2018年国慶節:7.3億人以上が旅行、消費額は10兆超!事前予測で人気ランキング1位だった日本への旅行者数は…?

2018年国慶節:7.3億人以上が旅行、消費額は10兆超!事前予測で人気ランキング1位だった日本への旅行者数は…?

中国の建国記念日を祝う10月1日から1週間前後の連休「国慶節」。「十一黄金週」とも呼ばれるこの期間、例年の連休どおり中国国内、国外へと旅行する中国人旅行者の姿が見られました。今年は人気旅行先ランキング1位に日本がランクインし、この先のインバウンド需要にも期待が高まったのではないでしょうか。

日本の店頭でも国慶節をお祝いするようなディスプレイが見られ、中国のSNSでも話題となっていました。2018年の国慶節の特徴をまとめます。

2017年国慶節:7億人が旅行し世界中に8兆円がばらまかれた 中国人観光客の消費トレンドは海外でも「コト消費」「地方周遊」に

国慶節(国慶日)は、中国及び台湾の祝日の一つで、10月初旬の1週間ほどの大型休暇です。以前の訪日ラボの記事でもご紹介したように今年の国慶節(国慶日)は、中韓の国際関係の冷え込みにより、訪日旅行にシフトする中国人が一定数おり、例年に比べると多くの訪日中国人観光客が訪れる可能性が高いものでした。また、それに伴ったインバウンド消費の伸びも期待でき、日本のインバウンド市場にとって注視すべきものでした。[blogcardurl=https://honichi.com/news/2017/10...

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「国慶節」は年に一度の行楽が楽しめる大型連休:海外旅行の目的地はアジアに加えて世界的イベント開催地+為替で選ぶ

10月1日が建国記念日であり、国慶節連休の初日となりますが、6日の休暇取得で16連休、あるいは5日の休暇取得で14連休とする会社員も少なくなかったと言います。

中国で祝日と合わせることなしに長期休暇を取得することはまだ主流ではありませんが、毎年9~10月の中秋節の三連休と10月国慶節は、間をつなぐことにより長期休暇とすることができます。会社勤めの中国人にとってはまたとない旅行のチャンスとなっていることがうかがえます。また例年1~2月の春節は家族団らんのためにあてる中国人も多く、そういった意味でも国慶節は旅行向きの連休なのです。

本年は9月28日から3日間が旅行出発のピーク、10月5日が帰省のピークとなったそうです。この期間の中国国内旅行者数の合計は7.26億人(昨年比9.43%増加)、消費額は5990.8億元(10兆1840億円)となりました。

2018年の国慶節も日本はタイ人気打ち破れず:700万人の中国人が海外へ、旅行消費額は昨年比増

事前調査では目的地人気第一位にランクインした日本でしたが、Ctripが国慶節期間中に発表した人気ランキングではタイが首位に躍り出ました。

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国慶節についてはご存知でしょうか?国慶節とは中国の大型連休であり、その期間は10月1日から約1週間前後です。日本で例えるとゴールデンウィークのようなイメージでしょう。国慶節期間中における中国の方々は、家で家族とゆっくり過ごすか、海外や国内の旅行に行くことが多いとされています。近年、国慶節では、海外旅行がブームとなっており、中国最大級のオンライントラベルエージェンシーである、Ctripが国慶節期間における海外旅行先人気ランキングを発表しました。インバウンド最大の中国市場は「旅マエ」にアプ...

また同じくCtripの調査によると、2018年の国慶節期間中に海外旅行をした中国人は700万人に上り、昨年の600万人の記録を100万人も更新しました。

Ctripが国慶節期間中に発表した人気ランキング

Ctripが国慶節期間中に発表した人気ランキング

1位より、タイ、日本、香港、ベトナム、シンガポール、台湾、韓国、インドネシア、マレーシア、アメリカ。

香港は昨年6位からのランクアップを果たしており、広東省からの高速鉄道の開通とそのチケットの相対的な安さが影響したと分析されています。そのほかワールドカップの影響で11位にロシアが、また為替安によりトルコが16位にランクインしました。一帯一路政策の影響で東ヨーロッパ・中央ヨーロッパ・南アメリカ・北アフリカにも注目が集まっています。

海外旅行者の一人当たり消費額は7,300元(約12万4,000円)ですが、北京・上海からの旅行者は9,000元前後(約15万3,000円)となっており、また経済規模の区分で上から3つ目のランクである「二級都市」である大連では7,809元(約13万2,000円)アモイ6,876元(約11万7,000円)…と都市別にかなりの開きがあります。消費額に差はありますが、昨年比でどの都市も消費額が拡大していることは留意すべきでしょう。

主要目的地は「Alipay」「中国語でのサービス」「ビザの支給要件緩和」「為替レート」がキーポイント

国慶節期間の旅行先選択でも、他の期間の傾向とたがわず、日本や韓国、東南アジアが主要な目的地となっています。この勢いに拍車をかけたのが「Alipay(支付宝)」の普及と中国語表記・中国語ガイドの増加と言われています。

