【海外の反応】国別:改元ごとの各国の反応「平成・昭和・大正」の由来、英訳と元号に対する反応まとめ

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5月1日の令和への改元をきっかけに、世間では元号に対する注目度が高まりました。日本で学校に通い仕事をしている人ならなじみのある元号ですが、一方でそれぞれの元号にどのような由来や語源があるのかを理解している人は多くありません。

この記事では、平成や昭和、大正、明治などの近代以降の元号が表す意味や由来、元号に対する海外の人々の意見や意識について解説します。

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そもそも元号とは?

元号とは、平成、昭和のように特定の年代に対してつけられた称号のことで、年号と同義です。

現在のような一世一元制(1代の天皇につき1つの元号を設定する制度)になったのは明治以降のことで、それ以前は飢饉や大火などの縁起の悪い出来事が起こった際節目となる改革のたびに元号が改められていました。

2019年5月に平成から改元された「令和」は日本で最初の元号とされている「大化」から数えて248番目の元号です。

「平成」の由来・意味

「平成」は中国の歴史書『史記』における「内平外成(内平かにして外成る)」、同じく中国の歴史書『書経』における「地平天成(地平かにして天成る)」からとられたものであるといわれており、「内外、天地ともに平和になる」という意味が込められています。

もともと元号は中国から取り入れられた文化であり、近代・現代においても元号の決定にあたっては中国の歴史書や書物からとられることが多いようです。

英訳は複数例ありますが、主に用いられるのは「achieving peace(平和の達成)」です。

「昭和」の由来・意味

「昭和」儒教の経書の中で特に重要とされている四書五経のうちの『書経尭典』に記載されている「百姓昭明、協和萬邦(百姓昭明にして萬邦を協和す)」からとられています。

また、江戸時代にも同文から元号が採用された経緯があり、その時の元号は「明和」でした。

同じく英訳は複数例ありますが、主に用いられるのは「enlightened harmony(啓蒙された調和)」「enlightened peace(啓蒙された平和)」などです。

「大正」の由来・意味

「大正」は著名な儒家である荀子の学派において経典とされた『易経』に記載されている「大享以正、天之道也(大いに享りて正しさを以て、天の道なり)」からとられています。

大正という元号には、過去にも4回ほど新元号として候補に挙がっていたものの採用されなかったという経緯があります。

英訳として主に用いられるのは「great righteousness(偉大な正義)」です。

「明治」の由来・意味

「明治」は大正と同じく『易経』に記載されている語がもととなっており、「聖人南面而聴天下、嚮明而治(聖人南面して天下を聴き、明にむかいて治む)」からとられています。

明治も何度も候補に挙がりながらも採用されてこなかった元号であり、江戸時代には8回も新元号の候補とされていたようです。 

英語では「enlightened government(啓蒙された統治)」と訳されることが多いようです。

【海外の反応】国別、新元号「令和」への反応

「令和」は史上初めて日本古典からの出典をもとに定められた元号で、『万葉集』に記載されている「初春の令月にして気淑く風和らぎ」からとられています。

京都大学の山中伸弥教授や直木賞作家の林真理子さんらをはじめとする有識者の意見を聴きながら閣僚を中心に決定され、「英弘(えいこう)」「広至(こうし)」「万和(ばんな)」「万保(ばんぽう)」などの他候補をおさえて248番目の元号に選ばれました。 

海外の反応①中国:「元をたどれば中国」

中国では今回の日本での改元を機に、元号がもともと中国における制度であったことや、両国における文化や言葉の出入りについて改めて考えさせられたという声が多くあがっています。

中国では1911年に辛亥革命によって清の時代に幕を下ろしたのと同時に元号制が廃止されてしまったため、元号という文化になじみがない人々も多いようです。

「令和」に中国ネット民の反応は「元をたどれば中国」「平成のホームズ目指す工藤新一(名探偵コナン)に残された時間はわずか」

平成最後の1週間が始まります。ゴールデンウィーク期間はお隣の中国でも連休が予定されており、日本旅行を予定している中国人も多いようです。ゴールデンウィーク中に「令和」への改元を迎える日本ですが、中国人はどのように見ているのでしょうか。中国の主要SNSであるWeChatとWeiboから、中国人ネットユーザーの感想を拾ってみました。目次万葉集が出典といえども「日本文化はさかのぼれば中国に端を発したものばかり」日本史上初めて漢籍出典でない元号に中国人「もとをたどれば中国」も冷静に自分を振り返る姿も...

