台湾の英語教育がガチだった!ほぼ全員イングリッシュネーム持っているってホント?

公開日:2019年12月25日

2018年に約476万人もの人々が日本を訪れた台湾は親日国として知られ、日本語を話せる人も多いといいます。

また政府主導で語学にも力を入れており、英語を公用語の一つにする動きに加え、英語力を向上させ2030年を目標にバイリンガル国家を目指す方針のもと英語教育に予算を投じています。

台湾の公用語や中国語と台湾語の違い、実際のところ英語や日本語は台湾で通じるのかなど、言語の面からみる台湾人のインバウンド対応について解説します。

以下の記事では、訪日台湾人のあらゆるデータを紹介しています。

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台湾の歴史と言語の関係について

台湾は多くの多くの民族が流入し、古くから複数の言語が使われてきました。また、統治者の変化に伴って公用語も変化してきました。

現在でも家庭での言語と公用語の使い分けは珍しくありません。

以下では、台湾の歴史と言語の関係について紹介します。

台湾は多民族国家

アジア大陸の南東、沖縄諸島とフィリピン諸島の間に位置する台湾は、古くより交通の要所でありその頃からさまざまな民族が暮らしてきました。

現在の台湾人は大多数が漢民族、その他がマレー・ポリネシア系の原住民や東南アジア諸国や中国からの新移民によって構成されています。

原住民族がそれぞれの言語を使用していましたが、中世ごろから移住してきた漢民族の言語がルーツの台湾語(台湾閩南語)や客家語が使われるようになりました。

その後、公用語は日本統治時代には日本語、現在の公用語である中国語と移り変わってきました。

台湾の公用語は中国語

台湾の公用語は中国語です。中国国内の公用語である普通話(プートンファ)と基本的には変わりませんが、台湾の公用語は「国語」「華語」と称するのが一般的です。

しかし台湾語(台湾閩南語)も公用語と同じくらい多く使用されています。国語・台湾語はともに国民の8割以上に話され、日常生活では両方が使われています。

また、台湾語の文字は中国本土で使われる簡体字ではなく、複雑な「繁体字」です。

中国南東部の福建方言系列の言葉ですが、北京周辺の言語をベースにした中国の「普通話」とは別の言語といっていい程の違いがあります。

台湾の英語教育

最近では、若い人を中心に英語を話す台湾人も増えています。幼いころから英語を学習している場合が多く、英語クラスのある幼稚園も一般的です。

小学生のうちから英語は必修教科として教えられ、小学生以上になるとほとんどの子どもが英語塾に通います。

台湾の風習として、多くの人が外国名風のニックネーム(イングリッシュネーム)を持ちます。イングリッシュネームは広く使われ、初対面の自己紹介の際にも「私はマイクです」などと伝えることも珍しくありません。

さらに近年では、台湾政府の方針としても、英語と中国語の両方が通じるバイリンガル国家を目指し英語学習が支援されています。

国民全体の語学力を向上させることにより国際競争力を伸ばすことを狙いとしています。

台湾人に英語は通じるのか?

英語教育に非常に力を入れている台湾ですが、現地の人々は実際にどの程度の英語力を持っているのでしょうか。

また、観光地では日本語対応の場所も多いですが、一般の人にも日本語が通じるのでしょうか。台湾国内の語学の実際について解説します。

語学習得へのハードルが低い

前述したように、台湾では日常生活から複数の言語を使用しています。そのせいか、新しい言語を学ぶにあたっての心理的ハードルは日本人よりもかなり低い傾向にあります。

中国語の発音はLとRの発音が区別される点が英語と共通しており、心理的ハードルを下げていると言えるでしょう。

台湾人の外国語学習者は自分から積極的に話しかけて実践を積んでいく傾向があります。これはどのような言語を学ぶ上でもプラスになる気質です。

実際に台湾で英語は通じるのか

台湾の街には英語表記の案内や看板が多く見られますし、公共交通機関のアナウンスにも英語が含まれます。

しかし実践はというと、英語に対応しているホテルを除くと、その他の場所では英語が案外通じないケースもあります。

また地域ごとのばらつきもあります。観光地や都心部ではある程度英語が通じますが、地方に行くほど通じなくなる傾向にあります。

都市部でも屋台や個人商店では英語がわからない方の割合が高いですが、外国人にしても気負わず何かしらの言語で話そうとし、積極的にコミュニケーションを図ろうとするようです。

英語よりも日本語を話せる人の方が多い?

