弊社で韓国マーケティングを行う際には必ず実施する施策。それがNAVERブログプロモーションです。Googleと同じようにアルゴリズムがあるのですが、それについての情報は少なく、施策が難航している企業さんも多いと思います。
2018年の5月。NAVERがブログカテゴリにおけるアルゴリズムの変更を行ないました。弊社も韓国のブロガー並びにブログマーケティングを行う企業は大変な混乱が起きているのを目にしていました。(NAVERの検索表示システムの説明はこちらを参照ください!)
韓国No.1の検索エンジンNAVERの7つの機能・特徴とは:”NAVERまとめ”で有名なあのネイバー 実は韓国生まれだと知っていましたか?
皆さんこんにちは、海外デジタルマーケティングLIFE PEPPERの都所です。今日は韓国No.1の利用者数を誇る検索エンジンNAVER(ネイバー)の機能と特徴を解説していこうと思います。韓国の NAVER(ネイバー) は、韓国人が最も利用する検索エンジンです。ただ、私たちが馴染みのあるGoogleとは特徴が大きく異なり、韓国プロモーションの性質にも大きく影響を与えています。韓国向けのビジネスに携わっている企業さまは、必見です。目次韓国No.1の利用者数を誇る検索エンジンNAVER(ネイバー...
弊社で仲良くさせていただいていたブロガーさんもアルゴリズムの変更により、検索表示順位が大幅に上がった人も、下がってしまった人もおり、今後のマーケティングのためにも「何が原因なのか?」を探る必要が出てきました。本日は、そのアルゴリズムのお話をさせていただきます。
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2018年の5月に、NAVERがアルゴリズムを変更した:一体何が起こったのか?
変更内容を探ってみると、ほとんどの内容が大きく変更が加えられており、ブログを生業にしている方たちへの影響は非常に大きなものでした。一番初めに弊社が体感したのは、弊社が作成、投稿していたブログ記事の中でも検索順位が急激に低下する現象が発生したことです。
色々と探ってみた結果、5月中旬の時点で上位表示に露出されたブログが5月末から検索順位が落ちる現象が発生していました。
最近ブログアルゴリズムの変化により順位が落ちたというのも大きいですが、何人かのブロガーのブログが「低品質だ!」とNAVERに認識されてしまい、ブログ自体と共に該当の投稿が落ち込んでしまったのが一番大きな原因でした。
ブログアルゴリズムは何が一番変わったのだろうか?
本日の記事では何が一番大きく変わったかについて伝えたいと思います。正確には、「何が最も大きく強化されたのか」という表現が合うかもしれません。
今回のアルゴリズムの再編を通じてNAVERが、どんなことを目標にしているのか、このような変化に合わせて私たちが対処すべきこととは何かについて共有させていただきます。
アルゴリズムの強化
ブログマーケティングの中で、上位表示を実現しようとするなら、アルゴリズムについて勉強するのがいいです。その中でも不安定な要素ではなく、絶対変わらない要素について勉強することが望ましいです。
ブログを10年以上やってきているブロガーの皆さんお聞きしても、共通して言われる言葉は「NAVERが嫌いなものにしなければいい」ということです。もし、自社ブログを作ろう!と思っている方は参考にしてください。※ただ、全て韓国語というのが問題ではありますが、、
今回のアルゴリズムの変更で最も目立つ点はC-Rankアルゴリズム(コンテンツとコンテキスト、クリエイターの3要素に関してのアルゴリズム)の強化、特にコンテキストとコンテンツ要素の強化になっています。
上のイメージは、NAVER検索、公式ブログで6月7日付に上げてくれた文章の内容の一部です。上の内容のうち1番と3番はコンテキストアルゴリズムと、2番はコンテンツ/コンテキストと関連が深い内容です。
変更以前のアルゴリズムはC-Rankアルゴリズムのうちクリエーターの点数が他の2つの点数に比べて圧倒的に高かったため、今回の再編によってコンテキストの点数が変更以前よりもさらに重要になったと考えられます。
要は、今までは「誰が書いたのか」が強かったものを、「内容の質」・「ユーザーの検索文脈に合っているのか」を強めていく。というものになります。
なぜそういった変更が行われたかというと、、NAVERがユーザーに最終的に提供しようとする検索結果は、ユーザーごとに最適化された検索結果です。今回の変更はあくまでもテストであり、コンテキストの要素に対するNAVERのテストは続くと考えられています。
ただ、NAVERの目指す姿に向けて、これに対するアルゴリズムは強化されるしかないように見えます。特定のキーワードを検索する場合、検索結果画面がほぼ一定したテーマのコンテンツが表示されるのを見ると、この前のアルゴリズムに比べてはるかに利口になったのではないかと考えられます。
このコンテキストアルゴリズムの変化をテストするため、何人かのブロガーに特定の要求事項が含まれているポスティングのガイドラインを配布してポスティングするようにしています。この内容に沿ってくださったブロガーの方々の投稿に使用されたキーワードは上位表示の頻度がもっとも高く発生しました。
NAVERはユーザー体験をさらに高めるため、努力しています。その方法の一つとしてNAVERの最も慢性的な問題だった「悪質な広告性ポスティング」を摘発するための努力をたくさん見せています。
広告なのに、PRが入っていない・同じようなコンテンツが大量に出回っているなど、世界中の企業による悪質なコンテンツを排除しようと頭を悩ませています。
もう一つの重要な変更点、D.I.A.モデルとは何か?
