「桜」「酒」でイギリス人の心を鷲掴み!日本の「春」が英国インバウンド市場誘致のキーポイント

イギリスは日本と同じ海に囲まれた島国であるため、イギリス人と日本人の気質が似ていると言われることがあります。

日本人と似ている点や違う点などを知ることだけでなく、国民性や文化、歴史について理解を深めることはインバウンド対策に非常に重要です。

この記事では、イギリス人の特徴、インバウンドを取り巻く環境、インバウンド対策について解説します。

イギリス人の内面的な特徴

まずは、イギリス人の国民性や特徴について紹介します。

プライドが高い

イギリスはイングランド、ウェールズ、北アイルランド、スコットランドの4つの地域から成っており、それぞれの地域で歴史や文化を大切にしています。

そのため、イギリスと一括りにして話すと、好まれないことが多くあります。

また国や言葉にも誇りを持っており、長い間世界情勢を牽引してきた大国だと自覚があるようです。

特に同じく英語を話すアメリカには対抗意識を持っている人が多い傾向で、アメリカ英語とイギリス英語の違いについてはこだわりを持っている人が少なくありません。

礼儀に厳しい

日本人は世界的に見ても礼儀を重んじる民族ですが、イギリス人も日本人と同等、またはそれ以上に礼儀に厳しい国民性です。

目上の人や初対面の人に敬意を払う言動を心がけることはもちろん、カジュアルなシーンにおいても礼儀正しくあるのが英国紳士です。

また英国紳士という言葉があるように、イギリス人の男性はお年寄りや女性に対する心遣いや思いやりにたけています。

お酒が好き

イギリスはパブの本場として知られ、ブリティッシュパブが有名です。

イギリスのパブやレストランでは、夜だけでなく昼間から飲酒をしている人が多いようです。

また、スポーツ観戦をしながら飲酒をすることは文化の1つとなっています。

イギリス人が好きなサッカーの試合がある日にはスポーツバーやパブリックビューイングなど、さまざまな場でビールやワインの瓶を持ったイギリス人を見かけるでしょう。

ロンドンCoco壱番屋に大行列!イギリス人が好きな日本食5選

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イギリス人のインバウンド状況

ラグビーワールドカップや東京オリンピックの開催によってイギリスからの訪日客も増加が見込まれていますが、イギリス人のインバウンド状況はどのようになっているのでしょうか。

以下では、イギリスからの訪日客についてのデータ、訪日イギリス人のインバウンド消費、旅行前の情報収集について解説します。

データからみる訪日イギリス人の現状

日本政府観光局(JNTO)が発表したデータによれば、2018年に日本を訪れたイギリス人は333,979人で、約73%が初めて日本を訪れる訪日客です。

平均滞在泊数は13.8泊で、7日以上の滞在者が89.5%とほぼ9割の訪日イギリス人が1週間以上滞在していることがわかります。

訪日イギリス人の内9割以上にあたる92.5%がツアーではなく個人旅行で日本を訪れています。

イギリスからの訪日客のピークは3月から4月および10月で、日本を訪れたイギリス人の内95.9%が東京を訪れています。

買い物の情報

日本政府観光局(JNTO)のデータをもとに作成された「訪日外国人消費動向調査」によれば訪日イギリス人の1人あたりの旅行支出は220,929円です。

45.6%にあたる100,692円は宿泊費に、25.4%にあたる56,050円は飲食費にあてられており、平均滞在日数が長いイギリス人の場合は、滞在中の宿泊費や飲食費が高額になる傾向にあります。

購入した商品についての内訳を見るとお菓子類が最も人気で、お菓子類の購入に平均6,032円を支出しています。

一方、日本で購入して満足している商品についてのアンケートでは衣類が上位となっています。

情報収集のツール

イギリス人が訪日旅行出発前の情報源として利用することが多いのは口コミサイトです。

特に世界最大級の口コミサイトであるトリップアドバイザーは、旅行先や観光地、宿泊施設、ツアーなど、旅行に関するさまざまな口コミが掲載されており、33.5%のイギリス人がトリップアドバイザーをはじめとする口コミサイトを参考にしたと回答しています。

また、役に立った旅行情報についてのランキングでは交通手段がトップとなっており、日本の交通手段はまだまだ外国人にとってわかりづらく改善が必要と言えるでしょう。

イギリスのSNS利用状況

2018年の訪日イギリス人数は前年比7.6%増の334,000人にのぼり、過去最高記録を更新しました。イギリス人向けのインバウンド対応の必要性が高まる一方で、インバウンド向けプロモーションの重要な場であるSNSについて、イギリスにおいてはどういったサービスが普及しているのかはあまり知られていません。この記事では、イギリスにおけるソーシャルメディアの利用状況やユーザー動向などについて解説します。 インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウン...