親日国としても知られる台湾では、日本語を第二外国語として学習する人も大勢います。

日本人旅行客が多く日本語スキルの需要が高いことに加え、若者の間で日本のアニメやゲームの人気が高いことも理由の一つです。

また台湾は1895年から1945年まで日本に統治されていた時代があり、当時は台湾人の子どもも日本語による学校教育を受けていました。

そのため、今でも一定以上の年齢の方には流暢な日本語を話せる人がいます。

台湾人へのインバウンド対策、4つのポイント

訪日台湾人は多く言語の対応をはじめ、台湾人観光客の傾向を知り彼らがスムーズに目当てのサービスを受けられる環境を構築することが大切です。

台湾における言語についての実情をふまえて、台湾人訪日客の受け入れに際するポイントについて解説します。

訪日台湾人観光客の特徴

親日家が多いことで知られる台湾は、中国に次いで世界で2番目に日本観光が盛んな地域です。訪日台湾人観光客はテレビ番組などから日本の最新情報を入手していることが多く、人気のエンターテイメントや話題の商品についてよく知っています。

1. 英語表記のみでは不十分

台湾では幼いころから英語教育が実施され、若い世代にある程度理解できる人が多い傾向にあります。

英語力の平均レベルは日本人と同じくらいではないかと推測されます。

若い人や観光業従事者には英語を話せる人も多いですが、英語が全く話せない人の割合もまだ高いのが実情のようです。

台湾人の受け入れを想定するならば、メニューや案内には英語だけでなく繁体字中国語や台湾語での表記もあると、円滑に意思疎通がはかれます。

2. リピーターが多い

訪日台湾人の80%以上がリピーターであり、2回目以降の訪日台湾人はよりディープで特別な経験を求める傾向があります。

訪問先の地域も東京や大阪といったいわゆるゴールデンルートだけではなく、郷土感あふれる地方都市も人気なようです。

3. ベジタリアンが多い

台湾では宗教上の理由からベジタリアンが多く、国民の10%以上にのぼります。

現地での菜食主義者向けの食事は台湾素食と呼ばれ、動物性の食品だけでなくたまねぎなどの一部の野菜も使用しません。

日本ではベジタリアンに対応するレストランはいまだ少なく、早期に対応すれば大きな差別化となるでしょう。

ベジタリアン対応メニューを開発するのが理想ですが、難しい場合はメニューに使用されている材料についてマークなどをつけて表示するなど、ベジタリアンが利用しやすいような工夫も有効です。

4. SNSでプロモーション

8割以上の人がSNSアカウントを保有する台湾市場には、SNSを用いたプロモーションが欠かせません。

関連する写真が多く閲覧できるSNSは行き先選定の参考情報にされ、投稿が旅行のきっかけにもなります。

また中国語を含めた多言語での発信は、台湾人誘客の助けとなるでしょう。

台湾人の言語の実情を把握してインバウンド対策に活かす

現在の台湾では日常的に公用語の中国語、台湾の言語である台湾語が使われています。その他にも台湾原住民の各言語や日本語を話す人もいます。そして、若い人を中心に英語を話せる人も増えてきました。

しかし、全体的な英語レベルとしては日本と同じぐらいの印象を受ける場合も多く、相手によっては簡単な英語でも通じないケースもあります。

近年は政府が英語学習を支援し、バイリンガル国家を目指す目標も掲げています。将来的には英語が公用語に加わるかもしれません。

しかし現時点で台湾人をターゲットとするならば、言語対応は英語表記だけでは不十分といえます。繁体字中国語や台湾語での表記を併用することが望ましいでしょう。

<参照>

日本政府観光局(JNTO):2018年 訪日外客数(総数)

(特非)アニマルライツセンター:日本と世界のヴィーガン率・ベジタリアン率

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!