中国サッカー業界の「爆買い」とは?国内で人気のスポーツ5選・国内サッカー事情・インバウンド誘致に活かすアイデア

公開日:2019年11月21日

爆買い」のイメージの強い中国ですが、最近の中国人が欲しがるのは化粧品や不動産ですらなくなっているようです。

今、爆買いの最新トレンドは「サッカー選手」です。自国でのサッカーリーグに注力する中国では、人材の獲得にも余念がありません。

日本ではプロ、アマ問わず、サッカーは広く楽しまれているスポーツです。中国でのサッカー熱の高まりは、今後スポーツ観戦目的の訪日中国人の増加につながるかもしれません。

この記事では中国のスポーツ動向、特にサッカー業界の最新事情と、スポーツがもたらすインバウンド誘致への影響について解説します。

中国の人気スポーツ5選

オリンピックをはじめ、さまざまなスポーツイベントで存在感を示す中国では、どのような選手育成の方法を取っているのでしょうか。国が違えば国内で人気のあるスポーツも違います。中国で人気のスポーツを理解して、訪日旅行のフックとすることもできるでしょう。

まずは中国で人気のスポーツについて紹介します。

1. バスケットボール

中国でバスケットボールは卓球と同じくらいポピュラーなスポーツです。学校では放課後にバスケをする若者を見かけることも多くなっています。

中国では一般的に北方に身長の高い人が多いと言われています。こうした体格差で有利な地域では熱量もより一層高いかもしれません。

2. サッカー

中国にはサッカーリーグがあり、有名どころの外国人選手を呼び込むなど力を入れています。熱狂的なサッカーファンも少なくありません。

3. 卓球

オリンピックに限らず、中国といえば卓球というイメージがあります。中国ではメジャーなスポーツのひとつとなっています。

4. 体操

体操は卓球と同じく、中国で最も人気の種目です。オリンピックでメダルを取る回数も多く、オリンピック選手は中国全土で注目の的です。

5. バトミントン

休日に公園などでバトミントンを楽しむ中国人もいます。バスケットボールや卓球と同じく、日常で親しむスポーツです。

中国のスポーツ教育とは?

中国の学校では、体育の時間に球技などの運動をほとんどしないため、スポーツは外部のクラブチームなどで学校教育とは別に取り組むのが一般的です。

才能がある子であれば、学業よりも「早期体育専門訓練」と言われる科目が優先され、スポーツをする人でも基礎教育を大切にする日本とは異なる教育体制です。「早期体育専門訓練」とはオリンピックを目指す子どもの筋肉をつけ、試合の技を身に付けるための訓練であり、さらに競技中の集中力を養うための訓練なども行われます。

これらの訓練にかかる費用は国負担で、オリンピック選手を育成するために中国が力を入れる国家事業となっています。

中国のサッカー事情

以前から中国で人気の高いサッカーですが、近年の中国経済の急成長もあり、サッカー熱は急激に高まっています。

特に盛り上がりを見せるのが中国のスーパーリーグで、有名外国人選手を積極的に呼び込むなど大規模な「爆買い」に力を入れています。

ここでは、あまり知られていない、中国のサッカー事情について解説します。

外国人選手の帰化

中国のサッカー界は外国人選手の獲得に力を入れています。2019年8月時点で9人が帰化を申請しました。

こうした優秀な選手の確保により、2022年開催のワールドカップ出場を目指しています。2022年のワールドカップの試合では、中国の代表選手のほとんどが元外国人というメンバー構成になるかもしれません。

中国代表はこれまで中国になんらかのルーツを持つ外国人選手を招聘してきました。ところが2019年、中国チームは初めて中国にルーツを持たない選手を獲得します

フランスやドイツなどでは帰化選手というのは珍しくありません。中国のサッカー界でも今後、帰化した選手が続々登録されることも考えられます。今後の中国サッカーの動向が注目されることになるでしょう。

スーパーリーグの「爆買い」

昨今サッカー界で話題になっているのが、中国による「爆買い」です。中国のスーパーリーグ、日本でいうガンバ大阪や川崎フロンターレなどのサッカーチームは、超高額のサラリーを出して有名選手を獲得しています。

その額は上位選手で10億円以上と、移籍に力を入れる中国サッカー協会の姿勢がうかがえます。すでに中国移籍を決めた選手たちを紹介します。

ムサ・デンベレ選手

ベルギー代表のデンベレは、もともとFW選手でしたがMFにポジションが変わるなどし、主力として活躍する選手です。今回中国の広州富力といわれるチームに加入しましたが、それまではトッテナムで活躍していました。 

サンドロ・ワグナー選手

ワグナーはFWの選手でドイツ代表であり、最終的にバイエルンと呼ばれるチームで活躍していました。そこから中国のチームである天津泰達に移籍し、今後の活躍が期待される選手です。

マルアン・フェライニ選手

ベルギー代表のフェライニは、マンチェスター・ユナイテッドで活躍していたMFポジションの選手です。プレミアリーグで14試合に出場し、チャンピオンズリーグでも5試合に出場し1ゴールを記録するなど実力のある選手で、中国の山東魯能チームに移籍しました。

スポーツでインバウンド誘致

日本に興味のない外国人でも、スポーツの祭典が日本で開催されることをきっかけに日本を訪れ、日本を気に入ってリピーターになってくれる、などスポーツでのインバウンド誘致が注目を集め始めています。

スポーツで外国人観光客を呼び込むにあたって、知っておくべきことについて説明します。

スポーツツーリズム

スポーツツーリズムとは簡単に言えば、スポーツに関連した旅行や観光のことです。スポーツイベントを目的として現地に行くという新たな旅の魅力に着目することは、訪日外国人のさらなる誘致に繋がる可能性を秘めています。

スポーツの与える影響は大きく、選手や観客を含め、その競技にかかわるすべての人に一体感を生み出すことができます。そしてその感動や一体感は旅の満足度を上げることに繋がり、リピーターの定着をもたらすという展開が期待できます。

スポーツツーリズムには観光とは違った良さがあり、今後の取り組みを強化することで、インバウンド誘致の起爆剤となる可能性があります。

東京オリンピック2020

来年度に迫る東京オリンピックに向けて、日本のインバウンド誘致が加速しています。

最終的に2030年までに訪日観光客数を6000万人にするべく、政府は様々なビジョンを掲げています。ビザの緩和や免税制度の拡充などの施策により、外国人の受け入れ態勢は以前に比べて緩和していると言えるでしょう。

東京オリンピックの開催がインバウンド誘致の加速に影響しているのはもちろんですが、そのほかに世界的に見ても海外旅行がしやすい傾向にある点も注目したいところです。

アジア諸国の経済成長により海外旅行者が増えたことや、LCCの普及による航空券代の低下が、インバウンド旅客の増加をもたらしているのです。

東京オリンピックをきっかけに、日本は更なるインバウンドの拡充を目指しており、今後もインバウンド需要は増え続ける見込みです。

まとめ

中国はサッカーファンが多く、自国で開催されるサッカーリーグでは巨額の資金を投資し有名外国人選手を招集しています。今後、中国のサッカー熱の加速により、観光ついでに日本のサッカー観戦に訪れる中国人も増えてくる可能性があります。

東京オリンピックの開催も目前に控え、スポーツを通じてのインバウンド誘致がポイントとなるでしょう。また継続的にスポーツでのインバウンド誘致を成功させるには、地域に根付いたスポーツを訴求するといった、新たな取り組みがカギとなるでしょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!