イギリス人への効果的なインバウンド施策

イギリス人の国民性やインバウンドを取り巻く環境については上記の通りですが、イギリス人向けのインバウンド対策にはどのようなものがあるでしょうか。

以下では、イギリス人向けのインバウンド対策として効果的な施策について解説します。

お酒を活用した施策

日本酒は外国人向けプロモーションにおいて有効な商品の1つであり、お酒好きな人が多いイギリス人には特に効果的と言えるでしょう。

お酒を活用したツーリズムにいちはやく注目した日本酒蔵ツーリズム推進協議会は、日本酒蔵ツーリズムを促進しており、白鶴酒造では、多言語対応した商品説明を付属したインバウンド向け商品の販売を開始しています。

人手不足の酒蔵がインバウンド客を満足させられるワケ:ニーズを見極め専門ガイド養成も

訪日外国人観光客が訪日旅行で体験したことの中で「日本食を食べること」が満足度第1位となるなど、インバウンドの日本食への関心の高まりはますます顕著となっており、訪日旅行の最大の目的になっています。今回は、各地域にある「日本酒」をコンテンツに訪日外国人観光客の地方誘客促進を目指す、日本酒蔵ツーリズム推進協議会の取り組みについて見ていきましょう。目次地酒を楽しみ地域の文化に触れる、日本酒ツーリズム日本酒蔵ツーリズム推進協議会が受け入れ体制の整備を支援「本場で楽しむ日本酒」を訪日旅行の目的にまとめ...

スポーツを活用した施策

スポーツは国籍を問わず人気のコンテンツであり、スポーツを活用したプロモーションもインバウンド対策として注目されています。

北海道のニセコエリアでは、スキーをはじめとしたウィンタースポーツを活かしたプロモーションに取り組み、人口2万人ほどの小さな町に年間30万人もの外国人が訪れる一大観光地となりました。

福島県、サイクリングツアー開催でインバウンドを誘客!地域の魅力を紹介

目次インバウンドは人や文化など地域の魅力を満喫インバウンドも楽しめる環境を整備インバウンドは人や文化など地域の魅力を満喫福島県は5月22日、白河市から会津若松市の鶴ヶ城を目指すサイクリングツアー「中通り・会津の魅力発見!新緑の景色自転車ツアー」を5月13日に開催したことを発表しました。同ツアーのテーマは「新緑」。当日は、28歳から47歳までの中級レベルの台湾人8名が参加し、県内の魅力を存分に楽しみました。▲自転車インバウンド誘客事業インバウンドも楽しめる環境を整備福島県では、FIT地域(福...

SNSによる情報提供

Digital2019が発表した「イギリスのインターネット利用状況」についてのレポートによれば、イギリス人の95%がインターネットを利用しており、SNSの利用率は67%です。

中でもよく利用されているのはYouTube、Facebook、Instagramなどの発信に重きを置いたSNSで、SNSを用いたプロモーションや拡散をねらうなどの手法も効果的でしょう。

YouTubeでは動画によるプロモーション、Facebookでは日常的な発信や投稿、Instagramでは写真映えするコンテンツといったように各SNSの特徴に合わせて使い分けをするとより効果的な集客ツールとなります。

イギリスのSNS利用状況

2018年の訪日イギリス人数は前年比7.6%増の334,000人にのぼり、過去最高記録を更新しました。イギリス人向けのインバウンド対応の必要性が高まる一方で、インバウンド向けプロモーションの重要な場であるSNSについて、イギリスにおいてはどういったサービスが普及しているのかはあまり知られていません。この記事では、イギリスにおけるソーシャルメディアの利用状況やユーザー動向などについて解説します。 インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウン...

イギリスの人の特徴を掴んで効果的な施策を

イギリスからの訪日客は滞在日数が長く、それに伴い消費額も大きい傾向にあるため、積極的に取り込むべきマーケットとして注目されています。

イギリス人向けのインバウンド対策に取り組むのであれば、イギリス人の多くが好むお酒やスポーツを活用したツーリズムを検討するのもいいかもしれません。

<参照>

JNTO:世界の市場別基礎情報 英国基礎データ

JNTO:2018 年における訪日外国人の消費動向【国籍・地域別】

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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