「大雪カムイミンタラDMO」とは、北海道大雪地域の市町村から構成された滞在交流型観光の促進のため多言語サイトの運営やプロモーションの展開を行う組織です。そこで大雪カムイミンタラDMOのインバウンド対策として行っている取り組みについて分かりやすくご紹介します。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
一般社団法人大雪カムイミンタラDMOとは?
北海道の大雪山国立公園の周辺地域に「大雪カムイミンタラDMO」という組織があります。大雪カムイミンタラDMOの取り組みはインバウンド対策の事例として参考にできるようなポイントが多くあります。
では具体的に大雪カムイミンタラDMOはどのような組織なのでしょうか。
1. 大雪エリアの観光促進
2. 地域PRの実態を調査
これまでの課題であった、アンケートの量が少なくマーケティング活用まで至っていないという点に着目し、WEBアンケートに答えた方に「もれなく地域物産品をプレゼント」というインセンティブを付与しまし回答数の確保を図るなどの取り組みも行っています。また物産品のPRなどを狙い今後の効果的な情報発信につなげる狙いがあります。
都市型スノーリゾート地域の構築を狙う2つの取り組み
大雪地域の主要観光の1つがスキー場です。近年北海道はニセコを中心にパウダースノーの質が良いと海外から注目を集めています。それらを盛り上げる2つの取り組みについて紹介します。
日本のスキー場に外国人が来る3つの理由/これからの欧米豪インバウンドはスノーリゾート目的で東北へ?
日本国内にあるスキー場では訪日外国人を多く見かけるようになりました。訪日外国人観光客の消費トレンドが「モノ消費」から「コト消費」に変わりゆく今、スキー、スノーボードに注目が集まっています。しかしながら日本のスキー場が訪日外国人スキーヤーの人気を集めているのには、他にも理由があります。現在、北海道ニセコや信州白馬などの大型スキー場を中心に賑わっている状況ですが、他のスキー場・スノーリゾートにもチャンスはあります。そこで今回は、今後のインバウンド需要を獲得する上で必要なプロモーション戦略や地域...
SNOW BUSの運行
大雪地域には1時間圏内の地域に8つのスキー場、スキーコースがありスキー・スノーボードを楽しむ人がとても多いです。大雪カムイミンタラDMOは大雪エリアのつ4のスキー場を結ぶシャトルバスを運行しています。旭川市内の駅、ホテルなど6ヶ所で乗降が可能になっています。またプランによっては1日に2つのスキー場を訪れることも可能なようです。無料のシャトルバスを運行することで利便性が増し、滞在日数や消費の増加も狙えるでしょう。
手ぶらでスキーを楽しめる「アクティビティセンター」の配置
旭川駅東コンコース「旭川観光物産センター」に、大雪地域でのスノーアクティビティ情報や必要機材の貸出を行うアクティビティセンターを設置しました。この施設にくれば手ぶらで観光に来ても大雪地域の冬のアクティビティを楽しめるような場所となっています。
外国人観光客の中には、複数の旅行先を計画しているユーザーも多いため、荷物はなるべく最低限で抑えたいものです。そんなニーズにお答えするために「アクティビティセンター」の配置が考えられました。気軽にスキー、スノーラフティング、雪山散策などを楽しんでもらうことで魅力を多くの人に知ってもらう狙いがあります。
2ヶ国語に対応の観光情報サイトを運営
大雪カムイミンタラDMOは2ヶ国語に対応している観光情報サイト「大雪みどころナビ」を運営しています。具体的にどのようなサイトなのか紹介します。
観光やグルメ、宿泊情報が満載の「大雪みどころナビ」
「大雪みどころナビ」は中国語と英語に対応した観光情報サイトです。サイトでは大雪のグルメ、宿泊、アウトドア・体験、特産品などの観光情報がまとまっています。
観光地について調べるとき、その地域の情報が体系的にわかりやすくまとまっているサイトがあれば旅程プランの組み立てが行いやすくなります。またサイトに人があるまることによってプロモーションも行いやすくなります。
「大雪みどころナビ」は多言語対応しているので海外から大雪を訪れたいという方でも大雪地域についての情報をこのサイトから集めることができ、個人のプロモーションでは得られないような大きなプロモーション効果を得られることができるでしょう。
北海道の大自然を満喫できるアクティビティーの情報が充実
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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