映画「パラサイト 半地下の家族」が、米アカデミー賞で作品賞など4部門を受賞し韓国ではアジア初の快挙に沸いています。その一方で、韓国は感染が拡大する新型コロナウイルス(COVID-19)への警戒を強めています。
韓国政府は2月11日、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を懸念し、日本を含む6か国に対する「渡航自粛」を勧告しました。これに伴い、近年減少傾向にあった訪日韓国人の数が、さらに急減することが懸念されます。
韓国政府による渡航自粛要請の詳細と、日本への影響についてご紹介します。
関連記事
韓国版「マスクマップ」登場!
アメリカ、フランスのディズニーも続々閉鎖!
【速報】WHO「新型コロナウイルスはパンデミック」
【日韓】ビザ停止で何が困るコレからどうなる?
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
韓国政府、日本含む6国・地域への渡航自粛を要請
厚生労働省によると、2月10日9:00時点で、韓国内の感染者は27人が確認されています。新型コロナウイルス(COVID-19)による感染拡大を受けて2月11日、韓国政府は国民に対し日本を含む6地域への渡航自粛を要請しました。
新型コロナウイルスに関する中央対策本部の副本部長を務める金剛立(キム・ガンリプ)保健福祉部次官は会見で、対象地域は2月9日に世界保健機関(WHO)が発表した「新型コロナウイルス(COVID-19)の症例と死亡が報告された国・地域」を考慮したとのことです。対象となるのは以下の通りです。
【渡航自粛の対象国】
- 日本
- シンガポール
- マレーシア
- ベトナム
- タイ
- 台湾
この渡航自粛を要請は、中国以外からの国・地域からの新型コロナウイルス(COVID-19)の流入を防ぐ狙いがあり、韓国の外務省が公表している渡航情報とは別の枠組みだとしています。やむを得ない場合は、旅行の期間や人数を最低限に抑えることを考えてほしいと呼びかけています。
韓国の外務省による渡航情報では、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、中国・湖南省地域からの撤収勧告(レベル3)、それ以外の香港、マカオを含む中国地域について渡航自制(レベル2)段階の渡航警報が発令されています。
日本の観光業へさらなる打撃
訪日韓国人数は2018年に過去最高の約754万人を記録しましたが、日韓関係の悪化により2019年には約558万人と約4分の3に落ち込みました。それでも訪日韓国人数は全訪日外国人数の約18%を占めており、インバウンド市場では重要なターゲットです。
韓国政府が発表した日本への渡航自粛要請により、訪日韓国人客はさらに減少することが考えられ観光業への影響は避けられません。インバウンド誘致を行う事業者にとって非常に厳しい状況であり、日本の観光業が抱える中国・韓国依存への課題が浮き彫りとなりました。
これを機に近隣のアジア圏だけでなく、東南アジアや欧米豪などの誘致を積極的に行う必要があるでしょう。
<参照>
ソウル聯合ニュース:日本など6カ国・地域への旅行自粛を 韓国政府が勧告=新型肺炎
WHO:Novel Coronavirus(2019-nCoV) Situation Report – 20
日本政府観光局(JNTO):2019年訪日外客数(総数)
訪日ラボ 最新版セミナー&インバウンド情報まとめ
訪日ラボおすすめの記事をご紹介します。
Google「飲食店・ホテルサミット」11/14開催!飲食・ホテルに特化した最新機能やここだけの情報を入手しよう
Google は 11 月 14 日、「飲食店・ホテルサミット」を東京・渋谷で開催します。オフライン・オンラインのハイブリッド開催で、参加費は無料です。
今、国内客・インバウンド客向けの集客手法として注目される「Google ビジネス プロフィール」を中心に、飲食・ホテル向けの最新機能やトレンドといった情報を、Google の担当者から直接聞くことができる貴重なセミナーイベントとなっています。
また、イベントの最後には会場参加者限定で交流会も実施します。Google ビジネス プロフィールを運用されている / これから運用したいと考えている飲食店・ホテル担当者の方、この機会にぜひお申し込みください!
※訪日ラボ/口コミアカデミーを運営する株式会社 mov は、Google 主催「飲食店・ホテルサミット」のメディアパートナーです。
※会場の座席には限りがございますのでお早めにお申し込みください。来場希望者が多い場合は抽選となる場合がございます。
詳しくはこちらをご覧ください
→Google「飲食店・ホテルサミット」11/14開催!飲食・ホテルに特化した最新機能やここだけの情報を入手しよう
【インバウンド情報まとめ 2024年9月後編】中国「国慶節」延べ19.4億人移動、海外旅行先の人気1位は日本 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に9月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→中国「国慶節」延べ19.4億人移動、海外旅行先の人気1位は日本:インバウンド情報まとめ 【2024年9月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!