2019年の旧正月(春節)はいつ?中国人に人気の旅行先TOP3

公開日:2019年01月07日

中国人にとって新年を迎える重要な休日である春節は、家族で集まって団らんをする風習がありますが、近年では長期休暇で多くの人が旅行に出かけることもあり、インバウンド誘致を期待する日本でも認知が広がっています。

中国での2019年旧正月である春節は、2月4日(月)から2月10日(日)までの7日間です。

この記事では、インバウンド誘致で重要な中国での新年「春節」の風習を始め、中国での長期休暇の扱いと、今年の休暇中の中国人の旅行予測を解説します。

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中国の春節(旧正月)とは旧暦での新年を迎える日!

春節とは旧暦の新年を意味し、ベトナムや韓国でも同様にお祝いがされています。旧暦での日取りのため、毎年異なる日付になるのが特徴です。

▲2019年2月の旧暦カレンダー。数字の下の文字が中国の「農歴」での日取り。
▲2019年2月の旧暦カレンダー。数字の下の文字が中国の「農歴」での日取り。

そもそも「旧暦」とは?

旧暦とは中国語で「農歴」とも呼ばれ、単純な太陰暦(新月をひと月のスタートとする)ではなく、太陽暦の成分も取り入れ制定された暦です。

農歴では30日の月「大月」と29日の月「小月」があり、これでは太陽暦と比較した場合、同じ「1年」でも20日ほどずれが出ます。

そこで「平年」は12か月、「閏年」は13カ月が制定されます。

中国での春節の風習

春節は「赤」がシンボルカラーとなっています。赤は不幸や災難を防ぐとされており、街中のいたるところで赤い提灯や対句を見ることができます。

また、日本のお正月のように親戚が実家に集まり、餃子や湯圆という白玉団子など、縁起のいいとされる食べ物を食べます。紅包というお年玉を渡す風習もあります。定年後の方にも送るという点では日本のお年玉とは少し違うと言えるでしょう。

また、各地では爆竹を鳴らす習慣も残っているところもあり、文化的な行事を催すことも多いです。

しかし、近年では帰省をせずに国内外に旅行に行く家庭も多く、日本にも多くの訪日中国人が訪れており、インバウンド誘致には欠かせないイベントとなっています。

中国の長期休暇は春節と国慶節の2期間のみ

中国では10月の「国慶節」と並び一年で最も長い連休の一つです。今年は2月4日(月)から2月10日(日)までの7日間が休暇として定められています。

5日が「春節」であり、その前日の4日は「除夕」と呼ばれる大晦日です。ただし、月曜から始まる連休のため、その前の土日が振替出勤日となります。

法定の「休日」だけでは連休期間が短いため、間を出勤した分の振替で埋めて、連休が長期間になるようにしているのです。

こうすることで法定休日が1週間程度の長期となり、長距離の旅行にも出かけられるようになっています。

春節同様1週間程度の休日が設定されていた2018年の国慶節期間では、ここにさらに有給休暇を取得して10日以上の休みを確保している中国人もいました。

アジアからヨーロッパやアメリカ大陸への旅行となると、振替出勤が前提となる7日間の連休では足りないこともあるでしょう。

大型連休としてのインパクトは多少減少してしまっていることも考えられます。

また2019年の国慶節春節同様に、長期休暇(今年は8日間)の前の土日は出勤となります。

▲2019年の国慶節期間のカレンダー
▲2019年の国慶節期間のカレンダー

5月の労働節は、土日に振替出勤した後に月火水の三連休となります。

また6月の端午節、9月の中秋節はそれぞれ金曜の1日が休みの三連休です。

2000年から2007年までは労働節も7日程度の休暇がありましたが、これを2008年に改正し、休暇日数が縮小されました。

こういった連休に対し、とある掲示板では

  • 「昔は週末を二つまたぐ連休もあったのに」
  • 「振替出勤はまだいいよ、私シフト制だから関係ない」
  • 「うちは休暇なし」
  • 「元宵節※まで休みなら本当に新年を迎えた感じがするのに」
  • 「GDPのため」

