【中国】交通機関の利用者40%減:新型コロナウイルスの影響が春節を直撃

公開日:2020年02月10日

中国での新型コロナウイルスの感染者数は2月7日の午前9時時点で感染者数31,161名、死亡者数636名と感染拡大が広がっています。感染拡大の期間はちょうど、中国では年間でもっともおめでたい「春節」の期間にも重なっていました。春節は家族で過ごし新年を祝います。出稼ぎ先や大都市から故郷へ戻る春運春節運輸、今年は1月10日〜2月18日)も春節の一大風物詩です。

また春節期間に国内外を旅行する中国人も増えており、今年もその経済効果が中国国内でも期待されていました。しかし結果として、旅行の禁止、また外出の制限、休暇期間の延長などが政府により次々決定され、鉄道をはじめとする交通機関の利用者も激減しているようです。

今回は、2月9日に中国の交通運輸部が発表した旅客の数字について紹介します。また交通運輸部の記者会見から、今後の利用者の回復に伴い高まる利用者間の感染症拡大のリスクに対する対処方法について紹介します。

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国内の交通機関利用者数が前年比40%減少

中国、交通運輸部のWeChat公式アカウントは、2月9日の配信で、1月10日から2月8日の間に中国国内の交通機関を利用した人の数が前年と比べ約40%減少したことを伝えています。

春節に伴い移動が増える「春運」期間は、例年旅行や帰省を目的に多くの人が交通機関を利用します。しかし、今般の新型コロナウイルスの流行により、湖北省内で一部交通機関の運行規制や自主的に利用を控えた人がいたとみられ、結果として利用者数が大幅に減少したと推測されます。


▲[交通機関の利用者数について]:交通運輸部のWeChat公式アカウントより
▲[交通機関の利用者数について]:交通運輸部のWeChat公式アカウントより

交通運輸部の記者会見

2月6日、中国の交通運輸部は記者会見を開き、「春運」における旅客輸送の延べ人数は前年比35%減の13億1,800万人となったことを発表しました。また「春運」後半の総旅客数は約4億人で、前年比約70%の減少となるだろうことにも触れています。

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために、中国旅行社協会が中国政府の要請を受け、1月27日から国内外すべての団体ツアーを禁止したことが大きく影響したと考えられます。

運輸省は春運期間を終えた旅行者や帰省者などの交通機関を利用する人が、2月9日から増加するのではないかと予想しています。

交通機関利用者の増加に伴い、利用が集中するターミナル駅などでは新型コロナウイルスの感染拡大リスクが高まるため、運輸省では感染を防ぐためにガイダンスに則り慎重に帰国者の保護と感染防止を進めていきたいと話しています。

中国運輸省の感染拡大防止策

中国運輸省は記者会見で交通機関の利用者増加による新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、輸送車両と駅などの消毒、換気、衛生面の対策を徹底すると発表しました。

感染予防対策

  1. 駅に出入りする際は検温し、37.3度を超える場合は早急に保健部門へと移送
  2. 混雑率を調整し、乗客同士が密着しないように十分なスペースを確保
  3. 隔離スペース用の輸送車両を設ける
  4. 乗客情報の登録と追跡
  5. 運輸業に関わる従業員へ感染予防の指導
  6. マスク着用

運輸省は、上記6点の徹底を行う方針です。

<参照>

中国 交通運輸省:发布会|春运错峰返程疫情如何防控、交通运输服务如何保障

百度携程预测报告:春节旅游人次4.5亿“旅游过年”取代“春节回家”成新民俗

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訪日ラボ編集部

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