インドの観光メディアを利用してインバウンド獲得する方法 | 市場の特徴・プロモーション

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韓国中国台湾といった国々に比べ、訪日旅行におけるインドの存在感はそれほど強いとは言えません。しかし、人口増加が止まらないインドの関心を日本旅行に向けることは、大きなビジネスチャンスを掘り起こすことにつながります。この記事では訪日インド人市場の特徴を解説し、どのようなプロモーションがより効率よく訴求できるのかを解説していきます。



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訪日インド人市場の特徴は?

訪日インド人市場にはどのような特徴があるのでしょうか。さまざまなデータを元に、みていきましょう。

2017年の訪日インド人は約13万人

2017年の訪日インド人は約13.4万人ですが、その内訳には偏りが。訪日インド人の約8割が男性で占められているのです。全国籍の訪日観光客の内訳平均では、男女半々といったところなので、インドは例外といえるでしょう。しかし逆にいえば、インド人女性の訪日旅行需要は、まだまだ伸びしろがあるとも考えられます。

ビジネス目的が7割

訪日インド人のほとんどが男性で占められている理由は、訪日インド人の大半がビジネス目的であることが考えられます。観光庁の調査によれば、訪日インド人の70.2%がビジネス目的で訪日していることがわかります。これは全国籍の中でダントツトップ。旅行目的で日本を訪れるインド人は、まだまだ少ないのです。

インド人は牛肉を食べない

訪日インド人市場を考える上で、インド人の特性を考慮に入れる必要があります。インド人はその80%がヒンドゥー教徒です。ヒンドゥー教徒にとって牛は神聖な動物なので、牛肉を食べることはタブー。また、ヒンドゥー教徒は殺生を嫌うため、ベジタリアンも多いのが特徴です。近年ハラールフードや礼拝堂の準備など、ムスリムへの対応が進んでいますが、インド人を受け入れるにはヒンドゥー教徒への対応も必要でしょう。

インド人のインターネット利用状況は?

メディアを利用して自社プロモーションをするにあたり、確認しておかなければならないのが現地のインターネット利用状況です。ここからはインド人がどのようにインターネットを利用しているのかを確認していきます。

インターネットを利用しているインド人は34%

インド人のインターネット利用状況を「Digital 2018」の調査で確認してみましょう。それによれば、インド人のうちインターネットを利用しているのは34%です。この数値は他のアジアの国と比較しても低い水準で。マレーシアは79%、シンガポールは84%の国民がインターネットを利用しており、インド人の低い数値が際立ちます。

加えて、インドの34%という数値は2017年の数値と比べ変わっておらず、急激な成長は見込めないかもしれません。しかし、海外旅行を視野に入れる人々はインターネット利用環境を持ち得る程度の生活水準にあると推察され、まずはインド富裕層プロモーションすることが現実的、ともみれます。


訪日中の情報源は63.7%がスマホと回答

観光庁の消費動向調査「2017年年間値の推計」によると、すべての訪日客のうち、63.7%が「訪日中に役に立った情報源」として「インターネット(スマートフォン」をあげています。

これは訪日インド人にとっても同様で、訪日中は多くのインド人がスマートフォンでインターネットを利用し、情報を得ていることがわかるといえるでしょう。全国的なインターネット環境の整備が進んでいないインドですが、訪日インド人はスマートフォンを持ち込める人がいるのを示しているのです。

「Digital 2018」によると、インターネット利用可能なインド人のうち、スマートフォン所持率は40%。全体の普及率はまだまだ低く、これからの伸びしろに期待できるでしょう。

インド人の情報源は?観光メディアは利用している?

それではインド人は、どのようなルートから日本の情報を得ているのでしょうか?様々なルートがありますが、その中での観光メディアの立ち位置や利用状況についても紹介していきます。

「訪日前に役立った情報源」1位は日本在住の親族・知人

訪日インド人から、訪日前に最も役立った情報源としてあげられているのが「日本在住の親族・知人」でした。観光庁の消費動向調査「2017年年間値の推計」では、29.3%のインド人がそのように答えています。2位の回答は「特になし」で、先述のようにビジネス目的が多いことから、観光のための情報収集はあまりなされていないことが考えられます。訪日前の情報源の全国籍平均は1位が「個人のブログ」で、「日本在住の親族・知人」は第6位になっています。インドでは観光メディアはあまり育っていないのが現状のようです。

インド人はFacebookをよく利用する?

ではインド人にウェブ上で効率よくプロモーションするには、どのような手法がいいのでしょうか?

そのヒントになるのがやはり「Digital 2018」の調査です。その調査によればインドにおいて「最も利用されているソーシャルメディア」は「Facebook」との結果に。


インドにおけるFacebookの月間アクティブユーザーは2500万人。これはインドのインターネット利用者の2人に1人が利用している計算になります。同じ人が複数アカウントを持っている可能性ももちろんあるため、正確な数字とはいえませんが、インド人の中でFacebookが大きな存在感を持っていることがわかります。

現状、観光メディアインドで育っていない以上、Facebookを活用したプロモーションの方が、より効果的に訴求できるかもしれません。

まとめ:インド人へのプロモーションにはFacebookが効果的か

この記事では、訪日インド人市場の特徴と効果的なプロモーションをテーマに解説してきました。

訪日インド人市場は、インドが持つ潜在的な経済力や増え続ける人口など、これからの成長力に期待できる市場です。

しかし現状、インドの中でのインターネット普及率は他国と比べ低い水準にあり、訪日もビジネス目的の人がほとんど。

低いインターネット普及率の中、効果的にプロモーションするためには、比較的インド人の利用者数が多いFacebookを活用することが効果的ではないでしょうか。

「Digital 2018」や観光庁の消費動向調査が指し示す数値を元に、より効率的なプロモーションにつなげていきましょう。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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