NAVER(ネイバー)とは韓国最大手のインターネット検索ポータルサイトで、韓国国内ではGoogleやYahoo!を押さえて最も利用されている検索エンジンです。
韓国にはNAVERユーザーの独自の情報収集文化があるため、それに適したSEO対策が必要です。インバウンド市場にうまく応用し、プロモーションに活用すれば、訪日韓国人の集客を強化することも可能です。
この記事では、NAVERについて、そしてNAVERを活用した訪日韓国人の集客について取り上げます。
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NAVERとは?
NAVERとはどんなサイトなのか見ていきましょう。
韓国ナンバーワンの検索エンジンNAVER(ネイバー)
NAVER(ネイバー)は、韓国で最大手のインターネット検索ポータルサイトであり、そこで提供される検索エンジンの名称です。韓国最大のインターネットサービス会社であるNAVERにより運営されています。主要な子会社には日本でもサービスを展開している株式会社LINEがあります。
NAVERは、韓国国内の検索エンジン市場で検索回数ベースで77%のシェアを占めており、GoogleやYahooといった世界的にシェアの高い競合他社を圧倒しています。
運営するNAVERは、1990年に自社開発した検索エンジンと自分のホームページを作成できるサービスをリリースしました。2003年にはブログサービス、2009年にはN drive クラウドサービスを開始するなど、新しいサービスを次々と打ち出し、韓国ユーザーの支持を得ました。
Yahoo!知恵袋のようなユーザー同士のQ&A機能とブログが韓国国内で大流行したことも影響し、現在では韓国を代表する検索エンジンとして不動の地位を築いています。

NAVER(ネイバー)はポータルサイト型検索エンジン
NAVER(ネイバー)は、ポータルサイト型検索エンジンです。
英語のポータル(portal)は「玄関」「入口」といった意味を持ち、ポータルサイトはインターネットにアクセスする際の入り口となるサイトです。
検索だけでなく、ショッピングやニュースなどのさまざまなコンテンツへのリンクを持ち、クリックすることで目的のウェブサイトへ案内する役割を担っています。
NAVERにも広告やSEO対策などのウェブマーケティングの施策が存在しますが、日本で一般的に行われているSEO対策とはかなり違う特徴があります。
韓国No.1の検索エンジンNAVERの7つの機能・特徴とは:”NAVERまとめ”で有名なあのネイバー 実は韓国生まれだと知っていましたか?
皆さんこんにちは、海外デジタルマーケティングLIFE PEPPERの都所です。今日は韓国No.1の利用者数を誇る検索エンジンNAVER(ネイバー)の機能と特徴を解説していこうと思います。韓国の NAVER(ネイバー) は、韓国人が最も利用する検索エンジンです。ただ、私たちが馴染みのあるGoogleとは特徴が大きく異なり、韓国プロモーションの性質にも大きく影響を与えています。韓国向けのビジネスに携わっている企業さまは、必見です。目次韓国No.1の利用者数を誇る検索エンジンNAVER(ネイバー...
NAVERの検索サービスと広告の特徴
日本とは異なるSEO対策が必要な理由はどこにあるのでしょうか。検索エンジンNAVERの特徴的な機能について紹介します。
2018年の5月にNAVERがアルゴリズムを変更。何が変わった?
日本でも、Googleの検索エンジンのアップデートで今までトップに表示されていたサイトが軒並み順位を落としたり、表示されなくなってしまうという現象が起こります。
NAVERでも2018年の5月に検索エンジンのアルゴリズムを変更したことで、5月の中旬に上位表示されていたブログが5月の末には検索順位が急激に下がるという出来事がありました。
このアルゴリズムの変更で最も大きかった点は、C-Rankアルゴリズムの強化で、特にコンテキストとコンテンツ要素の強化でした。
多数のリスティング広告の表示
NAVERの特徴的な機能として、リスティング広告の利用があります。
NAVERでユーザーがキーワードを検索すると、検索結果画面にリスティング広告が最大20件表示されます。
ユーザーはそのリスティング広告を利用してウェブサイトを見つけます。そのため、企業も自社のウェブサイトへの集客のためにリスティング広告への出稿を利用します。
これは、ウェブサイトへのすべてのコンテンツの中から検索キーワードに合うコンテンツを表示するGoogleと違い、NAVERでは検索結果がカテゴリごとに表示されるので、ウェブサイトへの集客が難しいという側面があるからです。
韓国インバウンドやるなら必ず知っておくべき
弊社で韓国マーケティングを行う際には必ず実施する施策。それがNAVERブログプロモーションです。Googleと同じようにアルゴリズムがあるのですが、それについての情報は少なく、施策が難航している企業さんも多いと思います。2018年の5月。NAVERがブログカテゴリにおけるアルゴリズムの変更を行ないました。弊社も韓国のブロガー並びにブログマーケティングを行う企業は大変な混乱が起きているのを目にしていました。(NAVERの検索表示システムの説明はこちらを参照ください!)弊社で仲良くさせていただ...
プロモーションに活用「NAVERブログ」
NAVERではさまざまなサービスを提供していますが、インバウンド対策に利用できそうなものがNAVERブログです。NAVERブログは日本でいうアメブロのようなサービスで、誰でも気軽に自分のブログを開設することができます。検索したユーザーの40%がブログサイトを見ているというデータが示すように、韓国ではブログを閲覧する文化ができ上がっています。
NAVERブログには、ユーザーが自分のサイトを閲覧している人の数を日ごとに表示(日間PV)できる機能があるので、この数値を見ることでそのサイトの人気やSEO対策をしているかどうかを判断することができます。
2つのポイント:NAVER(ネイバー)で訪日韓国人の集客をはかる
韓国人の多くが利用しているNAVERは、韓国人観光客を集客するのに欠かせないツールであるということがお分かりいただけたかと思います。
そこで、NAVERを活用してインバウンドを強化するポイントを2つご紹介します。
1. リスティング広告で自社サイトへ送客する
NAVERでは、検索結果にリスティング広告が最大20件表示されます。
広告部分は黄色く区分けされて見やすくなっているので、ユーザーに認知されやすいという特徴があります。
また、通常の検索結果カテゴリーはユーザーの検索語句によって順位が変わりますが、リスティング広告は常に一番上に表示されるので目立ちやすくクリックされやすいことがメリットです。
2. NAVER ブログで情報発信
リスティング広告の他にインバウンドプロモーションに利用できるのはNAVERブログです。
NAVERが提供しているフォーマットに沿ってブログを作成するのは、ワードプレスのテンプレートを使ってブログを構築するのに近い感覚かもしれません。
韓国NAVERではブログカテゴリーが一番利用の多いカテゴリーで、 何かを調べたい時にもブログを見るという習慣がついているようです。韓国インターネット振興院消費者調査によると、韓国では調べものをする際にも、トップページでの検索よりもブログを検索する割合が24%も高いという結果が出ています。
韓国人の情報収集スタイルを把握して、インバウンド対策の強化を
NAVER(ネイバー)は、韓国で最大のポータルサイト型検索エンジンです。
リスティング広告を利用して目的のサイトを見つけるユーザーが多く、インバウンドマーケティングの強化にもリスティング広告への出稿が効果的ということがわかりました。
また韓国ではブログを情報収集の手段とする人も多いので、プロモーションにNAVERブログを立ち上げるというのも集客のひとつの方法と言えます。
今後訪日韓国人を対象にしたインバウンド施策を検討している場合には、この記事を参考にして、まずは訪日韓国人のインバウンド集客のチャネルとしてNAVERを観察してみることから始めてみるのも良いかもしれません。
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
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詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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