今週末はイースター!キリスト教徒にとっての「花見」ポジション?インバウンド集客に活かすには

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新型コロナウイルスの影響で、観光産業だけでなく各業界が回復策に頭を巡らせている昨今ですが、世界では4月の上旬といえば、忘れてはならない大事なお祭りがあります。

春といえば日本ではお花見の季節ですが、キリスト教徒にとって春といえば「イースター」です。

今年のイースターは、カトリックやプロテスタントなどの西方教会では4月12日(日)、正教会などの東方教会では4月19日(日)となっています。

今回は西欧をはじめ、キリスト教では大事なお祭りとなっているお祭り、イースターについて取り上げます。 後半では、インバウンド集客という観点から、イースターにちなんだ日本国内のイベント事例についてまとめます。

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イースター(復活祭)とは?

毎年4月になると訪れるイースターは「十字架にかけられたイエス・キリストが三日目に復活したことを記念」する、キリスト教において最も重要な祭りの一つです。

いつ行われる?

基本的に「春分の日(3月21日)後の満月の、次の日曜日」に祝われるため、年によって日付が変わります。

日付は変わっても、キリストが復活したのは日曜日と考えられているため曜日は変わりません。

何をする?

宗派によって祝い方は異なりますが、正教会による奉神礼(奉事・祈り・典礼の意)では繰り返し「ハリストス(キリスト)復活!」という挨拶が繰交わされます。

復活の生命を象徴する、赤く染められた卵が参祷者に配られます。

カトリック教会では教皇から復活祭のメッセージが発表され、イースター・エッグが配られますが、プロテスタント教会では礼拝を行いイースターエッグを配るという形式をとるなど、宗派によって異なります。

何を食べる?

西方教会と東方教会では特定の期間に肉や卵などを食すことが禁じられており、イースターの日に解禁になるため、この日人々は主に動物性食品を食べます。

卵やバターなどをふんだんに使ったカラフルなデザートも家族みんなで楽しむ欠かせない食べ物です。

国や宗教によってお祝いで食されるものは異なります。

さらに現代では、「エッグ」や「うさぎ」に関するものであれば広く受け入れられ、デコレーションの凝った様々な食事が食卓を彩ります。

イースターに関するTwitter投稿
▲Twitter投稿:編集部スクリーンショット
Twitter:イースターに関する投稿(https://twitter.com/DMariePT/status/1247146810076008456?ref_src=twsrc%5Etfw)

日本でもイースターイベントが広がる

イースターは、キリスト教徒の多い社会ではメジャーなイベントです。日本では比較的最近、注目されるようになりました。

テーマパーク商業施設でも、この時期にイースターを象徴する卵やパステルカラーの装飾を施しています。

こうしたイベントについて、すでにイースターになじみのある市場に対し、「日本でしか味わえないイースター」という角度から訴求すれば、これまで日本に興味のなかった層の目を引くことができるかもしれません。

続いて、日本の施設におけるイースターイベントを4件紹介します。

1. 東京ディズニーランド

日本でも一、二を争う大人気テーマパーク東京ディズニーランドでは、2010年より、毎年4月から6月までディズニー・イースターの名でイベントを開催しています。

パーク内いたるところにイースターバニーやイースターエッグのデコレーションが施され、イベントにちなんだ食事やグッズが展開されています。

春のイベントや新アトラクションの登場もあり、2019年の上半期入園者数は、東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーの2パーク合計で過去最高となる1,573万5,000人を記録しています。

日本人には馴染みの薄い祭典でありながらも入場者を伸ばしている好例となりました。

また、大阪にあるユニバーサルスタジオジャパン(USJ)も同様にイースターにまつわるイベントを開催しています。

2. ママサカス(赤坂):ディズニーとのコラボイベント

TBSの赤坂サカス内に設けられた会場「ママサカス」では例年ディズニー・イースターとのコラボレーションイベントを開催し、親子連れを楽しませています。(2020年の開催は未定です。)

イースターにまつわるキャラクターの誕生ストーリーや、会場内でのキャラクター探し、人気のイースター関連商品の販売も行なっています。

ディズニー・イースターに関するTwitter投稿
▲Twitter投稿:編集部スクリーンショット

Twitter:ディズニー・イースターに関する投稿(https://twitter.com/disney_2chan/status/1245192604880273408?ref_src=twsrc%5Etfw)

3. 星野リゾート・リゾナーレ熱海(静岡):自然を活かしたアクティビティ

星野リゾートが企画しているイースターイベントは、壮大な自然を活かしたスタンプラリー形式です。森を散策しながら、大人も子供も楽しめる点が高く評価されているそうです。

撮影ができるスポットや、デコレーションされたツリーハウスがあり、参加者を飽きさせません。

星野リゾートのイースターイベントに関するTwitter投稿
▲Twitter投稿:編集部スクリーンショット

Twitter:星野リゾートのイースターイベントに関する投稿(https://twitter.com/mikipiyo0109/status/1133021192044965888?ref_src=twsrc%5Etfw)

4. Keitto(大阪):イースターエッグの宝探しとうさぎのバスケット作り

大阪にある北欧の暮らしと手作りをテーマにしたアパレルブランド「north object de petit...」の取扱店では、親子で参加できるイースターイベントを店頭で企画していました。

残念ながら今年のイベントは中止となってしまったようですが、昨店内でオリジナルグッズを作ったあと、イースターゲームの一種である「エッグ探し」をし、見事探しだした親子に景品のお菓子を渡すというものです。

イースターに関する催しは、広いスペースがなくとも、短時間の準備で実施できるため、多様な業態の施設で取り入れられるでしょう。

世界の「常識」を観光動機付けのヒントに・イースターゲームを活用した集客も

世界のキリスト教徒の数は、67億人にも上ります。日本では、イースターにちなんだイベントがここ数年で広がってきたように、宗教に関するお祭りについて、あまり深く理解していない場合もあります。

実は世界においては非常に身近なトピックである「イースター」のように、商業施設や観光地では、異文化における「常識」をうまく取り入れることで、新たな観光コンテンツの開発や、訪日旅行の動機付けにもつながるかもしれません。

最後に、世界でイースターの遊びとして有名なものをいくつか紹介します。こうした遊びを踏まえた観光コンテンツで、季節感を出し差別化を図ってみるのも良いでしょう。

  • エッグハント:この記事でも取り上げた、大規模でも小規模の会場でも皆が楽しめる遊びです。エッグを見つけることができたあとの景品など用意します。
  • エッグレース:スプーンに乗せたエッグを落とさないように慎重に運び速さを競う遊びです。レースといってもバランスを取りながら進むため、距離は必要ありません。野外で、家族で行われることも多くなっています。
  • エッグロール:スプーンでエッグを転がしながら速さを競う遊びです。強く叩いてしまうと割れてしまう、スリルがある遊びで子供から大人まで楽しめます。
イースターの遊びに関するTwitter投稿
▲Holly Figueroa O'ReillyさんのTwitterより:編集部スクリーンショット

Twitter:Holly Figueroa O'Reilly さんの投稿(https://twitter.com/AynRandPaulRyan/status/839548336071827456?ref_src=twsrc%5Etfw)

<参考>

https://www.tokyodisneyresort.jp/treasure/easter2020/

https://www.cinemacafe.net/article/2019/10/01/63739.html

https://risonare.com/atami/experiences/egghunt-stamprally/

https://iko-yo.net/events/230163

https://northobject.com/keitto/

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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

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  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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