観光庁の「MICE開催による経済波及効果測定のための簡易測定モデル(MICE簡易測定モデル)」をご存知でしょうか?これは観光庁が「MICE開催が地域に及ぼす経済波及効果を容易に測定できるツール」として発表しているものです。あまり耳慣れないツールだと思いますので、改めて詳細に解説していきましょう。
MICEに関しては訪日外国人の増大、経済効果、地域の国際化・活性化等に大きな意味を持つことが期待されており、観光庁は、その振興に積極的に取り組んでいますが、MICE開催にに関わる経済波及効果の算出には専門的な知見が必要なこともあり、実際にMICEを開催した場合の収支を計算するためのデータが一般的に普及していないという課題がありました。
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- MICE簡易測定モデルとは?
- 具体的な改訂版(Ver.3)の改訂ポイント
- MICE簡易測定モデルの実際の使い方の解説
- MICE簡易測定モデルの使用手順①:経済波及効果測定を行うモデルを選択する
- MICE簡易測定モデルの使用手順②:経済波及効果測定地域の選択
- MICE簡易測定モデルの使用手順③:付随項目の入力
- MICE簡易測定モデルの使用手順④:MICE データ入力
- MICE簡易測定モデルの使用手順⑤:日系エアライン利用率・消費税率・宿泊日数(前泊・後泊)の入力
- MICE簡易測定モデルの使用手順⑥:消費原単位の確認・修正
- MICE簡易測定モデルの使用手順⑦:参加者数と MICE 関連支出額の確認
- MICE簡易測定モデルの使用手順⑧:経済波及効果の参照
- MICE簡易測定モデルの使用手順⑨:計算過程確認、各種データの掃き出し
- まとめ
目次
今更聞けないMICEとは?
今更ですがMICEとは何かを解説すると、企業等の会議(Meeting)、企業等の報奨、研修旅行(Incentive Travel)、国際機関、団体、学会などの国際会議(Convention)、展示会、イベント(Exhibition/Event)の総称を意味し、これらの開催に使用される施設を一般的にMICE施設と呼びます。
また、MICE施設は先ごろ成立した「カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法」の対象施設である統合型リゾート(IR)の一部を構成し、統合型リゾート(IR)はこれらのMICE施設に加えてカジノを含んだ統合型の施設のことを指します。
日本でも五輪需要に向け整備進む IR(統合型リゾート)推進法:カジノ、公営賭博、パチンコ店のインバウンド対応ってどうなってるの?
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なお、「カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法」ではカジノにばかり焦点が集まっていますが、本来は統合型リゾートとしてMICE施設の運営費用をカジノ部分で稼ぎ出そうというのが、カジノを含む統合型リゾート(IR)の考えです。
MICE簡易測定モデルとは?
観光庁ではMICE開催を考える地方公共団体や民間企業等にとって、MICE開催前にその経済効果を想定出来るツールが無いという課題感から、2010年(平成22年)度に「MICE開催による地域別経済波及効果測定のための簡易測定モデル」を一般向けに提供を開始しました。
これにより、経済波及効果の利用に対する理解を広く促進してきました。その後2013年(平成25年)度に、こうした実績を踏まえて、同モデルの機能を更新・拡張し、全国だけでなく都道府県及び国際会議観光都市に対応していましたが、今回2018年7月20日に改訂版(Ver.3)がリリースされています。
従来の「MICE開催による経済波及効果測定のための簡易測定モデル」は、都道府県又は国際会議観光都市においてのみ経済波及効果の測定が可能という限定された機能を持つものでしたが、今回発表された改訂版によって、都道府県又は国際会議観光都市のみならず、全市町村においてのMICE開催による経済効果の測定が可能となりました。
また、消費原単位として現在の市場の実態を反映した数値を採用することにより、より正確に測定できるようになっています。

具体的な改訂版(Ver.3)の改訂ポイント
2013年度に改訂が行われた内容からの主な変更点は下記の4点です。
(1)全市町村に対応
従前の測定可能エリアは、都道府県又は国際会議観光都市のみでしたが、その他の都市も「任意の都市」として測定できるようになりました。
(2)前泊・後泊の設定機能追加
MICE開催に伴う参加者の前泊・後泊による経済波及効果も含めて測定できることとするため、前後の宿泊日数が登録できるようになりました。
この続きから読める内容
- (3)各種消費原単位・産業連関表の更新
- (4)主催者事業費の高額化への対応
- MICE簡易測定モデルの実際の使い方の解説
- MICE簡易測定モデルの使用手順①:経済波及効果測定を行うモデルを選択する
- MICE簡易測定モデルの使用手順②:経済波及効果測定地域の選択
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