【韓国の反応】日本でも爆売れ「反日種族主義」著者に暴行・脅迫…過激化する反応

公開日:2019年12月09日

今年8月に韓国内でベストセラーとなり話題になった、韓国内の反日感情を批判した「反日種族主義」が日本でも11月に発売されました

日本国内ではすでに発行部数が25万部を突破しており、再び話題となっています。かなり強烈な本であることから、韓国では著者らへの批判が激しさを増しているといいます。

本書の概要と、実際の韓国人の反応についてご紹介します。


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※日本語訳はすべて訪日ラボ編集部によるもの

韓国で話題になった「親日」本、強制徴用や従軍慰安婦を否定

「反日種族主義」は、ソウル大学名誉教授のイ・ヨンフン氏を中心とした6名による共著で、韓国社会の反日感情についてを批判・否定した本です。8月7日から13日まで韓国の書店・ネット通販の総合ランキングでは1位を獲得し、1万部売れればベストセラーと言われる韓国で、現在10万部以上の売り上げ部数を誇っています。

韓国で発売された7月は、日韓関係が特に緊迫した状況だったこともあり、たちまち話題となりました。

書籍には「強制徴用はなかった」「日本軍慰安婦は性奴隷ではなかった」などと書かれており、韓国人のなかにある「未発達な精神文化」の表れとして反日感情が存在すると主張します。そして、これを克服することで韓国がより発展すると説きます。

8月には著者の1人が「BSフジ プライムニュース」に出演し、「日本を絶対悪とみて、朝鮮を絶対善とする見方が反日種族主義」と説明しました。

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9月には著者による会見も

著書が話題になったことを受け、9月にはイ・ヨンフン氏がソウルの外信記者クラブで会見を開きました。

同会見では、「初等教育からなされる教育内容が間違ったことだと批判するのに重点を浮いている」「韓国人の歴史認識、その種族主義的特質、そのシャーマニズム的非科学性をそのままにしていては、この国の将来に大きな希望はない」と著書と変わらない主張をしました。

※シャーマニズム…神霊や祖先の霊を崇拝し、その存在やメッセージに従う原始宗教の一形態

加速する著者への批判

韓国国内発売当初から賛否両論があった本ですが、11月の日本語版の発売をきっかけに、著者に対する批判の声は再び高まることになりました。

韓国のハンギョレ新聞は「日本人が誤った歴史観を深め、歪曲された歴史観が日本社会に拡散する」として強く批判の意を示しています。

著者の1人であるイ・ウヨン氏は『週刊ポスト』(8月30日号)において、実際に自分が感じた身の危険について語っています。ツバを吐きかけられたことや、電話・メールでの脅迫が後を絶たないことに加え、研究所の前でのパフォーマンスや批判デモも続いているようです。

実際に韓国人はどう思っているのか?

このように批判が加速する韓国ですが、実際に民間人はどう考えているのでしょうか。

ここではTwitterとNAVERでの韓国人の反応をご紹介します。

Twitterの反応

訳 : 『反日種族主義』日本語版の発売が、韓国で出版される前から既に決定されていたそうだが、産経などの日本の極右言論、人事が大きく関与していたと。こんな現代版売国奴…これ以上の売国奴があるだろうか。

訳 : 日本の偽装活動家イ・ヨンフン著書『反日種族主義』の目的は、大韓民国の反日意志を曲げるため。(書籍の出版は)心理戦の一環だ。日本が大金をかけて養成した親日御用学者たちを前面にだして、大韓民国を歴史的に屈服させるために緻密に企画した秘密兵器であることは明らかだ。

訳 : こんな本がベストセラーだったなんて私が教養を積んでこなかったんだな

訳 : ソウル大学の教授採用基準が非常に気になった。日本の極右に利用されて宣伝される反日種族主義。警告をして刑務所にいくべき(お蔵入り)有毒廃棄物。

NAVERの反応

▲[NAVERのサイトに掲載された、同書籍の日本語版出版に関する記事]:編集部キャプチャ
▲[NAVERのサイトに掲載された、同書籍の日本語版出版に関する記事]:編集部キャプチャ

以下はNAVERにまとめられたOhmyNewsに寄せられたコメントです。

  • 돈이면 나라도 팔아먹을 놈들 일본이 뿌리는돈에 영혼도 팔아먹는 놈들도 많다. 돈만 챙겨라 영혼까진 팔지 말고

訳 : お金となれば国も売って食べていく奴ら、日本人が元々お金に魂を売って食べていく奴らが多い。お金だけにしろ魂まで売るんじゃなくて。

  • 21세기의 이완용인가..

訳 : 21世紀のイ・ワンヨンなのか…(イ・ワンヨンは韓日併合時代に日本から位を与えられた政治家で、韓国では「親日反民族行為者」として知られている。)

  • 토착왜구 이용훈 그만 조국인 일본으로 돌아가라 남의 땅에서 이간질 그만하고

訳 : 土着倭寇イ・ヨンフンやめろ、祖国の日本に帰れ、他の土地で(日本と韓国の)仲を引き裂くのはやめて

まとめ

記事にコメントを残すのは、否定的な意見を持つ人が多いようです。その指摘内容は、著者らが日本政府の回し者であるといったものや、日本政府がお金を出して出版にこぎ着けたと主張するものになっています。「反日種族主義」の内容の詳細に対する、目立つ指摘は確認できませんでした。

内容に対する指摘が見られないだけでなく、その批判の矛先は著者へ向いています。今後、イ・ヨンフン氏に対する批判行為がさらにエスカレートするようなことがあれば、氏の身の安全はもとより、韓国の民間で日本に対する好感を表明しづらいムードがより強まることが懸念されます。一冊の本の出版が日韓関係、観光経済にもたらす影響に、引き続き注意を払う必要があるでしょう。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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