新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い、様々な情報が錯綜する中、最新の情報を一目で確認できる「コロナマップ」が注目されています。
この記事では、世界地図で感染状況がわかるコロナマップ4つと日本人向けのコロナマップ2つをご紹介します。
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おさえておきたい世界の新型コロナマップ4選
世界中に感染が拡大する新型コロナウイルスの情報をまとめるため、海外ではさまざまなコロナマップが開発されています。
世界のコロナマップを4つご紹介します。
WHO:感染者数・死亡者数・感染確認国・感染者の累積数まで
WHOが公開しているのが「Novel Coronavirus(COVID-19)Situation(新型コロナウイルスの感染状況マップ)」です。
新型コロナウイルスの感染者数・死亡者数・感染確認国などが確認でき、地図左側には新型コロナウイルス(COVID-19)感染者数の日別と全体の累積数も表示されています。
リアルタイムではないものの、正確な感染状況を把握するのに役立ちます。
【WHO】新型コロナウイルスマップ公開:感染者数・死亡者数・感染確認国・感染者の累積数まで確認可能
3月1日午後4時時点で、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者数は87,161人、60か国で確認されています。新型コロナウイルス(COVID-19)感染の不安からかデマ情報が流れるなど、世界各地で混乱が起こっています。WHO(世界保健機関)は冷静な対応を求めると共に、世界の感染状況を正確に発信するためコロナマップを公開しています。関連記事新型コロナウイルス3月まとめIOC委員「オリンピック延期」発言、開催は2021年?【アメリカ】新型コロナで3月失業数が史上最悪予想台湾版「マスクマ...
韓国:マップで感染者数や感染者確認場所が可視化
韓国では、大学生が新型コロナウイルスの最新状況が分かる「コロナマップ」を開発し、大きな話題となりました。
韓国大手インターネット企業のNAVERの地図APIというツールで開発されたもので、無料で公開されています。
リリース当初は疾病管理本部から提供を受けたデータをもとに、感染者の移動ルートを地図上で確認できました。
現在は感染者数や患者が確認された場所などを見ることができます。外国人旅行者のために、英語版の提供も行っています。
さらに3月9日からマスクマップを正式リリースする予定です。
韓国政府が3月5日に発表した「マスク需給安定化対策」の中に、平等にマスクが行き渡る対策が盛り込まれています。生年月日によってマスクを購入できる日が指定される取り組みで、このマスクマップでは購入できる店舗や在庫状況を確認できる仕様となるようです。
すでに薬局など25,000か所の販売店が登録されています。
韓国版「コロナマップ」600万ビュー突破!コロナウイルス感染者の移動ルート可視化:NAVERが学生を無料支援
2月3日から横浜港に到着していたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗客から10人の新型コロナウイルス検査の陽性が確認されました。新型コロナウイルス検査の陽性が確認された10人は、2月5日午前8時ごろに神奈川県内の医療機関へ搬送されました。また残念なことに、在ミクロネシア日本大使館はホームページ上で、ミクロネシア政府が2月3日から日本が新型コロナウイルスの感染地域・国であると指定したと公表しています。それに伴い日本からミクロネシアに入国する際には、非感染地域であるグアムやホノルルなど...
中国:感染・死亡・回復データを可視化だけでなくデマ対策まで
多くの中国人が新型コロナウイルスの最新情報を確認しているのが、杭州・医療系ユニコーン企業「丁香園」の速報サイトです。
ほぼリアルタイムで情報が更新されており、地図やグラフなどを活用して、感染・死亡・回復者の数のほか、感染エリアなどが一目で分かるようになっています。
「丁香園」のWeChatミニプログラムには、新型コロナウイルスに関する「うわさ」について、医学的な観点から回答を紹介する「うわさコーナー」があります。
「お灸でウイルスを防げるか」「電子レンジでマスクを消毒できるか」といった質問に対する回答が紹介されており、デマ対策としても一役買っているようです。
【速報】コロナウイルス「感染・死亡・回復」データを可視化 中国の速報サイトが話題、6億ビューに
本日28日に開かれたコロナウイルス対策推進本部会議で加藤厚生労働大臣が、武漢からのツアー客を乗せたバスを運転していた60代男性(奈良在住)が、新型コロナウイルス(COVID-19)に感染したと発表しました。日本国内在住者で武漢渡航歴のない人の感染は初めてで、人から人へ感染した可能性があるとのことです。このほかに2人の感染者が確認されており、国内で確認された感染者は合計7人となりました。コロナウイルスに関して、日々変化する状況をいち早く把握するために、中国では杭州・医療系ユニコーン企業「丁香...
