来場者の半分が外国人「チームラボボーダレス」驚異のインバウンド人気を実現した”3つのポイント”

公開日:2019年11月01日

MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless(以下「チームラボボーダレス」と表記)は、2018年6月の開館から一年で世界最大級規模の年間観客動員数を達成しました。

実はチームラボボーダレスの来場の約半数は外国人です。また、米TIME誌が選ぶ「世界で最も素晴らしい場所」2019年度版にも選ばれています。

今回は、驚異のインバウンド人気を実現している「チームラボボーダレス」から、インバウンドビジネスのポイントを考えてみます。


開館から1年で世界最大級規模の年間観客動員数を達成

森ビルとチームラボが共同で運営する「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」は、10,000平方メートルという圧倒的な巨大空間で「ボーダレス」のコンセプトのもと、ここでしか得られない『他者と共に創る体験』『身体をつかった能動的な体験』を提供しています。

来館者に驚きと感動を与え続け、オープン一周年の今年6月の時点で、世界160ヵ国以上から約230万人の動員を達成しました。

また、米TIME誌が選ぶ「世界で最も素晴らしい場所」2019年度版にも選ばれるなど、世界から注目されるスポットととなっています。

▲[MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderlessに並ぶ列には外国人の姿も]:プレスリリースより
▲[MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderlessに並ぶ列には外国人の姿も]:プレスリリースより

来場者の訪日外国人の割合、約50%

来館者の訪日外国人割合は約50%年間約230万人に占める訪日外国人割合は50%に達し、160 ヵ国以上におよぶ世界の国・地域から多くの人々が訪問しています。

訪日外国人の国・地域別割合は、1位アメリカ、2位オーストラリア、3位中国、4位タイ、5位カナダ、6位イギリスと、近隣諸国だけでなく、遠方の国からの訪問者が多いことが特徴です。

主催社が実施したアンケート調査によると、来館した外国人のうち約50%がこの展示を観ることを目的に東京を訪れたことが明らかになっています。

▲[MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderlessの来場者の国・地域別割合]:プレスリリースより
▲[MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderlessの来場者の国・地域別割合]:プレスリリースより

お台場含む臨海エリアの活性化にも大きく貢献

「チームラボボーダレス」の誕生は、お台場を含む臨海エリアへの来訪者の大幅な増加にも貢献しています。

最寄り駅である新交通ゆりかもめ「青海」駅の乗降者数は前年比で約1.5倍、隣接する商業施設「ヴィーナスフォート」の入館者数は約1.2倍に上昇しました。

▲[最寄「青海」駅の乗降者数、隣接する商業施設「ヴィーナスフォート」の入館者数]:プレスリリース
▲[最寄「青海」駅の乗降者数、隣接する商業施設「ヴィーナスフォート」の入館者数]:プレスリリースより

インバウンド動員で成功をおさめたプロモーション施策、3つのポイント

世界から注目されるを生み出した背景には、インバウンドプロモーション施策として3つのポイントが挙げられます。

1. プロモーション開始時期

チームラボボーダレスは、開業の約半年前からプロモーションを開始しています。

会場面積やプロジェクター台数といった引きのある情報と、先に完成した部分などの情報を動画を用いて発信し、圧倒的な規模感を実感させ、期待感を創出することに成功しています。

2. 著名アーティストとのコラボなど、プロモーション方法にも工夫

施設のビジュアルや世界観は、オープンにできるタイミングで海外メディアを通じて情報が見込み顧客に届くような取り組みをしています。

ミュージックビデオの撮影や有名フォトグラファーとコラボしたりするなど、「あの人も行っているあの場所」感や、販促っぽく見えないプロモーションを実施するなどの工夫をしています。

3. 多言語ホームページやチケッティングサービスの整備

公式サイトは8か国語の言語に対応し、チケットもサイト上でクレジットカード決済にて購入できるようになっています。

その結果、タビマエでチケットを買わせることにより、このコンテンツを目的として来日する客をつかむことに成功しています。

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まとめ

訪日ラボでは、実際にお台場のチームラボに足を運びました。来ていた外国人観光客に感想を求めたところ、以下のような声が聞かれました。

Instagramで知って、家族で見に来た。(20代女性・アメリカ国籍)

記念日の旅行を計画していた中、インターネットで情報に触れ、日本旅行を計画する後押しとなった(30代男性・カナダ国籍)
チケットは日本に来る前に個人で購入して来た(30代女性・中国国籍)

SNSも活用した海外への情報発信と、公式サイトの多言語化やネットを通じたチケット購入など環境整備が功を奏していることがわかります。

今回取り上げたチームラボボーダレスは、文化・アートという切り口の施設ですが、扱う領域が異なる施設や自治体であっても、そのプロモーション姿勢には参考となることがいくつもあります。

  • 発信していくコンテンツの魅力の追求
  • 対象国の選定とその国に合わせた情報発信
  • 取り込むうえでの受け入れ整備

チームラボボーダレスを、訪日観光客の視点で訪れていると、海外向けプロモーションや訪日観光客集客に役立つ多くのヒントが見つかるはずです。 

<参照>

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000046076.html

https://www.team-lab.com/news/borderless-planets

https://www.team-lab.com/news/borderless20190906

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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