香川を愛するカナダ人が「お遍路」の誤解を解く!「多言語対応」と「宿泊施設対策」で世界の「歩き巡礼」ブーム取り込みなるか

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2019年10月、高松市在住のカナダ人男性が英語四国遍路を紹介する書籍を出版しました。四国霊場88か所を歩いた体験を自らの視点で記しており、「お遍路」の認知拡大のきっかけにもなりそうです。

こうした世界中の「歩き巡礼」ブームの現状や各巡礼路での受け入れ態勢を参考に、訪日観光客の間で注目が高まっている「お遍路」の現状と課題について解説します。


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外国人が「お遍路」の本を発売

高松市在住でカナダ出身の会社経営者マーク・グルネウォルド氏は、2019年10月、米国の出版社を通じてAmazonで「Your Pilgrimage in Japan」(日本における巡礼)という英語書籍を発売しました。

タイトルの「日本における巡礼」は四国遍路を指しており、書籍ではグルネウォルド氏自身の「お遍路さん体験」について記しています。香川で生活を送る中で四国遍路を知り、2016年から約1年間かけて88か所を巡ったとのことです。日本人、外国人を問わず誰に対してもオープンな四国遍路の文化に興味を持ち、体験をブログに綴ったものが今回の書籍の原点となりました。

書籍の執筆に至った理由の1つに、四国英語での発信力が弱いことを挙げています。また四国遍路について「タダでごはんが食べられる」「お金のかからないバケーション」など誤った情報が海外で発信されており、自らの経験談で正しい情報を発信したいという動機もあったそうです。

海外の読者からは早速反響が寄せられており、「行ってみたい」「新しい日本の一面を知った」などの声が挙がっているようです。

お遍路は外国人に人気なのか?

四国経済連合会と四国アライアンス地域経済研究分科会が共同で実施した調査によると、お遍路さんは10数年前と比べて約4割減と、大幅に減少していることが明らかになりました。

一方で徳島県の祖谷(いや)のかずら橋では、外国人の来訪が増え2018年度では約5.4 万人に達しており、外国人からのお遍路人気の高まりがうかがえます。国・地域別に見てみると、フランスアメリカオーストラリアといった欧米豪諸国からのお遍路さんが多いようです。

次項で詳しく紹介するスペインのサンティアゴ巡礼をはじめ、世界の巡礼路で出会った巡礼者から四国のお遍路の存在を知り、四国を訪れるケースも少なくありません。

世界的な「歩き巡礼」ブームを活かし訪日観光客の受け入れ態勢を整備することで、お遍路人気はますます高まりそうです。

累計参加外国人は450名超!香川県でへんろ衣装をまとって歩く「第22回 外国人のための遍路体験」を実施

目次狙いはインバウンドの誘客と世界遺産登録県ならではの多彩な魅力を世界へ発信狙いはインバウンドの誘客と世界遺産登録香川県は、5月13日、「NPO法人 遍路とおもてなしのネットワーク」の協力のもと、「第22回 外国人のための遍路体験」を、5月18日に実施することを発表しました。外国人のための遍路体験県ならではの多彩な魅力を世界へ発信今回の参加外国人は、アメリカ・インド・インドネシア・カナダ・韓国・カンボジアなど、12の国と地域からの出身者。参加人数は、34名を予定しています。当日、参加者は、...


世界的な「歩き巡礼」ブーム

巡礼者同士の交流から四国のお遍路の認知拡大が見込まれるため、世界の巡礼路事情も把握しておくとよいでしょう。世界的にブームとなっている「歩き巡礼」について、主な巡礼路を3つ紹介します。

1. サンティアゴ巡礼(Camino de Santiago)

スペイン北西部・ガリシア州に位置する「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」は、エルサレムとローマとともに、キリスト教の三大聖地の1つとされています。

11世紀より多くの巡礼者が集まり、最盛期の12世紀には年間50万人がこの巡礼路を歩きました。現在でも毎年20数万人がサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指して歩いており、信仰以外にも、観光やスポーツなどさまざまな動機で巡礼路を辿る人が増えています。

巡礼者は身分証明となる巡礼手帳を携帯することで、巡礼者向けのアルベルゲと呼ばれる宿に格安で宿泊できます。アルベルゲや道中の飲食店などで手帳に押してもらうスタンプが、巡礼の証明です。徒歩で100km以上、自転車で200km以上を踏破すると、「コンポステーラ」と呼ばれる巡礼証明書がもらえます。

2. ヴィア・ドロローサ巡礼(Via Drorosa)

ラテン語で「苦難の道」を意味するヴィア・ドロローサは、およそ2000年前にイエス・キリストが十字架を背負い、丘の上の磔刑場まで歩いたとされる600mの道です。

イスラエル東部のパレスチナ自治区にある古都エルサレムの名跡で、始発点は世界文化遺産にも登録されています。ヴィア・ドロローサの始発点から終着点までには、イエスにまつわる出来事を記念した14か所の「留」(りゅう)というステーションが設けられています。

毎週金曜日に行われる巡行は観光客でも参加できるため、世界各国から巡行者が集まります。

3. メッカ巡礼(Makkah)

メッカ巡礼とは、イスラム教徒が毎日の礼拝やラマダンの断食などとともに行うべき5つの義務の1つです。

この続きから読める内容

  • 外国人に四国遍路をしてもらうために必要なこと
  • 多言語対応
  • 宿泊施設
  • 宿泊予約の受付
  • 四国遍路にインバウンドを誘客するには?「新時代の遍路受入態勢」報告書を発表
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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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