訪日外国人にとって日本の当たり前が不思議に感じることは少なくなく、その一つが居酒屋で出される「お通し」です。「お通し文化」は日本では当たり前ですが、訪日外国人にとって、オーダー抜きで提供され、料金もかかってしまう「お通し」は説明不足もありぼったくりの一種のように感じる人もいるようです。
日本のメディアでも訪日外国人の「お通し」をめぐるトラブルがよく取り上げられています。ここではTwitterで最近流れた「お通し」に関するコメントをリサーチし、外国人の本音を探ってみました。
外国人「日本の箸マナー 難しすぎ!」/訪日外国人が考える「日本に行く前に知っておくべきリスト10選」とは?
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居酒屋の「お通し」をめぐるツイートの数々
「お通し」に関する不満はかなりあるようです。頼んでいないのに勝手に出て来てお会計時にお金を請求される、という不満に加えて、その内容がまったく選べないのが不満、という意見もあります。
「最近行った居酒屋でお通しのチャージに関する英語の説明を見てびっくりした。ポルトガルにも断らない限りはパンとオリーブオイルを出してお金を取る習慣があるけどね」

Twitter:居酒屋のお通しに対する英語のコメント(https://twitter.com/tonyatkinson56/status/1036446089287630848)
「僕はベジタリアンだからお通しはほとんど食べられないけど、居酒屋では席料(カバーチャージ)だと思っている。時には食べられるものに交換もしてもらう」

Twitter:居酒屋のお通しに対する英語のコメント(https://twitter.com/JasnTru/status/1036447052891217920)
「日本ではチップを払わないでいいんだね!なんてみんな言ってるけど、お通しがあるんだよ」

Twitter:居酒屋のお通しに対する英語のコメント(https://twitter.com/JamesPopStar/status/808817986781913088)
飲食店でのインバウンド対策で必須知識!訪日外国人に多い「ベジタリアン」とは?
飲食店が訪日外国人観光客を接客する場合、別の記事でご説明したそれぞれの国ごとの食習慣・マナーの違いのほか、嗜好や宗教によって「食べることが出来ないもの」「食べてはいけないもの」「食べたくないもの」があることに注意が必要です。この記事では訪日外国人観光客の嗜好によって気をつけるべきポイントとして、海外では多い「ベジタリアン」についてご紹介します。 目次ベジタリアンとは?ベジタリアンの種類ビーガン/ピュアベジタリアン(純粋菜食主義者)ダイエタリー・ビーガンフルータリアンラクト・ベジタリアン(乳...
Trip AdvisorのTOKYO100で3位入賞「割烹伊勢すえよし」の実践するインバウンド対策とは?
「The Taste」でのJNTO出展の様子:timtvhollywood.comより引用訪日外国人観光客の増加から、インバウンド需要が増えている飲食業界。日本政府観光局(JNTO)は、日本食のもつ潜在性に目を付け、「Los Angeles Times」が主催する食のイベント『The Taste』のブースにおいて、「日本食」を紹介するコーナーを出店しました。訪日外国人観光客からも関心が高い「日本食」を使って、さらなる訪日外国人観光客の誘致に取り組むことが目的です。観光庁の資料によると、「日...
日本人からの「お通しについての説明」も増えてきた
外国人からの反応に対して、日本人が積極的に「お通し」文化を発信することも増えてきているようです。
「お通しは日本のレストランや居酒屋で座って飲み物を注文すると運ばれてくる小さな前菜です。もともとはシェフが“あなたのオーダーを通しました”という意味で出していたものです」

Twitter:英語によるお通しの説明(https://twitter.com/mouton1993/status/981831704674480128)
これほど丁寧な説明をしてあげれば、日本の文化として「お通し」を理解する訪日外国人も増えるかも知れません。
訪日外国人観光客の人気「日本食」は「ラーメン」「肉料理」、なぜ満足度が高いのか?
訪日外国人観光客の約7割が「日本食」を楽しみに、日本に旅行で来日します。日本を代表する日本食といえば「寿司」を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし観光庁「訪日外国人消費動向調査」によると、意外にも「肉料理」と「ラーメン」の人気が高いことがわかりました。この記事では、訪日外国人観光客に人気の日本食と、なぜ人気となったのかをご紹介します。インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?訪日ラボがまとめた「インバウンドデータレポート」を詳しく見てみる「調査...
お通しのもう一つの問題点「美味しくない・原価率が低い」
訪日外国人は「何を食べるか、どうやって食べるか」といった食の選択に日本人より意識が高い人も多いようです。日本に来てこれから何を食べようかとまさに胸を膨らませている訪日外国人に、通り一遍の「お通し」提供がどのように感じられるかは考えたほうが良さそうです。
また、お通しのもう一つの問題点として「美味しくない・原価率が低い」という評価も少なくないのが挙げられます。
本来ならその店でとる食事の最初のひと口になるはずの一品ですが、原価の安い作り置きや出来あいの食品を出す店もあります。そういう場合、一番大事な「最初のひと口の感動」を利益を出すために捨てているのです。
日本人客からも「お通しはいらない」という意見が

Twitter:居酒屋のお通しに対するコメント(https://twitter.com/pinko88888/status/1040184812600877058)

Twitter:居酒屋のお通しに対するコメント(https://twitter.com/nanri0115/status/1040011198496821248)
なぜ今、欧米で「ストロー禁止」が叫ばれるのか?インバウンドでも無視できない「食のおもてなし」の多様性を考えるきっかけに
「2020年までに全世界の店舗で使い捨てストローを廃止」というスターバックスの声明が2018年6月に発表されました。なぜ今、小さなプラスチック片であるストローが取り立ててそれほど大きな批判を呼ぶのか、よくわからないと感じている人も多いのではないでしょうか。欧米のストロー禁止(plastic straw ban)運動は、実は日本のインバウンド業界として汲み取るべき強い食へのメッセージを含んでいます。ストロー禁止問題は日本のインバウンド業界にとって、どのような意味を持つのかまとめました。インバ...
日本人でも好き嫌いが分かれる「お通し文化」。訪日外国人への「おもてなし」として胸を張れる内容か、文化的な背景の説明は足りているのか
2019年のラグビーワールドカップ、2020年のオリンピックに向けて、これからも訪日外国人の数は増えていくことが予想されます。日本の中では「なんとなく」通っていた常識が外からの指摘により再考されていくケースは他にも増えていくのかも知れません。
ラグビーW杯 あと1年/3,000億円の経済効果に期待高まる!今から知っておくべきラグビーとインバウンドの関係性とは?
2018年9月20日をもちまして、来年日本で開催されるラグビーワールドカップまでちょうど1年となりました。試合会場やその周辺の選手村のなどの受け入れ体制の強化、環境整備が急ピッチで進んでいます。ラグビーワールドカップが開催されることにより、外国人観光客が増えたり、地方での消費が増えたりすることが期待できます。ではラグビーワールドカップは、インバウンド市場にどのような影響を与えるのでしょうか?インバウンド受け入れ環境整備を資料で詳しくみてみる「翻訳・多言語化」を資料で詳しくみてみる「多言語サ...
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<参考>
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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
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