【人気の冬季観光旅行地】日本がアジア一位に選出!キーワードは”家族×1週間以上”(2019年度アジア太平洋スノーブランド調査)

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

スノー・ホリデーシーズンが本格化する中、2019年度アジア太平洋スノーブランド調査で日本の「雪」がアジア圏で首位となりました。

2019年度アジア太平洋スノーブランド調査を元に、ウィンターシーズンのインバウンド誘致について解説します。

関連記事
スキーにはまる中国人「爆買い」の次は「爆滑り」
この先の中国はスキー&”爆学”


インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)

2019年度アジア太平洋スノーブランド調査の結果

旅行会社クラブメッドが実施した「2019年度アジア太平洋スノーブランド調査」で、ウィンターバカンスに来る旅行者はアジア太平洋地域で1億5,100万人規模にまで達しました。

そのなかで、最も人気のある冬季観光旅行地として日本が1位に選ばれました。この調査から見えるスノー・ホリデーを楽しむ旅行者の傾向を見てみましょう。

ウィンターバカンス旅行者の属性

今回のクラブメッドの調査の結果、ウィンターバカンス旅行者の68%がミレニアル世代(現在25歳から38歳)で、全体旅行者の92%は子連れで旅行をしていることがわかりました。

冬季の観光は、スポーツ器具や施設、服装、移動手段など、夏季の旅行よりも費用が掛かることが多く、冬季の旅行者は富裕層で家族との時間が最優先と考える層が多いと考えられます。

ウィンターバカンス旅行者の傾向

スノー・ホリデー旅行者は、少なくとも1週間は旅行先に滞在したいと考えていることもわかりました。全体の75%の旅行者は、スキーやスノーボードなどのウインタースポーツだけでなく、食事やスノー以外のアクティビティも体験したいと思っており、その土地特有の文化や伝統大検など、家族で楽しめるコンテンツを好む傾向があります。

ウィンターバカンス旅行者が求める旅行とは?

ウィンターバカンスを楽しむ旅行者は、上記のとおり家族とともに休暇を楽しむことを重視しています。移動と宿泊だけでなく、滞在先でのアクティビティなども、楽しめ、便利で、経済的にも負担の少ないものを求めています。

こうしたニーズを満たすため、宿やアクティビティを個別で手配するよりも全てがパッケージになっているオールインクルーシブな旅行が人気となっているそうです。

日本のウィンターリゾートの取り組み

見事アジアで1位に輝いた日本のウィンターリゾートはどのような取り組みをしているのでしょうか。

1. ニセコ

ニセコはもともと海外からの旅行客の口コミでその人気が広がっていきました。その後、様々な施設が海外の資本に買収され、インバウンド客が過ごしやすい環境が整えられています。これによりさらにインバウンド客が増えるという相乗効果でその人気が高まっています。

知名度の向上にともない、中・上級者だけでなくスキー未経験や初心者も増えているそうです。こうした流れを受けて、各スキーリゾートではスキーレッスンの開催にも注力するようになりました。需要の変化を見逃さず、市場の確保に成功している事例といえるでしょう。

2. 湯沢

JR東日本グループや運営するガーラ湯沢は、世界で唯一の「新幹線の駅が直結しているスキーリゾート」です。東京からの日帰りでも気軽にスノー体験ができ、時間はないがスノースポーツを楽しみたい人や、まずは少しだけ体験したい層の受け皿になっていることが考えられます。多言語でのスキーレッスンも提供するなど、インバウンドに力を入れています。

3. ルスツ

ルスツでは3つの山からなる全37コースでスキーやスノーボードが楽しめます。先の2つの事例同様、スキーレッスンを開催しています。ピーク時には、インバウンド向けのインストラクターを日本人向けインストラクターの2倍の数で対応し、訪日外国人に不便がないように努めています。

スキーシーズンだけでなく夏も自然環境を味わえるプランを提供しています。四季を問わず旅行者が楽しめるリゾート施設として、国内外の旅行者から人気を博しています。

今後もアジア1位で居続けるために必要な取り組みは?