今回の変更において、一番注目されているのはD.I.Aモデル(ダイヤモデル)に関してです。このモデルは「キーワード毎にユーザーが好むブログに対する点数を付け、ランキング(表示順位)に反映するモデル」です。
今回のダイヤモデルは全面的にコンテキストアルゴリズムを強化するために作られたと思います。もちろん、他のC-Rankの要素とも関連はありますが、特にコンテキストと関連が深いように見えます。
ダイヤモデルの核は、検索をする(特定)ユーザーが実際に必要とする情報を優先的に検索画面に出していくことです。ブログの検索を利用するユーザーたちの大半はレビュー/評価を探すのであり、当分はレビュー及び評価を中心にコンテンツが上位表示されていくのが目に見えていきます。
このモデルがまだ完璧ではなく、コンテンツの再表示が非常に激しいこと、特に1ページで見たコンテンツが2ページにもそのまま出てくるという点などがユーザーからの不満を呼んでいます。
まだすべての文書にAIが適用されていないことやNAVERが以前から持っているアルゴリズムとの結合が不完全であることなど、まだまだ不確定な要素が多く、今のところは通常通りのブログマーケティングを進めていくのが良いかと思われます。
NAVERのUGC戦略
UGC戦略はUser Generates cContent戦略の略称です。ユーザーに全面的にコンテンツ生産を任せることで、ユーザー同士の絶え間ないコンテンツ消費と生産を発生させる戦略です。
NAVERが知識inサービス(日本で言うYahoo!知恵袋)を掲げて次という巨大なポータルを覆してしまった際に使用した戦略でもあり、2017年後半から、NAVERでずっと言及する戦略です。
Facebook、Instagram、You Tubeのシェアを奪い返そうとして、もう一度UGCを起用しているものと考えられます。
NAVERは独自のUGCロジックを持っているのはもちろん、以前にDaumを相手に大きく成功したことがあるため、今回の変更では今後のNAVERのブログセクションの方向性にとって大きな意味を持っていると思います。NAVERはこれまで数多くのサービスを提供していますが、改めてテキスト/画像/動画といったコンテンツすべてをカバーできるプラットフォームとしてブログを見ているようです。
※最近ではブログ内に動画を入れる手法も多くのブロガーが取り入れています。
どうすればよいのか?
最後に上記を受けて、日本企業がどのように韓国マーケティングのやり方を変えていけばよいのかをお伝えします。
今後、よりブログの重要性は上がっていくと考えられます。というのも、前述したようにNAVERはブログの重要性を高めており、韓国におけるコンテンツの優位性を取り戻そうとしているからです。
そのため、現状人気があるブロガーだけではなく、今はまだ出てきたばかりのブロガーの記事もどんどん表示順位が上がっていくことが予想されます。
より重要になっていく点として、
- よりブロガーに対し自由度を持たせること
- 日本企業自体が韓国のマーケティングを知ること
が挙げられます。
日本の企業はどうしてもインフルエンサーに対する縛りを設けたがります。しかし、その場合多くのブロガーを起用すると同じようなコンテンツが並び、ユーザーにとって何の面白みの無い検索結果になってしまいます。ブロガーに自由を与え、その雰囲気や特徴に合わせた投稿をすることで、ユーザーにとって面白い投稿が出来上がります。
また、韓国マーケティングを知ることで、今韓国では何が流行っていて、その理由は何か?を知ることも出来ます。2017年で750万人の訪日韓国人が今後800万、1,000万人と増えていくにつれて、韓国へのマーケティングの重要性が増加していきます。
日本企業が戦うべき相手は、同じ国内の企業もそうですが、世界の企業を相手に戦わなければいけません。弊社では今後も韓国マーケティングを研究し、日本における韓国マーケティングを引っ張っていきたいと思います。
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