年間400万人が訪れる島の宿「みやじま杜の宿」は防災対策も多言語対応で万全に!USENおもてなしキャスト導入事例を紹介

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

広島県廿日市(はつかいち)市宮島町にある厳島(通称:宮島)は、日本三景の「安芸の宮島」、「神様が宿る島」として人気の観光エリアです。

観光友好都市でもあるフランスのモン・サン=ミシェルを中心に多くの訪日外国人観光客に対し多言語対応が求められていますが、神様が宿る島ならではの課題もあるそうです。

広島県の西部に位置する宮島は、嚴島神社を中心に神様の宿る島として多くの訪日外国人観光客が訪れています。神様が宿るこの島は景観を守るためにも、看板などの多言語表示を工夫して訪日外国人の方々へいかに情報発信するかが課題になっています。

▲[[USENおもてなしキャストと、東洋観光株式会社 国民宿舎みやじま杜の宿 槇支配人]:USEN SOUND Lab.編集部撮影
▲[USENおもてなしキャストと、東洋観光株式会社 国民宿舎みやじま杜の宿 槇支配人]:USEN SOUND Lab.編集部撮影

東洋観光株式会社が運営をしている国民宿舎みやじま杜の宿は、廿日市市の指定管理施設として、USEN-NEXT GROUPの株式会社 USENが提供する外国語アナウンスアプリ「USENおもてなしキャスト アナウンスアプリ 防災」(以下、おもてなしキャスト)を導入しています。

訪日外国人観光客への対策を進める国民宿舎みやじま杜の宿の支配人に導入の経緯や導入後の感想についてインタビューしました。



【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

みやじま杜の宿

1962年開業の国民宿舎「宮島ロッジ」を前身として、1993年の全館リニューアルを機に現名称「国民宿舎みやじま杜の宿」に改称、2019年4月に廿日市市の指定管理者に選出されたことを機に多言語対応を進めています。

▲[国民宿舎 みやじま杜の宿]:USEN SOUND Lab.編集部提供
▲[国民宿舎 みやじま杜の宿外観]:USEN SOUND Lab.編集部提供

年間約400万人の観光客の来島があり、その中の8.8%が外国人と言われています。みやじま杜の宿だけでも年間2.2万人の宿泊者数があり、うち9%が外国人宿泊者になります。観光友好都市モン・サン=ミシェルのあるフランスを中心にスペインイタリアなどヨーロッパ圏の方が半分を占め中国韓国の方々よりも多い状況です。

宮島は神様への礼を重んじており、景観を損ねやすい多言語の看板や、遅い時間までお店が営業することは好まれません。神社が閉まる17時以降は神様が会議をされる時間と言われており、騒がしくすることは控える風習があります。

そのためほとんどのお店は17時で閉店してしまうため、多くの宿泊者は屋外ではなくお部屋で過ごすことになります。

宿泊施設としての課題

廿日市市の指定を受け、入口に指定避難所の看板や館内にはいろいろな掲示物を設置していますが、英語表記も少なくインバウンドの方々に気付いていただけないのが現状です。

そのため会話で対応できるようにベトナム出身の従業員を中心に数名雇用しています。ただし、夜間など時間帯によっては外国人スタッフが勤務していないことも多く、有事の際にお部屋で過ごされているお客様へ外国語で情報をお伝えする方法に課題を感じていました。

外国語放送(外国語アナウンス)アプリ導入の経緯

廿日市市の指定を受け、春先から、有事の際に宿泊されているお客様へ災害時の情報を効率的に伝える方法や英語が話せるスタッフが不在の時にでも外国語で伝える方法を検討していました。

▲[アプリ導入に際して、まず心を惹かれたのはアナウンス内容だったという]:USEN SOUND Lab.編集部撮影
▲[アプリ導入に際して、まず心を惹かれたのはアナウンス内容だったという]:USEN SOUND Lab.編集部撮影

既存の放送設備を利用して音声で伝えることができる「おもてなしキャスト」の提案を受けた際に、標準搭載された外国語も含めたアナウンスの内容がすぐに使えるのではないかと感じ導入を進めました。

特に宮島台風によるフェリーの運航が変更になったり、島内は道が細く救急車、消防車も余裕がないため、とっさの際にすぐに使えるアナウンスが最初から入っていることは重要だと思います。

導入のポイント、使ってみて良かった点

  1. 簡単な説明で外国人スタッフでも操作ができる
  2. 英語が話せるスタッフが不在の際にも外国語の放送ができる
  3. 英語だけ放送するなど放送する言語を選べる
  4. 停電など必要なアナウンスが標準で搭載されており、導入コストを抑えることができる
  5. 「地震」「火災」など項目別に表示され、分かりやすく選びやすい

今後追加してほしいフレーズや機能

▲[訪日外国人にとって快適な観光環境づくりについて、常に考えを巡らせていることがインタビューから伝わってきます]:USEN SOUND Lab.編集部撮影
▲[訪日外国人にとって快適な観光環境づくりについて、常に考えを巡らせていることがインタビューから伝わってきます]:USEN SOUND Lab.編集部撮影

悪天候や災害などによりフェリーが運休してお客様が足止めされる場合がありますが、その説明が伝わりづらいため、公共交通機関の運行状況やアクセス状況を伝えられると良いと思います。

また、近郊の交通機関だけではなく、その先の情報、例えば「台風がどこに向かっている」とか、「〇〇方面は災害が発生しているので行かれる方は注意してください」なども流せると施設利用者に喜ばれるのではないかと感じています。

機能ではありませんが、外国人スタッフが操作する場合もあり、難しい日本語が読めない場合があるため、アプリ内の表示言語を変更できると外国人スタッフが操作することもある施設では喜ばれると思います。

訓練での利用も予定

今月(2019年12月)訓練を予定しており、市の職員の方も来られるので、そこで多言語にも対応した訓練ができることは良かったと思っています。

休館日に行う大きな訓練でも同じように使うことを検討しています。年数回行われる訓練で使えるフレーズや、訓練に臨場感を出す緊急地震速報のチャイム音や地震をイメージする効果音などが追加されるとより使いやすくなると思います。


【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

株式会社 USEN

株式会社 USEN

60年近く音楽配信事業で日本最大のシェアを誇るUSEN。(USEN-NEXT GROUP)現在、業務店領域の総合サービス企業に挑戦し「資金調達・物件選定・事業計画立案」、「電力などのエネルギー・店舗インフラ」、「レジ・ネットワークなどの店舗ICT/IoT設備」など、既存の「音楽配信」に留まらないサービスを提供。施設や店舗のインバウンド対策に役立つ情報を発信していきます。

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに