【最新ランキング】中国人は神奈川を知らない!?都道府県の認知度、インバウンド市場別トップ10を公開

JTBが実施した『JTB訪日旅行重点15カ国調査2019』において、訪日外国人観光客を対象とした都道府県別の認知度ランキングが発表されました。

15か国において各400サンプルを集めた合計6,000人分のデータを元に作成したものです。本ランキングより、インバウンド市場別の都道府県の認知度や、インバウンド誘客促進に効果的な対策について解説します。


訪日外国人観光客の都道府県別・認知度ランキング

▲JTB INBOUND SOLUTiON:「訪日外国人の都道府県別・認知度ランキング2019」より引用

上位には日本の玄関口である東京と大阪がランクインしたほか、北海道や京都、沖縄といった人気の観光地も見受けられる結果となりました。7位の千葉は、成田空港への認知度の高さが1つの要因と言えるでしょう。

一方で、1位の東京と最下位の福井・三重・愛媛との間には35.6ポイントの開きがあり、依然としてインバウンド誘客おける地域間格差が伺えるでしょう。

ゴールデンルート人気は健在も、東海地方はトップ10選外

東京と関西を結ぶインバウンドに人気の観光ルート・ゴールデンルート沿いや周辺の県がトップ20以内にランクインしており、依然としてゴールデンルートの需要の高さがうかがえます。一方で、東海地方は広島や九州、福島に追い抜かれるなど、その地の利を生かし切れていないことも考えられます。

インバウンド市場の重点市場でありリピーターが多いアジア圏から近く、LCCや直行便の就航などから注目されている九州や、東京や大阪からアクセスの良い都市の認知度が高くなっているようです。

しかし、埼玉や茨城・群馬・栃木の北関東は25位以下となっており、東海地方と同じく東京からのアクセスの良さを活かしきれていないと言えるでしょう。

市場別の都道府県認知度トップ10、東京・大阪・京都・北海道強し


▲JTB INBOUND SOLUTiON:「訪日外国人の都道府県別・認知度ランキング2019」より引用

調査では都道府県ごとの認知度について、「東アジア:台湾・韓国・中国・香港」「東南アジア:タイ・ベトナム・シンガポール・マレーシア・インドネシア・フィリピン」「欧米豪:アメリカ・オーストラリア・イギリス・フランス・ドイツ」の3市場に分けてランキングも発表しています。

リピーターの多いアジア市場は地方にも注目

インバウンドの中でも特にリピーターが多い東アジア市場は、東京や京都・大阪などの主要観光地だけでなく、北海道も認知度が高く、80%以上という結果になりました。インバウンドの巨大市場・中国からの訪日客の間では、北海道でのウィンタースポーツ人気が高まっていることも要因の1つと言えるでしょう。さらに、地理的な近さやLCCなどの直行便就航による利便性の高さから、九州の各県も認知度はそれぞれ40%以上である点が特徴的です。

LCCの就航やビザの要件緩和により、インバウンド誘客が加速している東南アジア市場も、各都道府県の認知度が高い傾向にあります。自国では見られない雪景色を求めて訪れるケースが多い北海道から九州・沖縄まで、全ての都道府県で30%以上の認知度があり、幅広く認知が高まっていると考えられます。

4,300以上のYouTubeチャンネルに対するマネジメントなどを提供するUUUM株式会社は、アジア圏のインフルエンサーを活用した、インバウンド誘客プロモーションサービスを提供しています。

アジア圏のインフルエンサーをマネジメントする会社と提携しているため、世界中10億人以上にリーチできる海外インフルエンサーを起用し、これまでも「西武鉄道 秩父観光プロモーション」や「熊本県 くまモンとお茶会ライブ配信企画」などのユニークなプロモーションに取り組んでいます。

西武鉄道の例では、instagramのいいね数が15万件以上、コメント数も300以上と、海外における認知拡大が実現でき、今後もさらなる日本の地域の魅力発信が期待されます。

ゴールデンルートの認知度が高まる欧米豪市場

欧米豪市場は、他の市場と比べると東京だけ突出した認知度という特徴があります。また続いて京都と大阪も40%台と、認知度の高いエリアはゴールデンルートに集中していることが明らかになりました。

全体的に各都道府県の認知度は低い傾向にあり、17の県で20%を下回りる結果となったと言い、同市場においては定番観光地以外の認知拡大が課題と言えるでしょう。

2018年より観光庁と日本政府観光局はインバウンドの欧米豪市場の誘客強化に向けて、「Enjoy my Japanグローバルキャンペーン」を実施しています。

対象国はドイツ・英国・フランス・米国・カナダ・豪州の6か国で、日本各地でさまざまなアクティビティを楽しむ様子をまとめたコンセプトムービーを作成し、YouTubeやSNS、現地テレビで発信するなど、大規模なプロモーションが特徴です。

キャンペーンの公式サイトでは、閲覧者の興味関心に応じた100万通り以上もの「パーソナライズドムービー」を提供しているほか、サイト上でのバーチャルツアーを通じ、日本の多様な魅力を発信しています。

ターゲット市場の傾向を踏まえ、認知の獲得を

調査結果からは、訪日客の都道府県別の認知度について、インバウンド市場別に大きく傾向が異なり、地域間格差が依然として大きいという特徴がわかりました。

また地域別の訪日外国人観光客の行動プロセスを見てみると、認知度が高いほど「訪問経験」や「再訪意向」も高い傾向にあることが改めて明らかになっています。インバウンド市場別にターゲットを絞り、メディアやインフルエンサーを活用したプロモーションも活発です。

今後もインバウンド誘客におけるターゲット市場を明確にした上で、認知度を高めることが、誘客の促進やリピーター獲得への第一歩となるでしょう。


<参照>

・JTB INBOUND SOLUTION:訪日外国人の都道府県別・認知度ランキング2019

観光庁Enjoy my Japanグローバルキャンペーンを始動!〜2020年に向けて、新たな「楽しい国 日本」の魅力を発信〜

・UUUM株式会社:"海外インフルエンサー×訪日旅行"外国人観光客集客プロモーション

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!