツは?→A.日本に不足しているナイトコンテンツ
初めの質問は、司会の中西氏が準備していた質問「今注目の観光コンテンツとは」でした。その質問に最初に答えたのは、株式会社ティ・エ・エスの平世氏。平世氏曰く「地方にはナイトコンテンツが不足しており、今後増やしていくべきコンテンツであるため注目している」とのこと。さらに「地方に行く外国人はお金を落としたいが、夜になるとお金を落とすものがない」解説していました。
石川氏も同じく、ナイトコンテンツには注目しており「ある日本の高級ホテルでは、水曜日にDJイベントを行うなどの取り組みをしている」とコメントしました。その他にもある自治体では、ナイトサファリを実施しているとのこと。
Q.2020年頃ヒットしそうな観光コンテンツは?→A.超富裕層向けコンテンツが今後は増えてきそう
そして最後の質問は「2020年頃ヒットしそうな観光コンテンツは?」という内容でした。石川氏曰く、「日本には超富裕層向けのコンテンツが不足している」とのこと。「一回20万円する刀鍛冶体感が流行っていたりするので、そのような体験が今後増えてくる」と石川氏は予想しています。
平世氏は「日本でしか体験できないコンテンツが今後もヒットしていく」とコメント。特に東南アジアでは、桜や北海道で見れるラベンダー畑や芝桜が人気。「人気の理由としては自国では見ることができず、日本に来て実際に見てみたい」と平世氏は解説しました。
まとめ:日本の観光はまだまだ伸びしろアリ!そのためにはデータと現場の意見を取り入れたインバウンド対策を!
現代経営の神様であるピーター・ドラッカーはこのような言葉を残しています。「軍隊の指揮者は、現場からのリポートに依存することなく、自分で現場へ出かけて行き、自分の目でみる」。要するに、データを元に対策を行うことはとても重要ですが、データだけではなく、実際の現場のことを知ることも重要です。
本セミナーでは「データと現場からの情報」両方からインバウンドにおける最新事情をお伝えしました。インバウンド市場は日々刻々と変動しており、このようなセミナーに参加し、情報が得ることがとても重要だと考えられます。
みなさまもぜひ、このような場所に参加し、最新事情インバウンド事情を手にいてれ、インバウンド対策を行っていきましょう。
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