ビザの支給要件の緩和も旅行先選択に与える影響力は大きく、韓国の済州島やインドネシアへの旅行者が増えました。さらには前段で見てきたように「為替レート」も中国人旅行者の動向を左右する重要な要因で、トルコは現地通貨リラの暴落が起こっていたため、予想外に旅行者が増える結果となっています。

日本では「文化鑑賞」に加え「買い物」が旅行の動機付けに

この数年は日本旅行がブームであり、その目的は日本文化の理解や文化遺産の鑑賞だけでなく、買い物も重要な地位を占めています。今回、予測では1位であった日本が結果としてタイの後塵を拝してしまった理由について、中国メディアは台風24号による航空便のキャンセル、観光地の閉鎖があるだろうと分析しています。

【中国インバウンド】地震でも北海道ファンの関心は「雪が降るのはいつごろ?」/台風より注目された「中国領事館のバス」問題とは?…北海道と大阪の災害についてSNSを分析調査!

今月、台風21号と北海道地震という二つの大きな自然災害がありました。日本旅行、それも大阪や北海道が主要な観光地として人気を集めている中で、中国では日本に対する印象に何か変化は起きているのでしょうか。中国の報道から探ります。[blogcardurl=https://honichi.com/news/2018/09/13/osakaminami/][blogcardurl=https://honichi.com/news/2018/09/19/hokkaidoearthquake...

2018年も「コト消費」はさらに広まる! アクティビティ参加と「文芸範」による博物館・美術館への来訪が顕著に

昨年も中国人観光客における「コト消費」の広がりが盛んに報じられてきましたが、今年もさらにこの傾向が強まったようです。

Ctripを通じて現地でのアクティビティを予約する旅行客の数は昨年の倍以上になっています。人気体験のカテゴリには、スカイダイビング、ヘリコプター体験、気球搭乗、現地料理の教室、スキューバダイビング、オフロードドライブ体験があります。

中国人観光客に『スキューバダイビング』が密かなブーム!?:まだまだ『SNS映え』する観光コンテンツは強い!

こんにちはトレンドExpress編集部です。日本では暑い日が続いていますね。こんな暑い時に行きたくなるのは「海」。日本の海は湘南、瀬戸内、北海道など、いずれも中国からの観光客に大人気。なかでも沖縄の人気は群を抜いています。もちろん日本人にとっても、沖縄の青い海はあこがれでもありますが、中国からの観光客にとってはある目的があるようです。それは「スキューバダイビングがしたい!」というもの。トレンドExpressが毎週行っているクチコミランキング分析。その「〇〇したい」ランキン...

また芸術鑑賞も一大ブームの様相を見せています。2018年の国慶節期間にはプラド美術館、国立海洋生物博物館(台湾屏東)、エルミタージュ宮殿、ゴッホ美術館、メトロポリタン美術館、シンガポール国立博物館などを訪れる人が多数見られました。

また現地での演劇鑑賞への関心も高くなっています。今年は「文芸範」(文学・文芸オタク)という新語も現れており、今後この層を取り込んでいくことがインバウンド市場でも重要になっていくでしょう。

まとめ ~継続的な情報発信とハード面の整備で「コト消費」「体験」「美術品」「観劇」需要を取り込むべし~

中国人旅行客の人気海外旅行先では、またもやタイの後塵を拝してしまった日本ですが、原因に台風があったとはいえ、その影響を受けていない地域も多数あります。今後も引き続き、継続的な情報発信をすすめることが今後も中国からのインバウンド旅行客の客足につながるでしょう。

観光客戻ってきて!「元気です北海道」の力強いメッセージに込められた想いとは/地震から2週間、道内から国内外へ安心を発信

2018年9月6日に北海道胆振地方中東部を震源として発生した「北海道胆振東部地震」。厚真町の衝撃的な土砂崩れの被害映像とともに、道内全域が停電(ブラックアウト)したり断水している様子が、各種メディアを通じて報じられました。一見、「北海道全域が大変なことになってしまった」と認識してしまうような状況でしたが、実際のところ広大な北海道の多くの地域では、すでに日常的な暮らしを取り戻しつつあります。また、そのような様子の報道はまだまだ少ない状況です。このようななか、大きなダメージを受けているのが観光...

また、コト消費がブームとはいえ、日本でのショッピング体験が中国人旅行客にとって魅力的であることには変わりないようです。情報発信においては、中国人消費者の知的好奇心を満たすようなトピック、スポットを伝えていくと同時に、日本ならではの「モノ消費」の魅力も引き続き訴求していくことが重要でしょう。また決済手段や言語表示など、ハード面の整備も併せて進めていきたいところです。

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<参考>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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