新型コロナウイルスによる影響大
京都市観光協会は、3月30日、「京都市観光協会データ月報(2020年2月)」を発表しました。
インバウンドが大きく伸長しはじめた時期に逆戻り
調査結果によると、京都59ホテルにおける2020年2月の外国人延べ宿泊客数は、前年同月比53.8%減となりました。
なかでも中国で、大幅の減少がみられ、同76.7%減。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、中国からの団体旅行が中止されたこと、個人旅行の減少、航空路線の運休・減便が、要因として挙げられます。
また、韓国が同77.7%減、香港が同60.7%減、台湾が同56.9%減と、その他のアジア市場でも軒並み減少した一方で、ドイツが前年同月比25.8%増、フランスが同15.7%増、オーストラリアが同10.7%%増。これらの地域ではまだ、新型コロナウイルス感染拡大の問題がそれほど大きくなかった可能性が考えられます。
客室稼働率における、外国人比率では、前年同月を16.8ポイント下回る29.2%に。2015年11月以来4年4カ月ぶりに、外国人比率が30%を割り込む結果となりました。
さらに、中国等のインバウンドの減少を背景に、2月の免税件数は、前年同月と比較して75.4%減少、免税売上額についても同78.0%減と大きく減少したことがわかりました。
3月以降はイベントの開催中止の影響もあり、京都の観光はさらなる試練を迎えることになると予想されます。
(画像はイメージです)
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▼外部リンク
京都市観光協会データ月報(2020年2月)
https://www.kyokanko.or.jp/report/hotel202002