海外からの訪日旅行者数は年々増加しており、旅行消費額においては2019年は全体で約4兆8,113億円に達しました。そのうち訪日中国人による消費額は1兆7,718億円と最大で、その消費額は年々増加傾向にあります。
旅行スタイルが団体ツアーから個人手配に移行しつつあり、旅ナカでの情報収集や消費意思決定するシーンが増えて来ています。
株式会社イー・ビジネスでは、日本進出したテンセント(Tencent、騰訊)と連携することで、様々なインバウンドソリューションサービスを展開しています。
今回は、宿泊業における訪日中国人向けホテル接客・集客サービスの「QRHOTEL」をご紹介します。
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ホテル・旅館の接客支援サービス QRHOTEL
「QRHOTEL」とは、月間アクティブユーザー数11億人を超える中国の国民的SNS「WeChat」のプラットフォーム上で稼働する日本初のSaaSサービスです。ダウンロード不要なミニプログラムを活用しており、宿泊業向けのソリューションとしてリリースされました。
訪日中国人宿泊客はこのサービスを利用することで、パスワード不要の簡単操作で館内Wi-Fiに接続が可能なほか、中国語と日本語による会話の自動翻訳機能、周辺のコンビニ・ドラッグストアの案内、有料サービスの注文から決済までを完了する館内ECサービス機能を利用できます。
また、宿泊施設側は宿泊予約やチケット購入・クーポン券配布などのオプション機能を利用することで、接客だけでなく集客ツールとしても有効活用が可能です。
接客をスムーズにすることでスタッフの労力が軽減されると共に、顧客満足度や館内サービス売上のアップに繋げ、集客機能を充実させることで新規顧客やリピーター獲得が期待できます。

WeChatミニプログラムである必要性
WeChatミニプログラムとは、WeChatアプリの中にあるインストール不要の軽量アプリ。インストール不要でありながら、機能面ではアプリに劣りません。
通常のアプリと比較して、ミニプログラムは低コストでの開発が可能で、WeChatユーザーに対してスピーディーにサービスを展開できます。
ユーザーが手軽にミニプログラムを利用でき、簡単に友達にシェアができるため通常のアプリに比べ拡散力も大きいといえます。
主な特徴としては、
- ダウンロード不要…QRスキャン時にサービス即時起動
- ユーザー登録不要…新規会員登録なしでWeChat IDでのログイン可能
- WeChat Pay自動連動…WeChat Payオンライン決済とシームレスに連携
- WeChatの友人へ簡単シェア…チャット画面でサービスを友人に手軽にシェアが可能
などが挙げられます。
これらの特徴により、QRHOTELは「QR読み込みによるサービス画面の即時起動」「WeChat上のブッキング機能の提供による直販率アップ(2020年4月〜)」「館内ECサービス提供による客単価アップ」「WeChat上の友人へのシェアによる新規顧客の機会創出」などを実現しています。
導入メリット
- 顧客満足度アップ中国語日本語のオンラインAI通訳、施設内におけるWi-fi接続、周辺スポットや交通案内といったコンシェルジュサービス提供により、滞在中の顧客満足度アップが期待できます。
- リピート率アップWeChat内のブッキングエンジン提供により、ホテル公式予約サイトなどと比べて利便性が高く、旅行会社や中国系OTA経由の新規客をリピーターとして獲得しやすくなります。
- 販売手数料が低コストQRHOTELサービスをWeChat友人へシェアすることでも新規獲得増加が見込めます。大手OTAよりも低い販売手数料を提供しており、低コストで新規客増加に繋げられます。
料金プラン
初期費用(導入支援パック):6万円
月額利用料(コンシェルジュ機能):100円/1室
ホテル予約手数料(WeChatベース宿泊直予約) :売上金額の8%
※ 月額利用料について、客室数50室以下の場合の最低利用料金は月額5,000円となります。
※ 初期費用に含まれる導入支援パックは、中国語コンテンツの整理・登録代行、またQRコード印刷物の初期対応(1回分のみ)費用となります。詳細はお問い合わせください。
※ 宿泊予約機能について、サイトコントローラーがTLリンカン及び手間いらず以外の場合、開発費用は別途相談となります。
※ 表記金額はすべて税抜金額になります。
導入実績も多数!スピーディなスタートを実現
QRHOTELは、ホテルを中心として様々な宿泊施設で導入されています。2019年12月時点で導入施設数は61軒となりました。
お申込みからサービス開始まで最短1週間というスピードも魅力の1つです。 下記は、導入いただいた施設様の一例です。(敬称略)
- 京王プラザホテル新宿
- JR東海ホテルズ
- ホテルモントレ
- 名鉄イン
- ホテルWBF
- レッドプラネット
QRHOTELの導入で、訪日中国人宿泊客のビジネスチャンスを逃さない
今後も訪日中国人旅行客の旅ナカにおけるニーズは、宿泊業や小売業・飲食業などを中心としてますます高まる見込みです。
株式会社イー・ビジネスは、訪日中国人旅行客の「泊まる・食べる・買う・移動する」を全てWeChat上で完結する「ALL in WeChat」を掲げ、サービスの開発・提供を目指しています。
QRHOTELは、中国の国民的SNSであるWeChat内で利用することができ、訪日中国人旅行客が手軽に利用できる点が一番の強みだと言えます。
日本のインバウンド市場において重要な訪日中国人旅行客の旅ナカを充実させるとともに、ホテル従業員の業務負担の軽減や接客をサポートする頼もしいソリューションサービスとして期待が高まります。
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】
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