滋賀県は、日本最大の琵琶湖を有することで有名な県です。
この記事では滋賀県のインバウンド事情や人気の観光地、滋賀県が持つ自然を生かしたアクティビティについて紹介します。
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滋賀県の2018年インバウンド需要を解説
まずは、2018年の滋賀県のインバウンド需要について解説します。
インバウンド基本情報
まずは滋賀県の2018年インバウンド基本情報から紹介します。
滋賀県を訪れる訪日外国人の国別TOP5 は、台湾36.39%、中国18.90%、香港10.28%、韓国6.89%、アメリカ5.50%でした。
この訪問率と訪日外客数を元に計算すると、滋賀県への外国人訪問客数は20万5,648人です。
訪日外国人の宿泊者数は41万2,510人泊であり、全国で25位、平均宿泊数は4.1泊です。
インバウンド消費
続いて、滋賀県を訪れた訪日外国人の2018年インバウンド消費について説明します。
訪日外国人数国別TOP5の中で1人あたりの消費金額が多い国は、1位アメリカ、2位韓国、3位中国です。
消費額のうちアメリカ、韓国は宿泊費が占める割合が大きく、中国は買い物代の割合が大きい傾向にあります。
滋賀県を訪れる外国人1人あたりの旅行消費金額は3万3,592円であり、全国第30位です。
訪日台湾人は一人当たりの消費額こそ他の国より少ないものの、滋賀県の訪日外国人の消費総額全体で見ると31.93%を占め、1位となっています。
滋賀県のインバウンド需要
インバウンド向けの特徴的な観光資源や観光商品の開発が遅れている滋賀県は、それでもなお全国並よりやや劣る程度の訪日外国人訪問率、訪問数を確保しています。
人気の観光スポットを紹介
つづいて、滋賀県の人気の観光スポットを旅行サイトのトリップアドバイザーの評価をもとに紹介します。
MIHO MUSEUM
MIHO MUSEUMは世界的に有名な建築家であるI.M.ペイによって建てられた「桃源郷」をイメージした美術館です。
滋賀県甲賀市の山奥に位置しており、美術館へとつながる美しいアプローチロードも有名です。
ここには日本美術だけでなく、エジプト、西アジア、ローマなど世界中の美術作品が展示されています。
トリップアドバイザーでも、「京都からのアクセスに時間がかかっても、MIHO MUSEUMは訪問する価値がある」と、訪日外国人から賞賛のコメントが寄せられています。
比叡山延暦寺
比叡山延暦寺は世界の平和や平安を祈る寺院としても、学問と修行の道場としても有名な天台宗の総本山で、1994年に世界文化遺産に登録されました。
トリップアドバイザー上の口コミ数は557件あり、大津市の観光スポット381軒中で1位に位置しています。
トリップアドバイザーでも「比叡山へ向かうケーブルカーも楽しめ、寺院は美しく行く価値があった」という口コミが投稿されており、人気の高さがうかがえます。
琵琶湖
琵琶湖は滋賀の県土の約1/6を占め、日本最大の湖として有名です。
1,000種以上の動植物が生息する多様性豊かな湖であり、四季折々の風景を楽しめます。
特に夏はウォータースポーツが人気であり、多くの観光客が訪れます。
また、琵琶湖は日本のほぼ中心に位置しており、古くから東西南北を繋ぐ交通の要衝でもあります。
その歴史的な経緯から、今でも国内有数の歴史ある神社や城跡が残っています。
トリップアドバイザー上でも、琵琶湖は京都からのアクセスがよく、静かでリラックスできる場所として訪日外国人から人気を集めています。
滋賀県のインバウンド事例を紹介
滋賀県は琵琶湖をはじめとする広大な自然を有しており、これらを生かしたアクティビティが新たなインバウンド需要を生み出しています。
「サイクルツーリズム」成功事例3選、インバウンドの地方誘客の方法
サイクルツーリズムは、訪日外国人観光客誘致のために作成された観光業を強化するテーマの一つです。「自転車」を含む13のテーマで観光事業を強化するとし、訪日客の地方誘致に向けた周遊ルートを構築するため、国をあげてサイクルツーリズムに取り組む姿勢が伺えます。全国で実施されているサイクルツーリズムの中から和歌山県・滋賀県・岐阜県飛騨市における取り組みに注目し、どのようにインバウンドの地方誘客へ繋げているのかを見ていきましょう。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコン...
琵琶湖の近くで農村体験
株式会社BSCインターナショナルでは、琵琶湖周辺で日本の田舎体験が楽しめる訪日外国人向けツアーを運営しています。
このツアーは、地元のバイリンガルの方が案内する英語でのプライベートツアーです。
ツアーを体験した訪日外国人からは、「日本人が大切に受け継いできた暮らしを体験できて良かった、都会の喧噪から離れ、ゆったりした時間が満喫できた」と、高く評価されています。
この事業は公的機関やトリップアドバイザーからも評価されており、TripAdvisor Certificate of Excellence (エクセレンス認証) や Cool Japan Award 2017受賞など、さまざまな賞を受賞しています。
【地方誘致】滋賀県の外国人特化農村体験ツアーTour du Lac Biwa(ツールドラック ビワ)とは?
滋賀県と言えば何を思い浮かべるでしょう?日本人にとっては琵琶湖、ゆるキャラのひこにゃんなどのイメージが強いですが、訪日外国人観光客にとっては琵琶湖付近の雄大な自然、棚田、古民家、鮒ずしなどの日本の田舎の暮らしを体験出来る場所として人気が高まっています。こうした流れを作り出しているのが、株式会社ビーエスシー・インターナショナル Tour du lac(ツールドラック ビワ)事業部が行っている農村体験ツアー Tour du Lac Biwa (ツールドラック ビワ)です。目次外国人特化農村体験...
アメリカ人に人気のアクティビティ、SUP(サップ:スタンドアップパドルボード)
SUPは、サーフボードより少し大きめなボードの上に立ち、パドルを漕いで水面を進んでいくハワイ発祥の水上アクティビティです。
湖は海や川よりも水の流れが穏やかなため、初心者がSUPをするのに適した環境です。
特に琵琶湖西部は水の透明度が高く、美しいアクアブルーを楽しめるため、SUPを楽しむロケーションとして人気を集めています。
琵琶湖では、SUPを楽しみながら湖にそびえ立つ白髭神社の大鳥居を目指すツアーもあり、好評を博しています。
こちらのアクティビティは、特にアメリカ人の申し込みが多く集まっているようです。
琵琶湖などの自然を活かした滋賀県ならではのアクティビティが人気を集めている
滋賀県はとりわけ琵琶湖が有名であり、京都観光から足をのばして滋賀県を訪れる訪日外国人もいます。
山の上にある比叡山延暦寺や、山奥にあるMIHO MUSEUMなど、滋賀県は山や湖など地形を生かした観光がさかんです。
観光のために自然に手を入れてしまうのではなく、自然をうまく観光資源として活用した良い事例ともいえるでしょう。
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
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- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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