インバウンド対応とは?訪日外国人観光客の受け入れ環境整備:飲食店のインバウンド対策・便利なツールを紹介

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インバウンド対応とは、日本への外国人旅行者を受け入れるための環境を整備することを指します。

訪日外国人観光客が増加する中で、インバウンド対応を強化することは、集客強化を狙う店舗や観光事業者にとって重要です。 

この記事では、インバウンド事業者の中でも特に飲食店がどのようなインバウンド対策をしなければならないのか、押さえておくべき9つのポイントと便利なツールを紹介します。


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飲食店のインバウンド対応・対策

近年訪日外国人観光客数は右肩上がりで増加しており、飲食店でもインバウンド対応が求められてきています。特に、訪日外国人観光客が多く訪れる観光地周辺や、東京や大阪などの大都市中心部ではすでに必須と言ってもよいかもしれません。

インバウンド対応・対策と言っても「ターゲットの設定」や「多言語対応」までさまざまなものがありますが、まずは自店舗で取り入れやすいものから実行するとよいでしょう。

1. 自分のお店のアピールポイントを把握する

(1)どこの国からの来客が多いのか

お会計の際に「Where are you from?」と聞いて積極的にコミュニケーションをはかり、どこの国の人が多いのかを調査しましょう。また、来店した目的やどこで自店を知ったのかをヒアリングできると「どの広告にどれくらい広告費をかけるべきか」が明確になります。

(2)海外サイトに掲載されているか

アメリカには、ホテル等の旅行に関する口コミ・価格比較を中心とする旅行口コミサイト「Tripadvisor(トリップアドバイザー)」があり、日本の飲食店が数多く掲載されています。

自分のお店が紹介されているかどうか確認し、紹介されているのであれば利用者からの口コミや評価をチェックしておきましょう。

2. ターゲットを明確にする

自分のお店の分析を踏まえて、「国籍」「年齢層」「利用者の男女比率」「カップルor個人or団体」をリサーチしてターゲットを明確にしましょう。ターゲットを絞ることによって、「誰にどんなサービスが喜ばれるのか」が把握でき、お客様からもお店を見つけてもらいやすくなります。

3. 外国語接客の研修を実施する

しかしターゲットを絞ることができても、その国の言語で接客するのはなかなか難しいものです。特に、タイ語やマレーシア語、中国語などは日本語にはないアクセントや発音があることからハードルが高いです。そのため、一番馴染みのある英語で接客できるように練習するのが現実的かもしれません。流暢ではなかったとしても、英語で店内へのご案内やメニューの説明ができるだけで、お客様の満足度は上がります。

4. インバウンドメディアに掲載する

インバウンド市場への対応を強化し訪日外国人観光客に認知してもらうためには、できるだけ多くのインバウンドメディアに取り上げてもらう必要があります。飲食店の情報を集めたウェブサイトとしては「ぐるなび」などの大手から新興のサービスまで様々な媒体があるので、自店に合ったものを探しましょう。

5. 訪日外国人観光客用の英語メニューを作る

飲食店インバウンド対応で一番取り入れやすいのが、英語や料理の写真付きメニューを用意することです。ここ数年はGoogle翻訳などの無料のツールを利用する人も多くいますが、精度が完璧ではないため間違った言葉や内容に翻訳されてしまうこともあります。

利用者に満足して美味しい料理を味わってもらえるよう、英語や写真付きのメニューはすぐに導入しましょう。

6. 競合のインバウンド対応を調査する

お店の界隈で、すでに多くの訪日外国人観光客の囲い込みに成功しているお店、繁盛しているお店があるならば、一度視察してみても良いかもしれません。「Wi-Fi環境が整っている」「英語表記のメニューが置かれている」「クレジット決済が可能」など、すでになんらかのインバウンド対策をおこなっているはずです。

7. ポータルサイトを多言語対応にする

ポータルサイトを多言語対応にして、Web集客にも力を入れましょう飲食店のみならず、ホテル業界やスキー業界など、多くのサイトは「中国語」「韓国語」「英語」表記を自分を選べるようになっています。

日本を訪れる前や滞在中の情報収集として日本のホームページを閲覧している利用者は多くいるからです。ホームページ制作会社に依頼し、Webの多言語対応を行いましょう。

8. 「Japan.Free Wi-Fi」のシンボルマークステッカーをもらう

Wi-Fi環境の準備が整ったら観光庁に申請をして「Japan.Free Wi-Fi」のステッカーをもらいましょう。利用申請許可が下りると観光庁が運営するWi-Fiスポット情報サイトにも掲載されるので、お店のPRや集客にもつながります。

9. 近隣の観光マップやパンフレットを作る

自分のお店の近隣エリアの観光マップやパンフレットを作って店頭に置くという施策も考えられます。見ず知らずの土地を訪れた外国人観光客にとって、そのエリアに詳しい人からの情報は貴重です。訪日外国人の集客は個店ではなく地域や複数店舗で力を合わせて実施することが重要です。

飲食店にオススメなインバウンド対応ツール

多言語翻訳機「ili PRO(イリー プロ)」

「ili PRO」WEBサイトより
「ili PRO」WEBサイトより

ili PRO(イリー プロ)」は、オフライン環境で使えるスティック型音声翻訳機です。接客に必要な翻訳精度を強化した、インバウンド事業者向けの多言語支援サービスです。利用者に「ili PRO」のメインボタンを押したまま話しかけてもらい、話し終わったらボタンを離すというだけの操作で翻訳することができます。語学研修を実施する時間はないけれどインバウンドへの対応は強化したいという飲食店などにおすすめです。

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まとめ

訪日外国人観光客が増えている昨今、英語対応や写真付きメニュー表の導入など、様々なインバウンドへの対応が必要です。ここで紹介したすべての施策を行うのは難しいですが、できることからひとつひとつ取り入れていくことが重要です。


<参照>


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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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