訪日ラボ編集部が、中国現地ニュースから注目のトピックを紹介します。
先週の記事
【週刊】中国ニュース5選:”おひとり様時代”と”コスメ”
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
1. ダブルイレブン(双11)までカウントダウン!配送料値上げの影響は?
![▲[ZTOのコーポレートカラーはブルー]网易科技 2019年10月11日 ▲[ZTOのコーポレートカラーはブルー]网易科技 2019年10月11日](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/4844/main_4e2407bf53c1068d862fe9b7060ecc90.png?auto=format)
中国インターネット企業大手のアリババが始めたインターネットショッピングの大セールである(双11)は、”独身の日”11月11日をメインに数日間開催されます。このイベントはすでに国民的イベントとなっており、この日は老若男女問わず、ECサイトに釘付けになっています。
こうした中で今年の売れ行きに影を落とすのが、中国大手輸送会社の「ZTO EXPRESS」による送料の値上げ発表です。人件費の上昇や各種経費の負担増加などを受けてこうした決定に至ったようです。
双十一は普段よりも品物が安くなる日ですが、この送料の値上げによって、消費者の買い控えなどが起きることも考えられます。恒例行事になりつつある売上げ記録の更新にストップがかかるのか、あるいはこうしたサービスの値上げなど中国の消費熱には関係ないのか、注目が集まります。
2. 中国スキンケア事情
キーワード:中国の地域、スキンケア、美容、メイク
![▲[中国の地域別の気候特徴]:ELLE官方账号2019年10月13日 ▲[中国の地域別の気候特徴]:ELLE官方账号2019年10月13日](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/4845/main_35a85edf8db1cb135d57c0e2f0f0c34b93584baa.png?auto=format)
中国は非常に国土が大きく地域による気温差が非常に激しいです。北京などの中国北方の都市はすでに秋に入り、日によってはもうすぐ冬です。しかし、上海を始めとした南方では依然として夏が続きます。そのためスキンケアのニーズは北京と上海で大きく異なります。
北方では南方よりもさらに空気が乾燥し、セントラルヒーターの影響によるPM2.5などの汚染物質の影響をうけるため南方とはまた別のケアが必要になってきます。室内には加湿器を設置する場合も多く、皮膚から水分を逃さないような工夫に余念がありません。中国のウェブニュースではハイブランドのフェイシャルパックがおすすめされています。
南方では日焼け止めや紫外線予防などのスキンケアと潤いを重視していると言われています。また秋は一日の中で気温差が激しく肌へのダメージも大きいとして、一層のケアの必要性を感じる人も少なくないようです。保湿効果の高い化粧水などにニーズがあり、また最近はスプレータイプの製品にも関心が高まっています。
3. 国慶節、デリバリーサービスで人気「ローカルフード」
キーワード:デリバリーサービス、ローカルフード
![▲[中国のローカルフード]:イメージ ▲[中国のローカルフード]:イメージ](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/4851/main_cloris-ying-bO4sUQrlkxE-unsplash.jpg?auto=format)
国慶節の連休期間、ホテルに宿泊し出前サービスを利用する人が増加したそうです。
注文されたものには中国各地の王道のファストフードが多くなっていました。武漢式のジャジャメンや、西安の中華バーガー、雲南のライスヌードル、上海の小籠包などが人気を集めました。
日本を観光する中国人の中でも、日本のローカルフードへの需要は小さくないでしょう。訪日旅行中で利用するアプリを通じた訴求や、食文化の違いやその歴史の見せ方などを工夫することで大きなヒットを生み出すかもしれません。
日本食は食べなれないという理由で、訪日旅行中も中華料理を食べる訪日中国人も少なくないと言います。こうした不満を解消できる食品の条件にヒット商品のヒントが隠れているのではないでしょうか。
4. ファーウェイ完全オリジナルOS「鴻蒙」(HarmonyOS)搭載スマホがデビュー?
キーワード:スマホ、ファーウェイ、SNS、旅マエ、旅ナカ、旅アト
![▲[ファーウェイの店舗]:2019年撮影 ▲[ファーウェイの店舗]:2019年撮影](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/4852/main_huawei__2_.png?auto=format)
米中の政治的対立は、両国のスマホ関連産業に影響を与えています。ファーウェイの最新スマートフォンでは、Googleのサービスが利用できないことが先月明らかになりました。
その影響から脱するためにファーウェイは独自のOS「鴻蒙」の開発を進めており、今年の秋にはその独自OSを搭載したスマートフォン(スマホ)がデビューする予定と以前から言われていました。今週17日に発表される新商品はそのOSを搭載した初の機種になるのではないかとのうわさがささやかれています。
ただし、この機種ではまだ新OSの採用が見送られている可能性が高いという見方も伝えられています。また、9月の記者会見でファーウェイは来年3月に発表される「P40」への搭載を示唆するコメントを残しています。
ファーウェイの完全オリジナルOS「鴻蒙」(HarmonyOS)は、中国のインターネット事情をより複雑にさせる可能性もあります。訪日中国人の情報収集にスマホは欠かせないツールです。中国人向けのマーケティング施策に対する鴻蒙(HarmonyOS)の影響についても注意を払うべきでしょう。
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5. ”美脚”こだわる中国女性、今度はフットバスに注目
キーワード:リラクゼーション、美容
昨今、中国でも日本式のスーパー銭湯が開業されています。日本のように熱いお湯に満たされた湯舟につかる「楽しみ」が認知されつつあります。
しかし広大な中国では、まだまだ一般的な娯楽とは言いがたいのが現状です。中国の住宅事情では、自宅での浴槽の普及は難しいとも考えられます。
こうした中、中国ではシャワーかフットバスが市民権を得ています。熱いお湯でタオルを濡らし体をふいたり、洗面台にお湯をためそこで足をよく洗ったりという形で衛生管理をする人も少なくありません。
中国でのフットバスは、リラックス効果や冷え性による不快感の解消、足のむくみとりなどを期待して利用されているようです。中国人女性はコーディネイトやメイク等で体形や皮膚のコンプレックスを隠すよりも、抜本的な解決策を求める場合も少なくなく、こうしたニーズにも合致したアイテムと言えるでしょう。
日本製のフットバスのカタログなどを宿泊施設に設置し、実際に体験できるようなサービスは好評を博すかもしれません。
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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