オリンピックのルール | 新競技・卓球&マラソン&ゴルフの”おもしろルール”ほかオリンピックを楽しむポイントをおさらい

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※新型コロナウイルスのパンデミックを受け、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは1年程度の延期が決定しました。詳細な日程、選考基準などは、公式情報が発表され次第、順次更新します。

東京オリンピック2020では過去最多の33競技・339種目が採用されました。競技の採用に当たっては世界的な普及度も必須条件となってはいますが、多岐にわたる競技のルールを把握している人は少ないのではないでしょうか。

特に初採用の競技については、何をするスポーツかイメージを持っていても、競技のルールとなると広く知られていないのが現状です。ここでは、初採用競技のルール概要および既存競技の面白ルールについて解説します。


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新競技

東京オリンピック2020では5つの競技が新競技として採用されました。そのうち野球・ソフトボールはかつて正式種目だったものが復活し、空手・スケートボード・スポーツクライミング・サーフィンは初めての採用です。注目の高まる初採用4競技について、ルールを簡単に紹介します。

空手

東京オリンピック2020では、組手(寸止め)と型の種目が採用されました。

  • 組手競技:2名の選手が技を応酬します。技のポイントが加点され、試合終了時に多くのポイントを得ること8ポイント差をつけることが勝利の条件です。今回採用された寸止め競技では、攻撃部位に当たる寸前・または軽度の接触で技をコントロールすることが求められるほか、投げ技も認められています。禁止部位へ攻撃したり相手を負傷させた場合には罰則が与えられます。また、10セカンドルールにより10秒間立ち上がれない場合は棄権扱いとなります。
  • 型競技:定められた型の中から選択して仮想の敵に対して選手1名で演武します。突き・蹴りの力強さや正確さなどの技術や型の意味の理解度などが総合的に採点されます。トーナメントの場合、1回戦から決勝戦まで全て異なる形を演武しなければなりません。

スケートボード

スケートボードでは一枚の板に車輪のついたボードを用い、様々な技(トリック)を披露して点数を競います。トリックの難度に応じた点数に加え、滑りの質やジャンプの高さ、コースの攻略の仕方なども採点対象です。オリンピックで採用されたのはパーク(PARK)とストリート(STREET)の2種目です。

  • パーク: すり鉢状のボウルやウォールを組み合わせた複雑な形のコースで、45秒間の持ち時間内に一人ずつ自由に滑り得点を競います。3回の試技が認められており、その中の最高得点で勝敗が決まります。
  • ストリート:障害物や手すりが配置された四角いコースで競技します。45秒間の持ち時間で自由に滑るRUN方式、コース内から一つ選んだ障害物を利用したトリックで技を競うBEST TRICK方式の二つの方式で滑り、合計得点を競います。

スポーツクライミング

支点(ホールド)を配した人工壁を素手で登る競技です。オリンピックでは一人の選手がボルダリング・リード・スピードの3種目全てを戦い、総合得点を競います

  • ボルダリング: 高さ4mの壁に複数のコースが設定され、時間内に登りきれた数を競います。制限時間内であれば落下してもやり直しが可能です。完登数が同じの場合は、トライ数の少ない選手が優先されます。
  • リード: 制限時間内に高さ15m以上の壁に設けられた初見のルートでどこまで登れるかを競います。ホールドにロープをかけて安全確保しながら登り、落下または時間切れした時点の高さが記録となります。最後のホールドにロープをかけると完登と扱われます。
  • スピード:あらかじめ周知されたルートが配された高さ15mの壁を登るスピードを競います。安全確保はされているので、純粋に登る速さを競います。

サーフィン

サーフボードと呼ばれる板で、海を舞台に自然の波を乗りこなすライディングの点数を競います。サーフボードには大きさごとに種類がありますが、オリンピック競技にはショートボード(170cm~190cm)が採用されました。

4人同時に競技しますが、1つの波に乗れるのは一人だけです。崩れる寸前に波の頂上に最も近い選手が波に乗る権利を得ます。ライディングの妨害にはペナルティが与えられます。波の質、技の難度やタイミング、オリジナリティなどを複数の審判が採点します。

海の状態にもよりますが競技時間は20~25分程度で、一人あたり10回ほどライディングできます。時間内に獲得した得点の中から、2本の高得点を合計する2ウェーブ制が採用されます。

