今だからこそ知っておきたい 中国と台湾の違い・共通点/言葉・文化・国籍・ネット環境…両者の違う4大ポイントを徹底解説

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「中国人は声が大きい」「台湾は親日的」…それぞれのイメージで語られる「中国」と「台湾」ですが、実際にはどのような違い、どういった共通点があるのでしょうか。まとめてみました。

以下、本文中では中国大陸を総称して「中国」の表記を用います。

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台湾と中国の違いとは?

台湾と中国の言語はほぼ同じですが、中国はインターネットの利用に「制限」があり、反対に台湾は中国のような制限がないためFacebookが利用可能で、Facebookが人気です。

このように台湾と中国では、インターネット環境に大きな違いが見受けられます。このトピックでは、台湾と中国の違いを解説します。

台湾と中国の違いその1. 言語と文字

一番気になるのは「言葉」ではないでしょうか? 中国での中国語(共通語)は北京の方言をベースにした共通語で、中国語では「普通語」(普通话)と言われています。一方、台湾の共通語は「華語」「國語」と呼ばれます。どちらも「中国語」「中文」という呼称を用いる場合があります。また、ご存知のように文字は中国では簡体字、台湾では繁体字が用いられています。

発音にほとんど違いはありません。台湾に行って「普通語」を話しても問題なく通じますし、中国で「國語」を話してもコミュニケ―ションに支障が出るということはないでしょう。

ただし、中国の場合は国土が広いため、同じ「普通語」であっても、人々の発音にかなり幅があります。田舎や、自分の地元の人とばかり話すような環境にある人の場合には、かなり癖のある「普通語」を話す人も見られ、その場合には中国人であっても台湾人であっても、コミュニケーションに多少の苦労を伴うようです。(同郷出身の場合は同じ「方言」でコミュニケーションがとれるため、こういった問題がない場合もあります。)

「台湾語」と呼ばれる言語も存在しますが、これは中国で言う「方言」に該当する言語であり、公共の場で用いられることはあまりありません。中国の福建省などで話されている「ビン南語」の仲間です。

また、「普通語」と「國語」では一部、動詞や単語に異なるものが存在します。「(地下鉄に)乗る」、「タクシー」「自転車」などです。また「普通語」では語気を軽く発音するものを、「國語」では声調を残したまま発音することがあります。

さらには英字を用いた中国語の表記の方法や、発音の表記にも違いがあります。中国ではローマ字に声調を表す記号を付加したピンイン、台湾ではウェード式と呼ばれるローマ字表記が用いられています。また台湾では注音符号と呼ばれる発音記号も使われています。英字の氏名表記を見れば、その方が中国出身なのか台湾出身なのか識別できる場合も多いでしょう。

▲中華民国(台湾)首相の蔡英文。サインは「Tsai Ing-wen」と書かれている。(Wikipediaより)
▲中華民国(台湾)首相の蔡英文。サインは「Tsai Ing-wen」と書かれている。(Wikipediaより)

台湾と中国の違いその2. インターネット環境

中国と台湾でもっとも異なるのはインターネット環境でしょう。中国の場合はインターネットサービスの利用に全国的に制限をかけているため、facebook、TwitterInstagram、YouTube、LINEなどを閲覧、利用することができません。そのため、中国国内では独自のインターネットサービスが発達しています。例えばメッセンジャーアプリのWeChat、SNSのWeibo、動画配信のテンセントビデオiQIYIYoukuなどです。

一方の台湾ではこういった規制はないため、世界的な主流と足並みをそろえており、日本同様facebookやTwitterInstagram、YouTubeを利用しています。特に、facebookやYouTubeは旅マエの情報収集にも利用されており、インバウンド施策にも有効なプラットフォームとなっています。

台湾と中国の違いその3. 国籍

普段私たちが「台湾」と呼んでいる地域の人々は「中華民国」のパスポートを所有しています。このパスポートで台湾人は海外へ渡航します。台湾人が中国へ入国する際には、パスポートの他に「大陸通行証」の提示が必要です。それぞれの身分証に入国と出国の記録が記載されます。

具体的には、パスポートには台湾の出国と帰国時の記録が、「大陸通行証」には中国への入国と中国からの出国の記録が残されます。2015年より、台湾から中国への渡航についてビザの免除が開始されました。

パスポートと「大陸通行証」の両者が併存している理由は、中国は台湾を中国の一部「台湾省」と認識しているのに対し、台湾は自らを「中華民国」と認識している、その両者の主張の相違にあります。

中国で発行されている地図では、台湾は「台湾省」として中国の一部として描かれていますし、これに異を唱える人はいません。では一般の台湾人の認識はというと、自分は中華民国人だと考えている人、台湾から距離も近く言語も同じなので「福建人」だと考えている人、また中華人民共和国の政治制度に賛同はしないが自分を中国人だと考えている人など、様々です。

▲左から、中華民国のパスポートと「大陸通行証」(百度百科より)
▲左から、中華民国のパスポートと「大陸通行証」(百度百科より)

台湾と中国の違いその4. 習慣

中国の国土は広大なため、同じ中国人であっても、主食や風習がさまざまな場合も多いです。それと比べると、食文化など、台湾と福建省には共通するものが多く存在します。ただし、公共の場でのふるまい方、他者への意識の払い方、コミュニケーションにおける建前と本音のさじ加減などには、明確な違いがあると言っていいでしょう。

冒頭で紹介したように、ほぼ同じ言語を公用語としている中国と台湾ですが、台湾人の場合、公共の場で大きな声で会話をすることはほとんどありません。日本人が外で会話をするのと同じような意識で、軽く声を張る程度です。それと違い中国人の場合は、多くの人がいるような場所であっても意識が自分の仲間との空間に入りこんでしまう人も少なくありません。結果、仲間との会話に熱中し、声を張って会話をすることも多いです。

また、会話中の視線をそらすタイミングといったしぐさや、相手を気遣う言葉のはさみ方など発話のタイミングといった様々な場面で違いがあるでしょう。生活している環境に違いがあるため、こうして習慣にも異なる特徴が現れるのです。中国が台湾の習慣に接する場合、また逆の場合も、戸惑いを抱くことは少なくないようです。

大切なのは「相手の思考方法」を理解すること

以上、中国と台湾の違いと共通点についてまとめました。インバウンド事業に取り組む際に心に留めるべきは、どちらの地域からも旅行客は日本を楽しみに足を運んできてくれているということ。どんな地域や習慣の場所から来た人であっても、「日本を楽しんでもらう」ことが最も大切な目標となります。

これまで自分が接してきた日本のそれとは異なる習慣に戸惑うこともあるとは思いますが、彼らの思考方法を理解して、より快適な滞在や体験の提供を目指したいものです。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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