アメリカ:症例数、死者数、回復者数の情報を大学が提供
アメリカでは、ジョンズ・ホプキンス大学が、新型コロナウイルスの感染状況をまとめたWebサイト「Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE」を提供しています。
世界保健機関(WHO)、中国疾病予防コントロールセンター、中国国家衛生健康委員会のほか、先にご紹介した中国の「丁香園」から収集したデータを基に、症例・死者・回復者数などを地図上に表示しています。
日本人向け新型コロナウイルスマップ
コロナマップは日本でも開発されています。ここからは日本人向けのコロナマップを2つご紹介します。
日本経済新聞:新型コロナ感染 世界マップ
日本経済新聞が公開している「新型コロナ感染 世界マップ」では、世界中に広がる新型コロナウイルスの感染状況をマップで見ることができます。
WHO、中国国家衛生健康委員会などの発表をもとに、地図上に感染者の数が円の大きさで示されます。
画面右側は世界全体の感染者数や死者数、国別の感染者数などがグラフで確認できます。
日本語のコメントが付いており、海外のコロナマップでは外国語の理解が難しい日本人にも、分かりやすくなっています。
ジャッグジャパン株式会社:都道府県別新型コロナウイルス感染者数マップ
ジャッグジャパン株式会社が公開している「日本国内における新型コロナウイルス感染症の患者数マップ」では、都道府県別に感染状況の確認ができます。
日本国内における新型コロナウイルスの感染状況は、厚生労働省や各地方自治体から逐次発表されています。
これらの情報を一元的に取りまとめてダッシュボードマップとして可視化することで、一般の人にも分かりやすく伝えています。
地図やグラフを活用することで、感染者の数やエリアなどが一目でわかります。画面右側には、発表された症例の一覧も掲載されています。
正しい情報と正しい知識をつけよう
新型コロナウイルスの感染拡大によって様々な憶測やデマが飛び交い、トイレットペーパーや生理用品、ティッシュなどが品薄になるなど多くの人を巻き込んだ混乱が起こりました。
誤った情報が拡散され、人に伝播していくことで混乱が生じる現象は、「インフォデミック(Infodemic)」と呼ばれます。
平常時であれば起こらないことが、目に見えない外敵への不安によって判断を鈍らせています。
多くの人がデマに振り回されてしまうのは、「不安を解消したい心理的な衝動」と「正しい情報源を知らない」ことが大きな理由と考えられます。
SNSは個人の意見や根拠のない情報が行き交う場所です。
デマ情報の騒動からもわかる通り、SNSで知った情報をそのまま鵜呑みにするのは日常生活に悪影響をおよぼす可能性があり非常に危険です。
冷静に対応するためには、正しい情報と正しい知識を身に着け、不安になりすぎないことが大切です。
また情報を発信するメディアによって、伝え方や注目するポイントは異なります。
情報源は1つではなく複数持っておき、「何が正しいのか」や「どのような意見や考え方があるのか」を総合的に判断できるとより情報に振り回されることは少なくなるでしょう。
正しい知識を身に着け判断力を養えば、不安から来る過剰反応がなくなり、混乱が起こりづらくなるでしょう。
今回ご紹介したコロナマップなどを活用し、必要な時に正しい情報源にアクセスできるようにしておくことは、デマに惑わされず冷静に対応するために役立つでしょう。
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<参考>
日本経済新聞:新型コロナ感染 世界マップ
ジャッグジャパン株式会社:都道府県別新型コロナウイルス感染者数マップ
WHO:Novel Coronavirus(COVID-19)Situation
NAVERの地図API:코로나 바이러스 현황지도
杭州・医療系ユニコーン:「丁香園」速報サイト
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