といった意見が見られました。中国でも長期間にわたり休みを取ることは難しく、また勤務先によっては連休すら貴重なものであることがうかがえます。

ただし、こういった法定の休暇にあたる日に出勤した場合の給与は通常の2〜3倍となります。

春節から15日目の「小正月」。家族で集まり「元宵」「湯圓」と呼ばれる、餡の入った丸いお餅を食べる習わしがある。

お餅の餡や味は地方ごとに特色がある。その他ランタンを飛ばしたり、花火や、龍をかたどった人形を躍らせる「竜舞」が行われたりします。

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2019年春節の人気目的地は?

春節期間に中国人観光客が検討している目的地はどこなのか?

12月に報道されたところによると、国慶節同様の日本、タイに加えて、南極、南アメリカ、カナダ、北欧への注目度が高まっているようです。

報道が紹介するレポートによると、中国人が世界各地に旅に出るようになった結果、特に距離のある地域に行きたいを求める人々が増えていると分析しています。

中国人と遭遇しない環境が良いと考える人が増えたり、見知らぬ遠方の地に出かけることへの心理的なハードルが下がったりしていることが要因でしょう。

メキシコ、キューバ、ブラジル、アルゼンチン、南極への旅行者は前年比2倍以上となっています。

といっても、人気旅行先としてはこれら遠方の地域ではなく、やはりアジアや、観光大国として有名なヨーロッパの各国がランクインしています。

11月末までの検索と予約データに基づく春節期間の旅行先のトップ10は日本とタイの他は

  • 香港
  • シンガポール
  • マレーシア
  • フランス
  • イタリア
  • スイス
  • ベトナム
  • アメリカ
  • トルコ
  • カナダ
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • モルディブ

となっています。この時点ではランクインしていませんが、フィリピンやカンボジアも年末年始には予約数が増えるだろうという予測もされています。

▲2019年の春節期間、人気の目的地予測
▲2019年の春節期間、人気の目的地予測

フランス・イタリア・スイスは定番の旅行先となっており「法意瑞」というそれぞれの中国語表記の頭文字をとった呼称が定着しつつあるようです。

また香港へと中国をつなぐ中国からの高速鉄道が開通したこともあり、さらに人気となるとの見方もあります。

「私家団」と呼ばれる、半団体旅行のスタイルも普及しつつあり、専属のガイドが付きながらも自由時間が確保できる、自由旅行と団体旅行の便利な面を取り入れていることで人気が高まっています。

「近い」「他人と違う体験」をフックに中国人旅行客の心をつかむ

2017年にはのべ1.35億人の中国人が海外旅行に行き、その消費額は2,580億ドル(28兆円超 ※1ドル=109円で換算)となりました。

また2017年の海外旅行者のうち61.25%がアジアの目的地を訪れており、60.69%がヨーロッパやアメリカを訪れて、そして3.48%もの旅行者が南極を訪れています。

バンコク、東京、大阪は中国の近距離海外旅行の三大目的地です。

「中国に近い」という地の利を生かしながら、多種多様な中国人観光客の需要を満たすことで、さらに多くの中国人が日本に足を運ぶようになるはずです。

遠方の目的地に行き「他人と異なる体験」を求める中国人旅行客がいる中で、前半で見てきたように、長期休暇を取りづらい中国人もいます。

振替出勤では7連勤となることもあり、やはり長距離の旅行は検討しづらいでしょう。

こうした近距離の旅行を望む旅行者の中にも、周囲と差別化できる体験を求める気持ちを抱いている人がいるはずです。

そうした彼らの心を満たすことのできるコンテンツが、日本にもあるのではないでしょうか。

最新の旅行動向を読み解き、そこに表れている潜在的なニーズを分析し、日本で提供可能な魅力を訴求していく。

それこそが、春節期間だけでなく2019年の中国人旅行者の集客への重要な第一歩となるでしょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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