「COVID-19」読み方は?WHOが命名/新型コロナウイルス正式名称は差別に対する配慮がにじむ

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世界保健機関(WHO)は2020年2月11日、ついに「COVID-19」と命名しました。COVID-19の読み方は「コヴィッドナインティーン、コビッドじゅうきゅう」です。

2019年12月に感染が確認されてから、暫定的に「2019-nCOV」と呼ばれていました。日本では「新型コロナウイルス」「新型肺炎」と呼ばれています。

正式に「COVID-19」と命名された新型コロナウイルス(COVID-19)は世界へと拡散し、日本では2020年10月10日時点で累計88,267人の感染者数となっています。

感染拡大が広がり続ける中、なぜ新型コロナウイルスは「COVID-19」と命名されたのか、2月11日にスイス・ジュネーブ開かれた記者会見からご紹介します。

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コロナの正式名称「COVID-19(コヴィッドナインティーン)」

WHOのテドロス・アダムス事務局長は2020年2月11日、スイスのジュネーブで記者会見を開き、新型コロナウイルスが引き起こす症状について「COVID-19(コヴィッドナインティーン)」と命名したことを発表しました。

WHOが新型コロナ「パンデミック」宣言:流行2週間で感染者13倍、予防対策継続と冷静な判断を呼びかけ

WHO(世界保健機関)は、3月11日に行われた記者会見で、新型コロナウイルスの流行をパンデミックと発言しました。 WHOはこれまではパンデミックの可能性があるとして明言を避けてきましたが、今回はじめてパンデミックと認定した形となります。 関連記事 ジェットスターが定期国際便を一時停止 【アメリカ】新型コロナで3月失業数が史上最悪予想 IOC「大会4か月以上前に決定を行う必要はない」 日銀が金融緩和強化を緊急決定 [c...

武漢への配慮から地名避ける

武漢で発生した新型コロナウイルスはこれまで正式名称がなく、「2019年に発生したコロナウイルス」と「新しい」という意味の「novel」の頭文字から、暫定的に「2019-nCOV」と呼ばれてきました。

しかし欧米などの一部メディアでは、感染の拡大が最も深刻な武漢にちなんで「Wuhan Virus(武漢ウイルス)」などと呼ばれることもありました。正式名称がないことで「中国ウイルス」や「武漢ウイルス」などの一般呼称が広がると、将来的に差別につながる恐れがあります。

WHOによる命名は、風評被害を避けるため、動物や特定の集団などと関連付けず発音しやすい名前を検討した結果、決定されました。Coronavirusから「COVI」、Disease(疾病)から「D」を取り、発生年である2019年の「19」を付けた形です。

テドロス事務局長は会見で、

地名や動物とは関係ない名称にする必要があった。これ以外の呼ばれ方によって、負のらく印が押されることを防ぐことは重要だ

と述べ、武漢への配慮をにじませました。

【最新】新型コロナウイルス感染者数

WHOの10月5日発表資料によると、世界の新規感染者数は3,480万人を超え、死者数は100万人以上報告されています。内訳の大部分は米州地域(55%)、欧州地域(23%)で報告されています。

過去1週間の新規感染者数は、アメリカ大陸、東南アジア、ヨーロッパの地域で91%を占めています。25~39歳の年齢層がもっとも多く、25~64歳層が約50%を占めています。しかし死亡者の割合は年齢とともに増加しており、死亡者の約75%は65歳以上の高齢者です。

地域別 新型コロナウィルス新規感染者数と死亡者数 2019年12月30日~2020年10月04日 WHO 世界保健機関
▲[地域別 新型コロナウィルス新規感染者数と死亡者数 2019年12月30日~2020年10月04日]:WHO(世界保健機関)

<参照>

NHK NEWS WEB:新型ウイルスの病状「COVIDー19」と命名 WHO

WHO:Weekly Epidemiological Update

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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