海外の反応②韓国:賛否両論

韓国では、元号改定を機として日韓の関係性好転に期待する声がある一方で、これまでの中国古典をもととする元号制定に終止符を打ったことへの批判的な意見や、「れい」の響きが「零戦」を想起させるという声もあり賛否両論があります。

韓国ネット「令和の『令』は『零戦』を想起」と批判の声 新時代の日韓関係に期待との反応も

4月1日11:40ごろ、菅義偉官房長官が首相官邸にて記者会見し、新しい元号は「令和(れいわ)」と発表しました。発表後1時間も経たないうちに、総合ニュースなど複数の韓国メディアで新元号に関する報道がなされました。政治的・文化的にも様々な関係模様を見せる日韓ですが、韓国メディア・ネットは新元号「令和」をどのように受け止め、報じ、反応したのでしょうか。目次新元号「令和」の韓国語表記は「레이와(レイワ)」韓国メディアの反応は?安倍政権の保守色への懸念もNaverブログの読者の反応は?1. 元号を初...

海外の反応③台湾:”R18生まれ”を心配

台湾では、明治のR-1ヨーグルトや年齢制限のR-18を想起させるとして、「R」から始まる元号についてジョーク的な意見を挙げている人々が多くいるようです。

他の海外諸国に比べ台湾で距離感の近さを感じさせるようなくだけた意見が多いのは、親日性の高さも影響しているのではないかと考えられます。

親日国・台湾の「令和」への意外な反応「英訳が18禁ゲームの主題歌と一緒…」「R18生まれ世代のいじめが心配」

今週末から日本では史上最長の10連休、新元号の「令和」に切り替わるタイミングを年越しのように入念に準備して過ごす方も多いのではないでしょうか。親日的と名高い「台湾」では、日本の改元についてどのようにみられているのでしょうか?現地ウェブニュースやSNSからさぐります。目次元号とは?台湾の「民国N年」とは?台湾にとって新元号は「きまずい」18禁やヨーグルト、ヤマハの商品名になってしまう世代を心配Youtubeでの反応は?英訳が「18禁ゲームの主題歌と一緒」人気YouTuber「Ryuuu」のコ...

海外の反応④ドイツ:メディア「ひどいナショナリズム」一方で国民は寛容的

ドイツでは、漢籍を出典としない元号制定についてナショナリズムの表れであるとして批判的な意見を述べているメディアが少なくありません。

一方で国民の間では新元号制定を祝賀する声が多く挙がっており、万葉集からの出典について批判的に感じている人々は少ないようです。

【海外の反応】新元号は令和に決定!ドイツ紙「”令和”はひどいナショナリズムのメッセージ」と言われるワケ・由来・賛否まとめ

平成も残りあとわずかとなり、来週からいよいよ新たな時代「令和」が始まります。4日1日に新元号が発表された際には国内だけでなく海外でも話題になり、各国の新聞やニュースにとりあげられました。しかし海外では、日本国内での祝賀ムードとは対照的に「令和」に対して「ひどいナショナリズムだ」と厳しい目を向けるメディアもあるようです。そこで今回は「令和」に対する海外の反応を、とりわけドイツを例にとって紹介します。新聞・ニュースなどのメディアだけでなく、一般の人々がどう思っているのかについても紹介していきま...

海外の反応⑤英語圏:「漢字が読めない」「関心がない」

英語圏の海外諸国では、元号の文化自体になじみがないことに加えて漢字も読めないため、それほど関心や興味がわかないという意見が多数派のようです。

また、海外では日本以上にエイプリルフールへの関心が高く「令和」の発表が4月1日であったことから、元号発表そのものが冗談なのではないかという声も挙がっていました。

海外英語圏メディア・外国人の「令和」反応は?関心がない、"R"か"L"かわからない、エイプリルフール

4月1日に新しい元号、「令和」が発表になり、日本では施行になる5月1日を約1週間後に控え令和を迎えるお祝いムードの中、平成を名残惜しむような商品が販売になったり、平成を振り返る番組が増えたりなど盛り上がりを見せています。一方で、海外では「令和」という新しい元号や元号が変わることをどのようにみているのでしょうか。特に英語圏の方々の反応をまとめました。目次反応まとめ:一般人レベルでは特に関心は持っていない1. 漢字に馴染みがないからわからない2. 政府からのエイプリルフール?との声も3. 令和...

平成になった際の海外の反応

平成から令和への改元は天皇陛下の退位によるものでしたが、昭和から平成への改元は昭和天皇崩御によるものでした。そのため海外メディアの報道では一国の天皇陛下崩御を伝える報道がほとんど元号の改定にはそれほど触れられていませんでした

そのため海外の人々の間では、元号が変わるということの重要性を認識したのは、今回の令和への改元が初めてだったという人々も少なくありません。

海外が平成に期待していたのは「平和」だった

昭和は世界的に多くの犠牲者を出した第二次世界大戦を経験した時代でもあり、平成への改元の際には海外諸国から平和への意識を期待する声が多く挙がりました。

平和への願いが込められた「平成」の31年間には、国内政治、国際政治、そして経済面ですべて順調だったかというとそうも言えませんが、少なくとも戦争という昭和に起きた悲劇は繰り返されることはありませんでした。令和の今振り返れば、平成時代はまさに名前に込められた願いの通りの時代となったと評価できるのではないでしょうか。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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