【海外の反応】新元号は令和に決定!ドイツ紙「”令和”はひどいナショナリズムのメッセージ」由来・賛否まとめ

公開日:2019年04月24日

平成も残りあとわずかとなり、来週からいよいよ新たな時代「令和」が始まります。4日1日に新元号が発表された際には国内だけでなく海外でも話題になり、各国の新聞やニュースにとりあげられました。

しかし海外では、日本国内での祝賀ムードとは対照的に「令和」に対して「ひどいナショナリズムだ」と厳しい目を向けるメディアもあるようです。

そこで今回は「令和」に対する海外の反応を、とりわけドイツを例にとって紹介します。新聞・ニュースなどのメディアだけでなく、一般の人々がどう思っているのかについても紹介していきます。


新元号「令和」は史上初の「漢籍出典でない元号」

2019年4月1日、新元号「令和」が発表されました。令和の由来となったのは『万葉集』。万葉集は奈良時代末期に成立した日本最古の和歌集です。首相官邸のホームページにおいても「万葉集の文言から引用」としています。

長い日本の歴史において使用された元号は実に250近いということですが、これまではすべての元号が漢籍(中国の書物)から名づけられていました。

今回、史上初めて元号が日本の古典から引用されたということで、その反響は海外でも大きかったようです。では、海外の反応はどうだったのでしょうか?

新元号「令和」外国人の興味は?台湾報道は「新平成・平成第二章」と大胆予想

2019年4月30日に予定される天皇陛下の退位に向けて、本日2019年4月1日「平成」に変わる新元号として「令和」を発表しました。「元号」の制度は、台湾・中国などの東アジアを中心に海外でもよく知られており、ここ数日でWEBメディアやテレビ局での報道が続いているようです。特に台湾では1時間以上の特集番組が組まれるほど注目度が高く、新元号の予想ランキングとして「新平成」「平成第二章」などインターネット上で話題となったジョークランキングを交えつつ紹介するほどです。この記事では、新元号とインバウン...


【海外の反応】新元号・令和は「…いい名前だ!」ドイツ国民にはおおむね好評

「令和」の英訳が一時期話題になりましたが、ドイツ語では「Schöne Harmonie(美しい調和)」「Harmonie, Ordnung und Frieden(調和、秩序、平和)」「Guter Frieden(よい平和)」などと訳されています。

SNSなどでは新元号に関する感想も見られました。「令和ね…いい名前だ!」「すごくポジティブなネーミングだし、漢字の意味もいいよね」といった「令和」選定への感想から「日本人は、平成に慣れたと思ったらもう令和が始まっちゃうよ……って嘆いてるんじゃない?」などと今回の改元を茶化すような投稿も見られましたが、おおむねドイツ国民の間で「令和」は好評のようでした。

また、動画サイトYouTubeには、ドイツ人向けに「令和」の意味を紹介する動画も投稿されています。


「Das neue japanische Zeitalter heißt "令和 (reiwa)"(新しい日本の時代は”令和”)」と題したこの動画は、Kevin Capitoというドイツ在住の大学生が作成したものです。彼は日本人の妻を持ち、大学で現代日本や日本の哲学について学んでいます。

動画の再生回数は4,000回を超え、84件のコメントが寄せられています(記事執筆時点)。

▲[「Das neue japanische Zeitalter heißt "令和 (reiwa)"(新しい日本の時代は”令和”)」動画へのコメント]:YouTubeより引用
▲[「Das neue japanische Zeitalter heißt "令和 (reiwa)"(新しい日本の時代は”令和”)」動画へのコメント]:YouTubeより引用

一方で「醜いナショナリズム」と一部メディアは批判

しかし一方で、ドイツ国内の一部メディアでは「令和」を批判する見方もあるようです。

批判されているのは、今回の新元号選定にあたり、日本が初めて中国ではなく自国の古典を使用したことです。

▲[Japans Regierung nennt Ära des künftigen Kaisers "Reiwa"(日本政府が来たるべき天皇の時代を”令和”と命名)]:Süddeutsche Zeitung(南ドイツ新聞)
▲[Japans Regierung nennt Ära des künftigen Kaisers "Reiwa"(日本政府が来たるべき天皇の時代を”令和”と命名)]:Süddeutsche Zeitung(南ドイツ新聞)

一部のドイツ紙・メディアは「新たな元号は『ナショナリズムへの回帰』の表現だ(南ドイツ新聞)」「美しい詩の裏には醜いナショナリズムのメッセージがあった(taz)」と今回の改元を痛烈に批判しており、海外から「令和」に向けられるまなざしの中には厳しいものもあるようです。

ただ、「外国語の文学の代わりに自分たちの文学を使ったらナショナリズムになるのか?」とこの見方を疑問視するコメントも投稿されています。また前述した通りSNSなどではネガティブな意見はほとんど見られませんでした。「令和」をめぐっては、一部メディアと多くの国民の間に意見の相違があるようです。

海外にはさまざまな意見あり 訪日外国人受け入れの際も意識を

改元の直前にはゴールデンウィークが始まるということもあり、現在日本国内は祝賀ムードに包まれています。しかし海外に目を向けてみると、今回の改元に関してはさまざまな意見があることがわかります。

ここではドイツの反応を紹介しましたが、国が変わればまた異なる意見が出てくる可能性もあります。

訪日外国人を受け入れる際もこのように、海外には日本にある考え方とは異なる考え方をする人がいるということを意識できるとよいでしょう。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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