ユニークなルール

既存競技のなかでもメジャーな卓球、マラソン、ゴルフですが、これらの競技にも広く知られていないユニークなルールが定められています。ルールが成立するまでのいきさつにも競技の歴史が反映されており、興味深いものがあります。

卓球

卓球では試合中、定められたタイミングで短時間のタオルタイムが認められています。両競技者の点数の合計が6の倍数の時と最終ゲームのチェンジエンド時に限り、タオルをとって汗をぬぐっても良いというルールです。

もともとはいつでも汗をぬぐっても良いことになっていましたが、一部の選手が目的外でタオルタイムを利用し試合の進行に支障が出るなどしたため、このように規定されました。

マラソン

オリンピックのマラソンは42.195kmのフルマラソンを走る長丁場です。国際陸上連盟の規則に定めにより、5キロごとに給水所がおかれます。スペシャルドリンクと呼ばれ、給水の中身は選手や所属チームが好きな飲み物を用意します。

なお、同じく長距離を走る箱根駅伝では「富士山麓のおいしい天然水」に全大学で統一されています。比較するとマラソンの給水には厳しい規制はなく、選手の大きな力になっています。

ゴルフ

ゴルフではコース内に存在する自然物をルースインペディメントと呼びます。木の枝や落ち葉などを指しますが、明らかに持ち込まれたものであるバナナなどの果物の皮も”自然物”であるためルースインペディメントであると扱われます。

プレイの障害になる場合、ハザード外やバンカー内であれば取り除いてもノーペナルティです。ただし、取り除く際にボールを動かしてしまうとペナルティとなります。

東京オリンピック2020のポイントをおさらい

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大会概要

東京オリンピック2020は、2020年2020年7月24日(金)~8月9日(日)の17日間におよぶ世界最大のスポーツの祭典です。

IOCの定める競技上限数が撤廃されたことにより、史上最多の33競技・339種目が行われることからも注目を浴びています。

会場は、東京を中心とした42か所にのぼります。2019年11月の完成に向け整備中のオリンピックスタジアム(新国立競技場)がメインスタジアムとなり、開会式・閉会式や陸上競技・サッカーといった花形競技が予定されています。

経済効果

東京オリンピック2020がもたらす経済効果は30兆円を超えると東京都により試算されています。

大会運営による直接的効果よりも、訪日観光客の増加、消費活発化や雇用の拡大、また関連施設などの整備によるレガシー効果が圧倒的に大きいと考えられています。経済効果は東京都だけでなく全国に及びます。

また、のべ約1500万人もの観光客が東京を訪れると予想され、既存の宿泊施設だけでは宿泊需要を満たせない可能性が指摘されています。

それに伴い地方の民泊利用者の増加が見込まれ、地方経済の起爆剤としての役割も期待されます。

オリンピック後の日本

政府は、2030年までに訪日外国人数6000万人を目標に掲げ、達成に向けて様々な施策をすすめています。

過去のオリンピック開催国でも、開催後にインバウンド数が増加しているというデータも示されており、特に広報面においてはオリンピック主催国として世界から注目を浴びる中で通常時よりも大きな効果が見込まれています。

政府は少なくとも2030年まではインバウンド対策の支援を継続する方針です。

オリンピック自体がPRになるという考え方のもと、オリンピックを利用して日本の魅力を発信すると同時に、国内においても多言語化をはじめとしたインバウンド対応や地域力を充実させていくことがカギとなります。

ルールを知って楽しく観戦!

この記事では初採用の空手・スケートボード・スポーツクライミング・サーフィンの基本ルールと、既存競技のユニークなルールを紹介しました。それぞれの競技には歴史に根差したルールが規定されています。

今回は一部の競技について取り上げていますが、オリンピックでは33競技・339種目と多彩なスポーツがプレイされます。今まで馴染みの薄かった競技について詳しく知る機会であることもオリンピックの魅力の一つでしょう。

東京オリンピック2020では、スポーツという共通言語を介して世界中の観客が一緒に盛り上がります。大会や各競技について把握しておくことで、訪日客との交流が深まるとともにおもてなしの質を向上させる効果も期待できるのではないでしょうか。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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