自動翻訳機ili PRO(イリープロ)とポケトークの違い | 接客用音声翻訳機・通常版ili・ポケトーク・機能と価格を比較・導入事例を紹介

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インバウンド市場の拡大にともない、企業や店舗における音声翻訳機の導入事例が増加しています。中でもポケトークiliなどの機種は業界トップのシェアを誇る人気機種で、海外旅行だけでなく接客の現場に役立つ機能が搭載されています。

この記事では、接客向けに特化した新型オフライン翻訳機ili PROについて説明し、その後通常版のili(イリー)とポケトークそれぞれの特徴、機能、導入プランを比較します。企業や店舗においてどちらを導入すべきかについても解説します。

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ili PROとは?

ili PROは、株式会社ログバーが接客業における多言語対応のためのツールとして販売している接客向けに特化した新型オフライン翻訳機です。

ili PROは同企業が主に旅行者向けに販売を行っているiliをもとにした翻訳エンジンを搭載しており、旅行会話に特化していたインデックスをさらに拡張させ接客業においてよく使われるフレーズをカバーしています。

通常のiliと何が違う?

これまで販売していたiliは日本人の海外旅行者をメインターゲットとした翻訳機であり、旅行中に使えるフレーズの豊富さ、翻訳速度の速さに特化していました。

一方、ili PROでは接客業を営む法人や店舗がメインターゲットに据えられており、店舗を訪れた訪日外国人客とのコミュニケーションが円滑に進められるようチューニングされています。

例えば「ロック」を英訳しようとした場合、iliでは「鍵」と翻訳されるのに対し、ili PROではウイスキーや焼酎の割り方の1つである「ロック」に翻訳されるよう改良されています。

また、対応言語数も3言語から15言語へと大幅に増えており、英語中国語が使えない外国人客の来店にもスムーズに対応することが可能です。

オフラインに加えてクラウド機能も

ポケトークなどの音声翻訳機のうち、多くは機種はオフライン翻訳に対応しておらず、通信環境が整備されていない場所では使用できないという弱点がありました。

その点、iliili PROではオフライン翻訳が可能になっており、通信環境を気にすることなく翻訳機能を使用することができます。

また、ili PROではiliクラウドを使用することができ、接客現場のシチュエーションに応じてショートカット機能エリア別辞書設定などのカスタマイズを行うことが可能です。

緊急時には電話通訳サービスも行っているため、サポート面でも安心です。

料金プラン

▲ili PRO料金プラン:iliインバウンドHP
▲ili PRO料金プラン:iliインバウンドHP
ili PROを導入する場合にはレンタルプラン買い切りプランの2つがあり、レンタルではライトプランベーシックプランがあります。

試用としての導入であればライトプランが最もお手軽ですが、使える機能や台数が限られてしまうため、それぞれのプランの料金と内容を比較して店舗のニーズに合ったプランを選択するといいでしょう。

ポケトークとは?

ポケトークとは、ソースネクスト株式会社が販売する音声翻訳機です。

高い翻訳性能と対応言語数の多さで業界ナンバーワンのシェアを誇る音声翻訳機です。2018年9月に後継機種のポケトークWが発売されて以降、より一層の人気ぶりをみせています。

圧倒的な対応言語数

ポケトークWは74言語に対応しており、そのすべてにおいて双方向翻訳が可能です。

翻訳機には日本語から外国語への翻訳のみが可能な一方向翻訳と、日本語から外国語、外国語から日本語の翻訳が可能な双方向翻訳があります。

対応言語数が多く、なおかつそのすべてで双方向翻訳が可能というのがポケトークWの特色です。

また、機器の左右のボタンで言語のインプット、アウトプットが行えるため、画面の切り替えや面倒な操作なしで双方向翻訳ができると高い評価を得ています。

モバイル通信・Wi-Fiともに使える

ポケトークWはオンライン翻訳に対応している機種のため、翻訳機能を使用するときには通信環境が必要です。専用のグローバルSIMを使うことで、Wi-Fi環境が整備されていない環境でも使用することが可能です。

専用のグローバルSIMはポケトークWの購入時にSIM搭載モデルを購入すれば本体料金に含まれているため、別途で契約や料金が発生する心配もなく購入から2年間分の通信料が無料となります。

なお、2年間を経過した後についても1年につき5,000円で継続的にモバイル通信を使用することも可能です。

料金プラン

企業や店舗においてポケトークWを導入する場合には法人向けのレンタルプランを利用する必要があります。

料金設定については以下の表の通りで国内SIMの有無やグローバルSIMの有無によって複数のレンタルプランが用意されているため、使用するシチュエーションにベストなプランを選択することが可能です。

POCKETALK W

月額 3,000円 / 台

POCKETALK W + 専用国内SIM

月額 4,000円 / 台

POCKETALK W + 専用グローバル SIM

月額 5,000円 / 台

ポケトークとili PROの比較・導入事例

ポケトークWは対応言語数や圧倒的なシェア率、ili PROは接客業への特化でそれぞれ注目を集める2機種ですが、どちらを導入すべきなのでしょうか。

それぞれの特長や導入事例を参考に、自社や自店における導入にはどちらが適しているのかを精査していきましょう。

どちらを使うべき?

一般的に機器内のインデックスに基づいて翻訳を行うオフライン翻訳機よりも、通信を利用して翻訳を行うオンライン翻訳機の方が翻訳精度や対応言語数においては優れています。そのため、翻訳精度や対応言語数の点ではポケトークWに軍配が上がるといえるでしょう。

またili PROは、マイクの性能の関係で周囲の音が大きい場合に翻訳が上手くいかない例があるようです。にぎやかな観光地でガイドする、臨機応変な対応が求められるなどの場合はポケトークWの方が良いと考えられます。

しかし一方でili PROは接客向けの語彙やフレーズが豊富に搭載されており、店員対客というシチュエーションにおける誤訳が少なくなります。

また、よく利用するフレーズをショートカットに登録することでスムーズな接客が可能であるため、ある程度話すことが決まっている業務の場合はili PROを導入すると良いでしょう。

ポケトークの導入事例

JR九州では2019年4月1日よりポケトークWを導入しています。特に外国人利用客が多い新幹線の45駅や、観光列車「D&S列車」において接客ツールとして導入しています。

外国人観光客に対するスムーズな接客を可能にし誤った情報伝達を防ぐことができるとともに、従業員の外国語対応に対する不安やストレスを取り除く効果が期待できるとしています。

ili PROの導入事例

日本郵便総務省ではili PROを導入しており、行政においても導入されるほどの評価を集めていることが窺えます。

特によく使う文を登録するショートカット機能については実際にili PROを運用している日本郵便、総務省からも好評を得ています。

自社に合った翻訳機を導入してスピーディーな多言語対応を

インバウンド対策の一環として多言語対応は非常に有効な手段の1つです。

店舗を訪れた外国人客に対するスムーズな接客や正確な情報伝達など、顧客目線でのメリットがあることはもちろんですが、従業員にとっても外国語対応に対する自信の向上、不安やストレスの軽減などのメリットがあるため、音声翻訳機の導入はまさに一石二鳥といえるでしょう。

一口に音声翻訳機といえどさまざまな機種が発売されている現在、企業・店舗における翻訳機の導入にあたっては、それぞれの機種のメリット、デメリットを比較しつつ、どの機種を使うべきなのかをよく検討する必要があります。

自社・自店のニーズに合った音声翻訳機の導入により多言語対応に努めましょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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