すでに、世界から高い評価をされている日本のウィンターリゾートですが、今後もトップの座を守っていくためにどんなことが必要なのでしょうか。

人材の確保と育成

ルスツがインストラクターに力を入れているように、今後も、海外からのお客様に対応できる人材の確保と育成が重要になってきます。

日本人のスキー人口は減少傾向にありますが、アジア全体を見てみると、2018年の平昌五輪ののち2022年には北京冬季五輪が予定されています。こうしたイベントにより、アジアでは今後ウインタースポーツ市場がますます盛り上がると考えられます。

家族と一緒に日本でスノー・ホリデーを過ごすために多くの人が来日するでしょう。日本人だけでなく、外国人インストラクターや幅広い年齢層・レベルに合わせた対応が今後ますます必要になってきます。

そのリゾート独自の魅力を磨く

クラブメッドの調査結果にもあるように、多くのスノー・ホリデー旅行者は、スキーやスノーボードだけではなくその地域ならではの食事やアクティビティも一緒に楽しみたいと思っています。リゾートの施設整備だけに注目するのではなく、リゾートや近隣の町を含めた地域全体で観光の魅力を高めていく必要があるでしょう。

日本らしさを体験できる機会の提供

何よりも、日本だからこそ提供できる体験が必要です。食事はもちろん、温泉や文化体験などがあるからこそ、スノーリゾートとしての価値をさらに高めることができます。冬季だけでなく、スキーシーズン以外の期間にも対応するためにも、観光コンテンツの充実も大切なポイントとなっています。

家族で楽しめるオールインクルーシブな旅が人気のカギ

クラブメッドの調査からもわかるように、ウィンターバカンスを楽しむ人々は、家族での時間を大切に過ごすためにやってきます。子供から大人まで楽しめるスキーリゾート、日本ならではの食事や文化が体験できるアクティビティ、家族で快適に過ごせる宿泊施設と移動手段が求められています。

経済的で便利なオールインクルーシブなパッケージツアーの需要は今後もますます高まると考えられるでしょう。旅行者の需要を正確につかみ、消費の拡大と満足度の向上の両方を実現するサービスが今、求められています。

訪日ラボ セミナー紹介&最新版インバウンド情報まとめ

【初心者向け&学び直しに】インバウンドの最新情報を見逃さない!統計データの見方&情報収集のコツ


インバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が登壇する、「インバウンドの最新情報を見逃さない!統計データの見方&情報収集のコツ」と題したセミナーを開催します。

新しくインバウンド事業の担当になった方や、改めてインバウンドについて学び直したいという方におすすめ!ランチタイムの30分間で、サクッと学べるセミナーとなっております。

<本セミナーのポイント>

  • インバウンドのトレンド把握に役立つデータや情報がわかる!
  • インバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」を運営する副編集長 石橋が登壇!
  • ランチタイムの30分間でサクッと学べる!

詳しくはこちらをご覧ください。
【初心者向け&学び直しに】インバウンドの最新情報を見逃さない!統計データの見方&情報収集のコツ

【インバウンド情報まとめ 2024年4月】3月訪日外国人数「300万人」突破 他


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年4月版レポートから、3月〜4月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。
3月訪日外国人数「300万人」突破 / 2月の世界航空需要、コロナ前から完全回復【インバウンド情報まとめ 2024年4月】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる4月から観光・インバウンドに関わる仕事に就いたり、関連部署へ異動となり、知識のインプットに追われていませんか? また、より一層事業を推進するために必要な学び直しの機会を設ける担当者も増えてきております。
このセミナーでは、
新担当になって、インバウンドの何から始めたらいいか分からない
インバウンド推進が本格化し、改めて情報やノウハウを学び直したい
そもそもインバウンドに興味があるが、情報を収集できていない
方にとって必要な基礎情報と、知っておきたい新情報をお届けする機会となっております!
詳しくはこちらをご覧ください。
→4月までに学んでおきたい!【基礎から始めるインバウンド対策】 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに